第93話 把握魔法の範囲
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ヒトミとホムラが 対峙していた頃 ヒデオは……
ラゼン
「そうです!ヒデオさんは 本当に理解が速いですね!………うん まだ歪な形ですが ほとんどの魔法の底上げ 出来ましたね! 特に 雷属性の成長は 素晴らしい成長です」
ヒデオ
「そ…そうか?そんなに 褒められるとなんだか恥ずかしくなってくるではないか!ハッハハハ!」
ヒデオは 全く恥ずかしそうにせず 胸を張って豪快に笑った
ラゼン
「いえいえ 本当の事です ただ もうここでは 魔力上昇は見込めませんね 後は 私以上の者に学ぶか 自分自身で磨いて下さい」
ヒデオ
「そうなのか…残念だが 致し方ない…」
ラゼン
「最後に ヒデオさんに1つ 把握魔法を教えましょう」
ヒデオ
「把握魔法?……それは あれか?どの方向から来ても わかるみたいなものか? それならば 俺は出来るぞ?」
ヒデオは 首を傾げる
ラゼン
「そうです ヒデオさんあなたは 知らず知らず出来ているものです」
ヒデオ
「……?なら 教わる必要があるのか?」
ラゼン
「……私の場合……範囲が違います…そう…例えば 帝都にいる人数など 明確に分かりますし 少々の結界でも 透視出来るのですよ」
ヒデオ
「な…なに!?そ…そんなに…広範囲なのか!?そ…それは すごいな!ぜひ!教えを請いたい!!」
ラゼン
「ただし 乱用は禁物ですよ?範囲を広くすればするほど 魔力消費は激しくなりますし 強力な結界を透視となると さらに魔力は消費します しかし ここぞという時 大変便利ですよ」
ヒデオ
「たしかに 隠れている敵も把握できるのは 戦場では有利だな!」
ラゼン
「ええ ヒデオさんは 基本はもう出来ているので 後は コツさえ掴めばすぐに出来るようになります それでは まず……」
場所は 変わり ヒトミとホムラが対峙して 数刻……
ホムラ
「……素晴らしい!!あの攻撃を紙一重で 避けれるとはな!ハッハハハ!」
ホムラは 剣の先を ヒトミに向け 満面の笑顔で語る
ヒトミ
「………そりゃ……どうも…」
身体に付いた土を払いながら ヒトミは めんどくさそうに答えた
ヒトミとホムラの戦いは 初めは5分と5分だったが 時が経つにつれ 徐々に ヒトミが押されていく
遠目で ヒトミとホムラの戦いを見ていた キーナは…
キーナ
「………まずいね…力は ほとんど互角だけど…属性的に 叔父貴のが有利だ…」
剣士
「……確かに いい勝負をしていますが…しかし 叔父貴は…まだ…」
キーナ
「…ああ…これ以上は 止めなければならない…本気になる前に…」
ホムラ
「さて もう一つ我が剣技をお見せしよう……火の剣技だけでは ないことを……」
ホムラは ゆっくりと上段の構えをする すると ホムラの剣が 黄色く光り輝く
ヒトミ
『!!!あ…あれは………ここしかない!!』
ヒトミは 上段の構えをしているホムラに 完全に無防備な状態で 一直線に突っ込んで行った
ホムラ
「!!逃げずに 突っ込んでくるか!!肝が座っておる!………しかし 容赦はせぬぞ!」
ホムラは 一気に突っ込んでくヒトミに目掛けて振り下ろす すると 剣から 強烈な雷撃が ヒトミを襲う
キーナ
「!!あ!あれは!ヒトミ!!避けろー!!」
キーナが叫ぶが…
ヒトミは 雷撃をけたたましい轟音とともに まともに受けた
ホムラ
「……避ける行為を 一切せず…か…まともに受けるとはな…たしか ヒトミと申したな…お主の名は この胸に刻んでお…!?」
ヒトミは 雷撃を喰らったまま ホムラの下から 思いっきり力を溜めた大槌を アッパースイングで ホムラを殴った
ホムラは 完全に不意をつかれ 上空に吹っ飛ぶ その後 ヒトミに放った雷撃が ホムラを追尾する
ホムラ
「な…なに…なにが!?何が起こった?…!! 何故 わしが放った雷撃が こちらへ?」
ホムラは 跳ね返ってきた 雷撃を雷撃で なんとか打ち消す
ホムラは ホッと一息ついたが 上空にいるホムラに影が出来る 違和感を感じ 慌てて上を見ると 大きく大槌を振り下ろす寸前の ヒトミがいた
ヒトミ
「残念だったね!わたしは 雷属性を反射するのよ!!!」
ホムラ
「な!?」
ヒトミは そのまま渾身の力で 大槌を振り下ろす
ホムラは 防御体制もとれず 叩きつけられ 地上に激突した
しかし ヒトミは攻撃を止めない この程度で ホムラがダメージを受けているとは 思えなかったからだ
ヒトミは 片手に魔力を込める 一気にヒトミの周辺の気温が下がり 巨大な氷柱が形成され ホムラのいる場所へ 強力な冷気とともに 突っ込んでいった
ヒトミ
「……もう 魔力は…ほとんどないなぁ…これで ケロッとしてたら……お手上げだね…」
ヒトミは 自分の放った氷柱を見つめる すると 氷柱は 炎に包まれ 氷柱は溶けてしまった
ヒトミ
「………やっぱり…」
土煙と炎に包まれた場所から 高笑いが聞こえてくる
ホムラ
「ハッハハハ!素晴らしい!まさか 雷属性を反射する貴重なスキル持ちとはな!うむ!仕方ない……火属性のみで 戦うとしよう!!」
その言葉を聞いた キーナが 間に入る
キーナ
「叔父貴!!もう 終わりだ!これ以上は ダメだ!!」
ホムラ
「………キーナ……邪魔をするな!!」
キーナは ホムラから平手打ちで 吹っ飛ばされていく
ヒトミ
「!!あ…あんた…ほんと…めちゃくちゃね…いいわ!とことんやってやるわよ!!」
ホムラ
「そうだ!そうこなくては!ハッハハハ!行くぞー!!」
ホムラが ヒトミに突っ込んでいく
ヒトミ
「!!さ…さらに スピードが!」
身構えているヒトミに容赦なく ホムラが斬りかかる
そして …ガンッと 鈍い音が ヒトミに当たる寸前に響き渡った
ヒトミ
「え!?…………あ!!」
ヒトミの前には 剣を 片手で受け止めた ヒデオが立っていた
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