理解不能の魔法 30
妹達を待つホメタのハズが、今目の前には炎の巨人と果てしなく大きい馬が目の前にいた。
この経緯を話そう。
……
妹達が町を出て来るのを待つホメタ達。今は、ディアとローラが馬に乗りエデンがホメタの影に入って待機してもらっている。
いつ来てもいいように、片手に馬ブラシを持っている。暇なので、ディアの馬をブラッシングをする。ディアに、話しかける。
「ところで、ディアはあんまり話さないけど……もしかして、そういう人なの?女性だよね??」
(ボディラインが、モロ女性だし。これで男って無いだろう!?)
ディアは、ローラやガーベラと違ってフルメタルを被っている。全体的に、重そうな鎧装備をしているし武器も大きなハルバートをして筋肉隆々の女性なのかもしれない。
ホメタは、これでも御主人様なので兜を脱ぐよう指示する。それに対しディアは、ジェスチャーで拒否をするのだった。
拒否ごときで、諦める事が出来ないホメタは強行手段をとった。
「そう言わずに、お顔見せてよぉー。」
そう!ディアの後ろに乗って、兜の隙間から顔を伺うことにした。その時!怒涛の轟音と共に、ハルバートがホメタに振るわれたがスキルでアッサリと避ける。
いま、どっかの武人が目にも止まらぬ攻防?攻撃をするディア。しかし、いっこうにハルバードがカスリもしない現状はディアにとって苦痛でしか無かった。そして、ディアのお得意の魔法が発動した。
その魔法は、黒の雷が地上へ幾度も落ちてくるさまは木の毛根の様に細かく降り注いだ。降り注いだ後には、焼け焦げた匂いと鋭い穴しか見えなかった。しかし、ホメタは難無くスキルで避けていた。そんな、やり取りを端から見たローラが『凄い!』と呟いていた。
『うぅぅ!』
突然唸り出すローラ。その様子を端から見ていたホメタが、ディアとのやり取りを止めてローラの元へ行く。
『いえ、大丈夫です。なんにも、ありませんから!』
『あらー。ローラったら、ホメタの蜘蛛の巣に掛かってしまったみたいねぇ。今なら、ローラを押し倒しても意図も簡単に寝れるわよ!』
エデンが影の中から言う。
ホメタは、エデンの忠告を聞いて「今は遊んでいるときでは無い!(俺が始めた事だけど)」とやっと妹の事に専念しだす。
「そうだ!ローラは、ガーベラみたいに落としてはいけない!ガーベラみたいに変態にならないでくれ!……あと、ディアも。ごめんなさいディア
。」
そういうと、ガーベラが出て来たが妹が町へ出て来るのをひたすらまった。
あれから、半日経過した。全く、キレイナ含む勇者御一行が出て来ない。ホメタは、暇過ぎてエデンを出してハグして空を見上げていた。というか、騎士団30人が馬から降りて大地へ寝転がり空を見ている。
「……レイナ達、来ないな。」
『ホメタ?時間があるのなら、夫婦の営みしましょう。』
「こんなにも、騎士団を出したけど皆結構強そうに見えるね。」
『そうだ!時間が有るのでしたら、ここに簡易ベッドを作りましょう!!』
「誰の馬が、一番早いか競争したいな。なぁ!?誰と思うディア?!」
ディアの方へ向くとエデンが目を会わす。どんなにディアの方へ向いても目の前にはエデンがいた。
「……そうだ!ガーベラ!俺たしか、大気中からマナ集めてたんだった。馬召喚でもしようぜ!」
「よし!これで良いな!?陣の完成だ。」
『あなたったら、馬の召喚陣少し間違えていますよぉ。』
「え!?どこ間違っているんだガーベラ!?」
流石のガーベラも、エデンを無視出来ないのかタジタジの様子だ。そして、胃を決してガーベラが『堪忍してしてください!エデン様は、強敵なのです。無視したら、殲滅されてもおかしくはありませんから!』と言い出した。
