第1話 その6
[以外と脆かったな。ボス。どうするよ。この工場。そのままにしておくのもマズイだろ?][ウン。爆破を頼む。配送車の積み荷もな][わかったぜ]
[この積み荷だけでも配送しなくては]一台の車が走り出す。
キキキーッ。ブーン。
[マズイ。残党がいたか。間に合わない。クソッ!]工場の外に走るジョー。
[こっちは私に任せて][如月!お前…………][悪かったな。隠していて。彼女もステラ部隊なんだ。少しは働いてもらわんとな][そっちは任せた。こっちは配送先を当たる。その後、爆破だ]ジョーは配送先を全てカメラに納めた。
[待てよ。ボス。考えがある。地雷を仕掛ける。工場が占拠されたと聞けば飛んでくるだろう。ネットオークションも。どこかで繋がっている。そうだろ?扉を開けたら運の尽きだ]噛んでいたガムを口から出し、ポケットから導線を引っ張り、地雷をセットする。
[しつけーなー!何だよ!クソ女!あっち行けって][できないわ。私の初めての任務ですもの。女性には花を。当たり前でしょ][デットチェイスと行こうや!スリルは好きだろ?][好きよ。コピーとお茶だしの日々に比べたらね][如月君。無理はするな!工場は押さえている。その配送車の行く先も掴める][やらせて下さい。ボス][ヨシ。行け!][如月。待たせたな。やっと追いついたぜ。両サイドから挟み撃ちだ]ジョーがバイクに乗り追いついた。[ボス。リンクユニットの使用許可を][リンクユニット?なんだそれ?]ジョー山中は知らなかった。[ウン。如月君。トライフォームに変換しろ!][ジョーさん。何故、ボスが今まで黙っていたかわかります?それはリスクが高いからです。まだ試験的なんです。私と人間がリンクするのは?][お前と?聞いてないぞ!][ダブルサイドカーに変換しました。ジョーさん。このユニットを使って下さい]ジョーのバイクに二台のサイドカーがドッキングする。[ジョー。それがステラシステムの真の姿だ。人間と機械の融合。現実には無理だがネットの社会なら可能だ。お互いプログラムだからな。波長さえ合えばリンクできるのさ。まだ試験的だがな。今の君なら出来る。叫べ!リンクアップと!][そうか。如月!行くぞ!ジョー山中の新しい力。リンク!アーップ!]ジョーの虹色の光と如月の青い光がリンクする。[ウゴーッ!燃えてきたぜ!悪党!貴様らの灰1つ残す気は無いさ!未来には要らない。生きる場所は無いと思え!]
[何だ?あれは。野郎、気迫が違うぞ。さっきより。それにあのスピード。あり得ない]
続く