初心者の香り ⑱
こんばんは。どうぞです。
帰り途中、エデンのデスマインドについて話し合いされた。
「あのデスマインドは、時間差攻撃なのは分かった。けど今さっきのアレは、お前が好きそうなタイミングでの出現だったな。」
『あのデスマインドのデス、どこかで見たことありませんか?……覚えていないようですね。』
彼女から話される。
『あのデスは、私の従者なんです!アレはホメタとの初めて有った時、召喚したデスなのです。当然、私の好みも知っていますから。……予め用意しておいて良かったです。』
「まあ、ほとんどエデンが殺してたな。」
『えー。アナタは、パニックに陥り逃げ回る者の足の腱を切っていたではないですか。』
とても仲の良い夫婦ではあるが、日常の話では無い発言が飛び交う。
更に、夫婦の話は続く。尚、エデンが街へ飛んで帰るかどうか聞いて来たが断固拒否して歩きで帰ることとなった。
『あのアキレス腱を切った魔族、逃げたい一心で這いずり回っていて、あんなにも命の灯火が輝いて……可愛く綺麗なデザートみたいでしたわぁ。』
「あいつら、暗殺部隊なんだから他にも沢山の人達を殺しているのに……死の覚悟もしないで暗殺していたんだな。」
ふと目の前から、一人のボロボロのマントを被った冒険者?がこちらへ歩いて来ていた。
[冒険者?]と言ったが、全く見た目は冒険者では無い!フードと包帯のような物で顔を隠し、両手足はフードで見えてはいるが、やはり包帯でグルグル巻きにしてある。こんな、冒険者見たこと無い!ぶっちゃけ世紀末衣装だ。
ホメタは、このままだと正面衝突になりそうな雰囲気を察して反れて歩き出す。しかし、向こうも正面衝突を避けようとしてホメタの道筋へと。
それから、何回も修正に継ぐ修正で……ばったり会ってしまった。
「ああ。私が止まってますから、先に言ってください。」
ホメタがそう言うと、世紀末さんは会釈だけしてホメタの横を通り過ぎた。
再びホメタが、暗殺部隊の話をする。
「魔王軍って、モンスターばっかと思っていたけど普通の人間みたいな者もいるんだな。」
『……ホメタ?この世のモンスターは、召喚する者の源で作られているのです。なので、元の原因は人間なのですよ。ホメタのように、一部例外はありますが。』
「俺が?」
『ホメタの親族に悪魔がいますね。悪魔と人間の間に生まれる子供なんて、そうそういませんよ。でも、ホメタの家系はそれが普通なのでしょうね。毎晩、ホメタの精液を味見してわかりました!ズバリ祖先はサキュバスでしょう!!』
エデンのホメタ血筋発掘は無視した。
「やっぱ、魔王は人間なのかな?」
そうやって道中を進む。二人して、真面目に歩いて無いのも有り、すれ違った世紀末風の人との距離は空いていなかった。
『そこの御二人、もしや魔王城へ行って来たのか!?』
いきなり話し掛けられる。次の話で面倒なことになる。
『御二人の邪魔をしてすまぬ。私は、決して怪しくない旅の者だが……』
(いや!怪しいよ。口に包帯巻いて、男か女か分からない時点で怪しいよ!……どっからの旅の者だ!?ヒャッハーの所から来たのか!?)
旅の者は言う。
……話を要約すると、この旅の人はかなりの腕利き!最近、魔王軍が活発化して各地で被害が出てきている。
一刻も国の平和を戻したい!旅の人は、七支部魔王城へ行き来も楽なココを選んだ。1つの魔王城が力を失えば少しは落ち着く!と考えに至った。
そして聞く、魔王軍暗殺部隊の話を
「分かりました。カップルと言いましたね?そうですカップルという夫婦です。ですから、こう言う大事な話は明日後日にでも。」
『なるほど!疲れているのですね。では、近くに遊牧民がいましたのでソコヘ。御代は払いますから。』
「いや、別に良いですよ。僕ら、のんびり帰りますから。」
『そんなに疲れているのでしたら、モンスターには気を付けた方が……。モンスターは、人が弱っているほど群がって来ますから』
アー言えばコー言う……一歩も引かない。
「分かりました!分かりましたから!遊牧民の所へ行きますから!ちょっと、夫婦の約束事があるので」
そう言い、その場から少し離れる二人。
二人で、ボソボソ声で話し合う。
「エデン緊急事態だ!こんな魔法無いかな?暗殺部隊の死体を収集する魔法。隠す魔法でも良い!」
『出来ますよ。召喚を使用すれば……』
「よし!それで行こう。あっ!?アイツにバレずに召喚しろよ。」
『たぶん、無理ですよ。』
[無理]の返答に何故?で聞く。エデンには、わかるらしい強い者の気配が!
[たぶん]とは?の質問は、夜になればいけるかも!ということだ。
二人と旅の者は、遊牧民の宿に泊まることとなった。
夜になった。
「じゃあ!僕らは、夫婦の愛がありますから」
その場を離れる。テントには二人っきり。エデンの召喚が発動する。
『!?!?』
『凶悪な魔物め!切ってぇぇぇぇうひゃぁぁ……す、す!すいません!!』
突然入り込んできた旅の人。入った先は、今まさに夫婦の営み中だった。旅の者は走って出て行った。ホメタは悟った
(あいつ、童貞か処女だな。別に裸で抱き合ってただけなのに、凄い動揺をしている。)
『ね?バレたでしょ。だけど、あの旅の者腕は立つけどアッチの方は初心者の香りがするわね。』
ホメタと全くの同意見であった。




