4
「あり?今、我、PCの前にいた筈なんだが・・・?説明を早急に求めたい」
テンパる朱音を余所に、煙の中から出てきた男はそう答えた。
背格好は、髪はボサボサ、中肉中背。愛羅武勇と書かれた趣味の悪いTシャツ
黒の短パンを履いた見るからに色の白いインドアな感じである。
「えっ・・・ちょ・・・待って!えーっと、うん、夢だ。こういう時は素数を数えるといいってなんかの本に書いてたっけ?」
「素数を数えなければならんのか? なら数えなくては・・・1,2,3,5,7・・・えっと、1って素数だったっけか?」
「だーっ、なんでアンタが素数数えてんのよ?!ちなみに1は素数じゃないわよ!!」
「初対面の人間に対してアンタ呼ばわりとは、どのような教育を受けてきたのか。これではこの国の将来を不安視されても仕方が無かろうな。三次の熟女にアンタとか呼ばれるとは。我は二次以外興味ないしな。」
「ハァ?三児の熟女ォ?心外ね!こちとらまだまだお肌ピチピチの女子高生なんですけどぉ?!」
「女子高生とかどんだけビッチなのだ?と常考させられる。見た目年齢十二歳以上なんて全てクソビッチに決まってるであろう。」
「ハァァァ?ちょ、話が見えないからちょっと整理しよ?ね?お茶飲む?緑茶で良い?」
「ふむ。緑茶は好きだ。玉露でな。」
戸惑いながらも、朱音はキッチンに向かった。