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04

この話のみ、レーノ視点となります。

「すまなかった」


 ただあの場所にそれを告げるだけの為に来たと言うのに。急に視界が真っ暗になったと思ったらこの場所だ。俺は捕まったのか? 目隠しをされて何も見えないし、身体の自由も利かない。ちくしょう、こんな所で捕まっている場合じゃないって言うのに。時間がないと言うのに。こいつら一体何しやがってくれる。


「さっきモーブが手に入れた情報を聞いたんだけどさ。こいつ、オーカー家の息子だってよ。結構な金取れるぞ、これは」

「マジかよ!?」


 ……身代金目的の誘拐か。やっぱりと言うべきかなんというか。しかし、此処であっさりと言う事を聞いてしまったら、強制的に家に連れ戻される事は免れない。それは困る。


「俺なんか誘拐しても、損するだけだと思うけど?」

「はぁ!? 何言っていやがる」

「これくらいで俺の親父が素直に金を差し出すとは思えねえって言っているんだよ」


 言葉で通用する相手ではないと分かっていても、親父に連絡する時間を与えさせないようにしなければならない。連絡されたら、もう終わりだろう。……いや、連絡されても親父に知られる前に逃げるだけだけど。


「はぁ!? 何をぬかしやがる、人質のくせして!」


 俺が反抗したのがそんなに気に入らなかったのか、動けないのをいいことに顔や身体中を殴られ蹴られ。恐らく複数人だろう。……身体中が、痛い。気が遠くなりそうだ。


「おい、殺すなよ? 殺したら手に入る物も入らねえ」

「分かっているって! 全く、お前は素直に黙っていればいいんだよ」


 はぁ……腹も減ったな。一体今は何時なのだろう。此処は素直にカンゾウの助けを待った方が良さそうだ。警察はあんまり当てにならないし、あいつならきっと何とかしてくれるだろう。あとトキイロもだけど、どうなんだろうな?

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