ホメタは、妹に会うに辺り嫁であるエデンの対応の仕方があまり分かっていなかった。それは、今回秘密裏で勇者御一行の様子と帝国との絡みがどうなのかが、まさに一触即発だからとホメタは考える。
「なあエデン?今回は、妹に会うのは勇者御一行の様子と帝国との絡みの調べだからな?……ここで、帝国にでも連絡が行ってみろ!お母ちゃんの命がやばくなるんだよ!失敗は許されないんだよ。」
『その事なんだけど、多分だけどホメタの他に使える奴っていったら限られてくるのよ。職のランクがキング以上で、悪魔族ってのがポイントよ。そんな人、そうそういないわ。』
「キング以上なのか。俺は、マスタークラスでもう有ったぞ!」
ホメタは、色々おかしいことが山盛りと言われる。例えば、ゾンビの様に刺されてもバラバラになっても平気とかおかし過ぎるみたいだ。
「そりゃあアレだ!俺が転生者だからじゃないのかな!?」
久し振りに出す、ホメタのドヤ顔!それに対してエデン達は皆々様『えっ??!!』という顔をしていた。
皆さん本当に、どえらい位にザワザワしている。
(そんなにも、珍しいことか??)
「言っとくけど、俺が転生者というのは現両親や妹のレイナは知りませんから。絶対に言うなよ!?別に、だからどうだってことは無いだろ?転生者なんて。」
『いえいえ、ホメタは転生した者なのですね。ようやく、理解しました。……で?転生する前の名前はなんですか?』
「教えへーん!」
『いや!ひどい。』
「はいはい。この話は終わりです!では、馬を召喚します。」
馬の召喚陣は、ガーベラがチョイチョイと書き直してくれた。
(えーと。この陣に手を置いて、魔力を注入!だったな。)
馬召喚魔法が発動する。
発動後、なにやら怪しい黒いもやが立ち込める。明らかにおかしい感じがする!なによりホメタが変と感じたのは、明らかに騎士団の様子がおかしいことであった。
皆、口々にこれは魔力の込めすぎだろ!?・馬の悪魔族が来るのか?・この気配、大悪魔確定だぞ!・……等色々聞かされる。
そして、現れた!
『お前か、我を呼び出したのは。我の眠りを妨げるとは愚かなことだ!では死んでもらおう。』
そういうと、放たれる。
『デスファイヤァァ!』
「えっ!?デスファイヤなん!?……じゃあ、俺も意味わからんデスファイヤ出してみよっと。」
とてつもなく大きな馬?(手が蹄では無い!普通の人の手!というか、顔のみ馬という化け物)がデスファイヤと唱えると黒く大きな玉が出てきた。そのとてつもなく大きな馬より大きなデスファイヤが、ホメタの方へと落ちてきていた。
ホメタも発動すると、同じく大きな馬が唱えたと同等のデスファイヤが出たと思っていたら、次の瞬間!黒のファイヤボールから手が「ドカン!」という音と共に出て来て、相手のデスファイヤを掴みホメタが出したデスファイヤに引き込む。相手のデスファイヤを食べた感じがする動きだ。
自分が出したとっておきのデスファイヤが、相手の理解不能のデスファイヤから出た手によって吸収され動揺を隠せない馬。
そこから、更に凄いことが発展する。ホメタのデスファイヤが半分にパカッって空くと
『ブヴオォォォァー!』
叫び声が鳴り響いていた。そこから早かった、両手が出ると体全体が黒いデスファイヤから出ようともがいていた。
……そして、出ました。
「俺、馬召喚するだけだったのに……なんでだろう?俺のせいかぁぁ?!いや、絶対違うな。」
違うよな?エデン!?と尋ねたが、全く味方になってくれなかった。
そんな、どうしょうもない醜態をただただボーと見ていたホメタだった。
明日も、これくらいの時間帯に書きます!よろしくです。




