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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第8章 天上界 本格的に始動
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第87話  第4の塔 天上界占領する

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よろしくお願いいたします

後ろの部隊を率いていたガイアスにも 塔周辺で 大きな炎が見えた

ガイアス

「!!なんだ?あの炎は…何が起こった…オレは先に行く!アステル!お前も来い!」

ガイアスは 一気にスピードを上げ 異変のあった塔に 単独で飛んでいく

アステルも 慌てて ガイアスの後を追いかけるが 離されていく

アステル

「は…速い!こ…こんなの 追いつかない…」

一足先に タキオンの元に着いたガイアス

ガイアス

「タキオン様 一体何があったのですか?」

タキオン

「…ガイアスか…色々な…とりあえず 第4の塔から 奴らは撤退した ここの占領を頼む………くそ…いつになったら このダメージは消えるんだ…」

ガイアス

「……何か 状態異常でも受けたのですか?」

タキオン

「…ああ 黒い羽根を数本受けてな……あれから 結構時間が経つんだが 未だにスリップダメージが 止まらない…」

ガイアス

「一度 天上界に戻られては?」

タキオン

「くそ…こんなことで 帰ることになるとは……」

この時 タキオンは焦っていた 初めは 大したこと無いと判断していたが ここまで 長く継続するとは 思っていなかったからだ 定期的に 回復するのに魔力を消費しているので 魔力も残り3分の1を切る

そこに アステルが追いつく

ガイアス

「遅いぞ!アステル!」

アステル

「す!すみません!!」

アステルは 頭を下げる

アステル

「………ん?」

アステルは タキオンの足元に 違和感を感じる

アステル

「………あ…あの…タキオン様……」

タキオン

「あ?なんだ?小童が!!」

アステル

「…す…すみません…あ…あの 足に羽根が…」

タキオン

「羽根?……そんなもの どこに?」

ガイアス

「……ほう 珍しい…透明な羽根か…」

タキオン

「…透明?……!!!」

タキオンも 気付き慌てて抜く すると タキオンのスリップダメージが止まった

タキオン

「あ…あいつ!!な…なにが 抜いた後も継続だ……まんまと嵌められた…絶対許さねえーぞ…鳥かごにいれて じっくりいたぶってやる…」

タキオンは ガラスのような羽根を 握り潰し カイが逃げた方向を睨んだ


ガイアス

「とにかく この塔の魔道具を止めなければ アステル 行くぞ」

アステル

「は…はい!」

ガイアスとアステルは 塔の中に入り 中央へ向かう

中央に着くと 塔の中のちょうど中心に 台座があり その台座の上に 大きな赤い鉱石が 空中でゆっくりと回っている

ガイアス

「……あった…これだ…」

アステル

「…これ…ですか…でも これをどうやって止めるのですか?やはり 破壊するのですか?」

ガイアス

「……破壊…か…アステル…何事も経験だ お前 破壊してみろ」

アステル

「え!?よいのですか?」

ガイアス

「ああ やってみろ」

アステル

「わかりました!」

アステルは 自分の槍を構え 強く握りしめ 渾身の力で 赤い鉱石を突く

しかし 赤い鉱石の前で 大きく弾かれ 吹っ飛ばされてしまった

アステル

「な!?…弾かれた?」

ガイアス

「…と いうことだ 別に お前の攻撃が弱いからというわけではない…残念だが 我々では この鉱石は 破壊できないのだ」

アステル

「そ…そうなのですか…ガイアス様でも 破壊できないのか…」

ガイアス

「オレどころか この鉱石は シリウス様でも 破壊出来なかったのだ…そして この鉱石だけではない…この塔にも 傷ひとつ つけることが出来ない…」

アステル

「え?…傷もつけられない?な…何故なのでしょう?」

ガイアス

「……わからん…しかし あのアモンが 建てた塔だ 何かしらの方法で 建てたのだろう…この塔が出来てから 我々は 翻弄されてしまっている…」

アステル

「…一体 こんなものを どうやって…ガイアス様 これは 元々あったのですか?」

ガイアス

「いや…そうだな…大体…200年前ぐらいだったはずだ 次々とこの塔を 地獄の連中が建てた…おかげで この塔の魔力を封じなければ 我々は 進行することが出来なくなった」

アステル

「……たしか 転移が強制的に発動し 戻されるのですね……この塔の魔法を 封じるには どうすればいいのですか?」

ガイアス

「………こうするのだ」

ガイアスは 鉱石から 背を向け 塔から出ていく

アステル

「……??」

アステルは 何故 ガイアスが出ていくのか 分からなかったが とにかく 付いて行く

ガイアスは 外に出ると 周りを見渡し 雑天使が密集している場所へ 向かう

アステル

「………ま…まさか…」

ガイアスは 無防備に立っている 雑天使の胸を どんどん貫いて 消滅させていく

消滅させていく度に ガイアスの貫いていく手が どんどん光り輝いていく

ガイアス

「………うむ これで 充分だな…」

ガイアスは 赤い鉱石の元に戻る

赤い鉱石の前に立ち 光り輝く手をかざす すると 赤い鉱石の周りに 薄い透明な壁が 四方を囲む

ガイアス

「………よし これで この塔の力を封じた」

アステル

「……こ…こんな方法…ガ…ガイアス様 他になにか方法はないのですか? いくら 雑天使とはいえ…」

ガイアス

「…この程度で 止まるなら 雑天使のコアなぞ いくらでも出せばいい」

アステル

「………くっ…」

ガイアス

「そんなことより……おい!」

正6位天使

「はい」

ガイアス

「この第4の塔 一時的に お前に守備を任せる 2万の雑天使は置いて行くから 間違っても奪われるな わかったな」

正6位天使

「!!はい!身に余る光栄!」

ガイアス

「さて タキオン様の元に行き 一度 天上界に戻るぞ」

アステル

「は…はい…」

ガイアスとアステルは タキオンの元に行く


タキオン

「……ガイアス 塔の力を封じたか?」

ガイアス

「はい 問題なく封じました」

タキオン

「……クッククク…そうか…よし…」

ガイアス

「タキオン様…もしや さらに先に行こうと していませんか?」

タキオン

「当たり前だ!!オレをここまで コケにしたんだ!許せるわけがないだろう!!」

ガイアス

「タキオン様 それは シリウス様が許していません あくまで 第4の塔 だけです」

タキオン

「うるせぇ!あいつだけは 許せねーんだよ!」

ガイアス

「……これ以上というなら シリウス様に報告せねば なりません それでも よろしいのですか?」

ガイアスは タキオンを睨みながら 答えた

タキオン

「…………わ…わかったよ…今日は これで 引き上げる…しかし あいつだけは オレに戦わせてくれるように シリウスに頼んでくれ」

ガイアス

「ええ わかりました わたしからも 言っておきますよ では 一度天上界に戻りましょう タキオン様」

タキオン

「……あ…ああ……ちっ…」

タキオンは 不完全燃焼のまま ガイアスとともに 天上界に戻って行った

続きが気になる方 高評価よろしくお願いいたします

2話にすると 短いので 1話でまとめました

8章は これで 終わりです

次は 9章 ヒデオとヒトミの修行編になります

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