第94話 ヒデオ 怒り狂う
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ホムラ
「ん?新手か?」
ホムラは 大きく後ろに飛び 距離をあける
ヒデオ
「…………許さん……絶対に許さんぞーー!!」
ヒデオは 怒りの形相で 長剣を抜き ホムラに襲い掛かった
ホムラ
「今日は 実に愉快!!」
ホムラは ヒデオの長剣の振り下ろしを 剣で受け止める が ヒデオの渾身の力で ホムラは 膝を崩した
ヒデオは そのまま 剣を薙ぎ払う しかし ホムラの体制は崩れたままだったが 器用に体を曲げ 紙一重で躱す
ホムラは 状況が良くないと判断 ヒデオから 一旦距離を取ろうとするが それを ヒデオは許さない
ヒデオは すぐに間合いを詰め 長剣で斬りかかる
ホムラ
「!!なるほど!粗削りだが 太刀筋は良い………が!怒りに任せて斬れるほど わしは甘くないぞ!!」
ホムラはヒデオの斬り始めに合わせて 斬撃を放つ
ヒデオの長剣が 当たる前に ホムラの剣のほうが速く ヒデオに直撃 だが
しかし ヒデオの身体に当たった瞬間 ホムラの剣は 弾かれる
ホムラ
「な!?ま!まさか!無効か!?」
ヒデオ
「……そうだ…俺には 斬撃 だけでは効かん!!」
ヒデオは ホムラの顔に 片手を広げる
ヒデオ
「………母さんに 手を出した事…後悔するんだな!!」
ヒデオは そのまま 片手から先程ホムラが放った雷撃を 超える雷撃が ホムラを直撃
ホムラは吹っ飛ばされていき 横たわる 電撃はすぐには収まらず 地面に火がつき燃えだした
ホムラは立ち上がり 未だにくすぶっている電気を 気合いで解き放つ
ホムラ
「……!!な…なんだ…この威力は!?」
ホムラは 自分の体力が 急激に減少したことを確認すると ホムラから笑顔が消える
ヒデオ
「………ほう まだ 消えなかったか…」
ホムラ
「……すっかり 騙されたわ…まさか その見た目で 魔法特化型とはな……」
ヒデオ
「?まさか 俺の事を 魔法使いなどと 世迷言をいうわけではないだろうな?」
ホムラ
「どう考えても 魔術師側だろう…」
ヒデオ
「フッ……違うな…俺は 魔術師でも剣士でもない ………俺は 英雄 だ!!!」
ホムラ
「えいゆう?………そ…そうか…」
ヒデオは ゆっくりと上段に構えをとる
それを見た ホムラも上段に構える
一時の静寂の中 両者が 動き出そうとするが……
ヒトミ
「ちょっと 待ったーーー!!」
ヒトミが 大声で 両者の動きを止めた
ヒデオ
「か…母さん?」
ヒトミ
「ここに 喧嘩をしにきたわけじゃないの!!ヒデオさん!一旦剣を納めなさい!」
ヒデオ
「か…母さん…で…でも」
ヒトミ
「でもじゃない!わたしは ヒデオさんを探しに来たの!ヒデオさんが 見つかった時点で もうここには 用はないわ!」
ホムラ
「…………」
ヒトミは ホムラの前に 歩いて近づく
ヒトミ
「この度は 色々 お騒がせしました!私たちは 2度とここには 近づきません それでよろしいですか!?」
ホムラ
「………あ…ああ…」
ヒトミは ホムラの言葉を確認した後 ペコッと頭を下げ 上空に飛ぶ
ヒトミ
「帰るわよ ヒデオさん それとも また 私を1人にする気?」
ヒデオ
「そんなわけない!わかった!」
ヒデオは ヒトミの後を追いかけた
ホムラは 少し立ち止まった後 ようやく 剣を納め キーナの元に行く
ホムラ
「………キーナ 無事か?」
キーナ
「……ふん…別に 大したことない…やっと 落ち着いたか…叔父貴」
ホムラ
「……すまなかった…つい 熱くなってしまった…ところで…」
キーナ
「ああ…そうだよ ヒトミは 帝都の使者なんかじゃない ただ 人を探して ここに迷い込んだだけさ」
ホムラ
「……そうだったのか…」
キーナ
「で 叔父貴 どうするんだい?」
ホムラ
「…全くの無関係の件で 斬りかかってしまったという事か…ケジメをつけねばならんな…ヒトミには 悪い事をした………すまんが キーナ 帝都へ使者として 行ってくれないか?」
キーナ
「帝都へ?………一体…どうする気だい?」
ホムラ
「………帝都の軍門に降る…」
キーナ
「!!!ほ…本気かい!?……そんなことしたら…」
ホムラ
「……間違いなく 我らは バラバラに分けられるだろう……」
キーナ
「……叔父貴…だったら なんで!」
ホムラ
「……あれだけの人物だ…今度は 軍隊を連れて ここを本格的に制圧しにくるだろう…その前に 我が魂で 許しを請う………まぁ…良い 最後に 血が沸く戦いをしたのだ…悔いはない」
キーナ
「……あの2人が 軍隊を連れて 攻めて来るとは 思えないけど…」
ホムラ
「あの2人はな しかし 報告を受ければ 必ず 帝都は軍を起こす ここは 帝都にとって 重要な土地なのに 反勢力があるのは 目の上のたんこぶであろう そして あの2人は間違いなく重要人物だ その2人に 問答無用で攻撃をしてしまったのだからな これで 大義名分もある………キーナついてこい」
ホムラは 自分の屋敷に戻り 筆をとり 軍門に降る書状を書き キーナに渡した
ホムラ
「………これを 帝都に届けてくれ だが これを届けるお前も 無事ではすまない可能性が高い…それでも 行ってくれるか?」
キーナ
「………ああ…わかった…叔父貴の覚悟 ちゃんと届ける」
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