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第三話 そろそろ変化も必要か!?

 この世界にきてからすでに5日も過ぎた。

 この5日間暇な時間があれば図書館へ行っていろいろ資料を見ていたがさすがに図書館に『異世界からの帰り方』と言った感じの本があるはずもなく、毎日通っているがおそらく無駄だろう。

 家の手伝いのほうも大変だが何とかやっていけている。

 といっても家事とかをするわけではなく主に農作業の手伝いだ。

 この家は隣の家まで徒歩十分と結構離れた場所にある。

 なんでも両親が趣味の農業のために広い土地がほしくて、その結果こんな周りから離れたこの場所になったそうだ。

 そういえばフローラさんの両親はすでに亡くなっているらしい、流行の病にかかりそのまま他界したらしい。

 フローラさんは平気だと言っていたがたぶん寂しいんじゃないかと俺は勝手に思っている。

 こんな広い土地、広い家は一人で暮らす身には大きすぎるはずだ、だからこそこんな見ず知らずの俺でも一緒に住まわしてくれているのだろう。

 あと他に分かったことはこの国、いやこの世界自体の文明が俺のいた世界に比べてあまりにも進んでないと言うことだ。

 電気は通ってないし車もない、戦争してるにしても武器も重火器がないのはもちろん船さえ木製だ。

 この前、フローラさんに鉄でできた船は無いのかときいたら「鉄が浮かぶわけ無いでしょ」と笑われた。

 もしこの世界で俺の世界の文明品を再現できたら一躍偉大な科学者となれただろうが、残念なことに俺もなぜあんな重い鉄が水に浮かぶのかわからない。



「シンゲン様そろそろ農作業の時間ですよ、早く来てください」



 おっと、いろいろと考えを廻らせている内に結構時間がたてしまっていたらしい。

 今はとりあえず仕事だけでも済ませておこう。

 それから今日は図書館に行かず町でも見て回るか、少なくてもこのままでは埒が明かない、一つ生活に変化をつけなくては。





「シンゲン様、そろそろ昼食休憩にしましょう」



 日はすでに頭上にまできていた、朝起きてから今まですでに4時間はたっただろう。

 二人がかりで4時間頑張ってもまだ終らないくらいにこの畑は広いのだ。

 よくいままで一人でやってこれたもんだ、俺なら3日と続かなかっただろう。



「わかりました、でもせっかくもう少しなんですし俺は残りを終らせてからにします」


「そうですか、では昼食の準備だけ終らしてまっていますね」



 そういってフローラさんは家の中へと入っていった。





 そのあと、残りを終らすのに1時間もかかってしまった、そのせいでフローラさんを待たせることになってしまい、さらに料理も少し冷めていた。



「すみません、遅くなってしまって」


「いえ、気にしないでください。一人でお疲れ様でした」



 フローラさんは待っていたことよりも、一人で作業させたことを申し訳なさそうに行った。

 やっぱりフローラさんっていい人だよなと改めて思う。

 楽しく会話しながらの昼食を終えてフローラさんは家の家事をしにいってしまう。

 初めは手伝おうと思ったが手伝いなら畑作業だけで十分だと言われてしまった。

 俺もできれば早く帰える方法を探したいので、その言葉に甘えいつもこの時間に町の図書館へと行っていた。

 けれどもこれではいつもと同じく何の進展もないだろうと、そのため今日は町を見て回ることにした。

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