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第1話 その2

[ただいま帰りましたよーっと。如月君。コーヒー。アーつくてコーイの頼むよ][で、何かわかったか?][ボス。コレですわ。ネットオークションの商品。この出所がわかれば叩くだけです。見たところアヤシイとしか書いてないが。サテ。何が出ますかね?][行くのか。STERAへ。ネットの社会に][当たり前でしょ!早いとこ片付けたいんでね][ハイ。コーヒー。健康のため薄めにしときましたから][ウム。ズズズズッ…………プファ!なんだよ!お湯じゃないかよ!ボス!何とか言ってくださいよ。コイツ][………ナントカ………][ケッ………如月君!ダメじゃないか!コーヒーもろくに入れられないのか!アーッその辺にある書類。ブアーッとコピーな][ジョー。ステラシステムの準備ができたぞ。わかってるな][アア。五分以内に帰ってくりゃいいんだろ?ジョー山中。これよりステラに入る]




ヘルメットを被りネットの世界に行く用のバイクに股がる。[システム。オールクリア。いつでも良いぞ][ジョー山中。出ます]




金属音と供にバイクが走る。バイクの後部座席が変型し翼になり空を翔ぶ。[ステラ移動システム。作動!]バイクのマフラーから虹色の魔方陣が現れる。吸い込まれる様にジョー山中は消えた。






[サテ。早速お仕事か。ボス。商品の配送ポイントを割り出してくれ][そうだな。商品はネットで管理されている。配送ポイントが判ればそこを叩けるな。ちょっと待て。……………わかった。ポイント25○そこへ急げ][25の○な。了解]





ジョーは指定されたポイントへ急ぐ。





[ここか。このビル。ステルスシステムは使えるか?][アア。問題ない][ステルスシステム作動。これより内部に入る]ジョー山中は黒いバリアに包まれ見えなくなった。




[ヨシ。随分と厳重な警備だな。屋上から入るか]ジョー山中はバイクで屋上に飛び降りた。端にバイクを泊め中の様子を伺う。[ボス。時間は?][残り、四分。まあ戻る時間を考えると中に入って三分だな][三分以内か。相棒。待ってろ。ここで]屋上の鍵は掛かっていなかった。ジョーはそっと潜入し通気孔の中に入る。[ヒョット。ジェットスケートで、バーッと走りますかね]靴がフワリと浮き、ジョーは通気孔を走る。




[明日の入荷は大丈夫かね?][エエ。ちゃんと盗品の手付かずを揃えております]




[そこの角を右だ。そこから声が聞こえる]




[ところで料金ですがね][何を言っている。普通には売れない商品だろう?盗品なんて。それをうちらが手付かずの状態で売ってやるんだ。ありがたいと思って欲しいな]




[ココだ。盗聴器をセットしよう]腰のポケットから盗聴器を出す。[時間にして一分だな。一分前まで録音しよう]タイマーを一分にセットし壁に押し付ける。





[大体にして、君らが働けるのは誰のお蔭だ?我々がきちんと整備してやってるから盗みもできるんだろうが!イヤならいいんだよ!他を当たるから。そうだろ?仕事を受けたい奴など沢山いるんだ。君じゃなくてもな。値上げはさせんぞ]





………睨んだ通りだ。連中は、盗品をネットオークションで売っている。整備しただと?そこに何かあるんだ。まだネタが上がらない以上、踏み込めないな…………





[なら良いですわ。その値段で。また持ってきますから。次は頼みますわ]軽く手で輪を作り別れる。[アア。好評ならな。金になるなら値上げもするさ。出来高次第だな。わからんさ]





………しめた!チャンスだ。連中も仕掛けておこう。それにしても奴等、ステラの世界でこんな話を。許さねー!悪党!ネタを掴み次第、強行だな。リストが欲しい。盗品リストが。ン?アレだ!あの書類の束。降りて、写真に収めるぞ……………





通気孔から抜け出し書類の束を写真に収める。[ボス。時間は?残り一分。急げ。ジョー][間に合わない。しょうがない拝借するぞ。ザマーネーゼ。文句無しだ。悪党]ジョーは急いで屋上に行き、バイクに股がった。[待たせたな。相棒。必要な物は仕掛けた。帰るぞ]






[今、帰ったぞ。ボス。何かわかったか?][今、追跡している。例の話をな。しかし人は見かけによらないな。一件、普通の会社に見えたぞ][ボス。こうですよ。綺麗な物には裏がある。薔薇の刺の様に。だが、刺を採った薔薇は脆い。それが宿命だから。違いますか][なるほど。美人薄命とはよく言った物だな。後は待つだけか。おつかれさん][昼寝するわ。夕方には起こしてくれ。ンジャー]





続く

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