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「話の流れ的に解るんだけど一応聞いとくね、私が元に戻るように夕顔にお願いしたらどうなる?」
「うむ・・・まず、初めてこの事件があった時から今までの期間が全くなかったことになるわな、そしてそっから今までの歴史が再編成されるわけだが、その再編成する術をどっかからか取って来なければならなくなるわな。となると・・・うん。カナリ難しく厄介な事になるからやめとけ。」
もう終わった事は戻せない・・・か。
「解った。そこについてはもう考えないよ。で、その夕顔君は今何処に?」
「あ・・・っとそいつについてなんだが・・・、一つ残念なお知らせがある。」
「なに?既に状況悪いんだけど、これ以上悪くなることあるの?」
「我は夕顔探しに介入できんのだ。」
「・・・ハァ?ここまで言っといて、これ以上参加しませんって、どういうことよ!」
「妖魔に縛りがあるように、龍聖族にも縛り、制約があるのだ。朱音、お前は神様とやらに直接助けてもらった事あるか?もしくは」
「いや、無いかな・・・。どうにもならない時、偶然うまくいったり、プレッシャーの中、成功したりした時、神様、ありがとう!って思うことあるけど。」
「そうであろうな。龍聖族は妖魔族に比べて遥かに出来る事が多いのだが、基本的に、物事に関して直接手を下すことはしない、むしろ出来ない。直接手を下すのは龍聖族に選ばれしもの、別名、『神の使い』、『神の子』と決まっておる。将来的にその使い達が神同等、もしくはそれ以上に昇華されることもあるのだが、実際事を運んでいる間は龍聖以外の生き物でなくてはならない。という制約がある。」
「で、だから出来ないって言うの?多くの被害がでるかもしれないのに?」
「そう言うな。龍聖に選らばれし者は能力の一部を譲渡されて使う事ができるんだから、そこらへんで、手を打ってくんねぇかな、嬢ちゃん。」
「選ばれしもの?誰よ?それ」
「またまた~お嬢さん、冗談がうまいんだからぁ~。朱音、うぬ以外誰がいるのだ?」
「ちょーっと待った!、あたし、既に何かそっち系の事、出来るようになってるの?」
「おうよ。うどんを3分で作れる能力『饂飩創世』が既に宿っているぅぐ」
赤穂寺が言い終わる前に、激しい突っ込みが入った。
「痛いではないか、朱音。」
「オイコラ、クソニート。なに中二病チックにカップラーメン作る能力つけてんだコラァ!あたしはマ○○ャンか?えぇ?名前が紅いからってキツネなのかぁ?」
「これでも結構頑張って名前考えたんだがな、母君にお昼のカップのうどんを作ってもらった時に。」
「完ッ全に思いつきじゃない!!ちょっと元に戻しなさいよ!」
「わぁった。わぁったからその首絞め外して、ギブギブ。マジクルジイ、ダヅゲデ・・・」
朱音がガッチリと決まった首絞めを解くと、解放からか少し咳き込んだ後、赤穂時はめんどくさそうに呪文を唱える。
「結構いい能力と思ったんだがなぁ・・・」
「馬鹿言わないで。ちょっと真面目な話をしだしたと思ったらすぐこうなんだから。で、今までのホントの事なの?」
「本当のことに決まっておるだろ。かみさまうそつかない。」
「しかしなんだ、我はこんな感じでしか手伝えんのだが。」
「じゃあいいわよ。無理に手伝わなくって」
「手伝いたいモンなのだが、いやー、龍聖の法律みたいなモンでして・・・。違反するとやばいんですって。」
「うーん、んじゃ、もうちょっとまともな奴にしなさいよ。」
「いやーまぁ発火能力とか発電能力とか言ったカッコいいのとかがいいのか?やめとけ、今使えるようになったとしても、発火能力だと全力でせいぜいマッチ使った方が早いレベルで、発電能力はどこでも静電気人間が関の山。あぁいうのは一度目覚めてから相当応用レベルまで訓練しないと実用レベルまで使えんのよ。電気出す暇あったら殴った方が早いって感じだな。透視能力だって少し柄が薄れる程度で終わるな、逆に、オートで自分の意思とは別にずっと効果が現れ続ける能力もあるが、こいつはこいつで厄介。心を読む能力だとしたら、周囲の人間だれ彼かまわず考えてる事が脳に入ってくるという感じで煩くて眠れない状態になるし、未来を読む能力なら、全て起こりうる事象が解ってしまって絶望してしまう。これらの能力はどっちかと言うと力のオンオフの訓練をしないと、どのみち使えないな。うむ、じゃ、これでどうか?1日に2回のみ相手を誤認させる能力『愚者の謁見』。これ位か?すぐ使えるのは。うむ。これで妥協しろ。」




