第86話 カイVSタキオン
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エンテ
「カイ様!!」
タキオン
「なんだぁ?…………ほぅ…醜いものばかりと 思っていたが…」
タキオンは カイの姿を見て 舌なめずりをする
エンテは タキオンのスキをつき 全軍 後退の指示を出し カイの隣に行く
エンテ
「カイ様…申し訳ありません…」
カイ
「……被害は?」
エンテ
「はっ…20名ほど…」
カイ
「……そう わかった 後は 僕がなんとかする」
タキオン
「あの程度の防御壁で オレの攻撃を 防ぎきれると思うなよ!!」
タキオンは 転移を繰り返し カイの後ろから斬りつける
タキオン
「とったーー!!」
タキオンの攻撃で カイは真っ二つになったが まるで 霧のように消える
タキオン
「………幻術…か…」
カイ
「さて 今度は こちらの番 反撃といこうかな」
カイは 大きく黒い翼を広げると 黒く輝く美しい羽根が そこら中に舞う
タキオン
「地獄の連中の中にも これほど美しい者がいることに驚いたが 使う技にも 華 があるな…」
カイは 手をその場で タキオンに指を指す すると舞っていた羽根が 一斉にタキオンに襲いかかる
タキオンは転移を繰り返し 羽根を避けていくが いくつかの羽根が刺さる
タキオン
「ちっ…めんどくさい範囲攻撃だな……が!大した事ないなぁ?」
タキオンは 刺さった羽根を 無造作に抜きながら カイを煽る
タキオン
「………ん?…な…なんだ スリップダメージが 止まらないだと!?」
カイ
「どう?僕の羽根は?1度刺されば 抜いても止まらないよ?」
タキオン
「………クッククク…せっかくだから 捕らえて 飼ってやろうと思ったが……」
カイ
「飼う?僕を?……面白い冗談だ 君のような 醜い天使に 何故 僕を飼えると思ったのかなぁ?」
カイは まるで 汚いものを見るような目で ほくそ笑む
タキオン
「醜い?……このオレが…醜いだと!!」
タキオンは その場で 変異していく
身体は 倍以上に膨れ上がり 白い肌に 赤黒い血管のような模様が 浮き上がる
カイ
「………あらら…さらに 醜くなっちゃったね」
タキオン
「…………消えろ!!」
タキオンは 転移せず そのまま カイに突っ込んで行く が カイの前で 弾かれる
タキオン
「ちっ!また 防御壁か!!うっとおしい!!」
怒り心頭で なりふり構わず 防御壁を拳で何度も殴る そして 防御壁にヒビが入る
カイ
「…………そんな 前ばかり 見てて平気?」
タキオンが 目の前の防御壁に気を取られていると 後ろから カイに声をかけられる
タキオン
「!!!ふざけやがって!!」
タキオンは 振り返りながら 拳を振り上げ そのまま カイに振り落とした
カイに当たった瞬間 カイから 蒸気が発生し 辺り一面を霧が覆う
タキオン
「!な…なんだ…この霧は?ちっ!戦いにくい相手だ!くそ!どこに行った?……なめやがって…こんな霧ごときで…」
タキオンは 自分を中心に 爆風を起こす そして 霧を吹き飛ばした
その後 タキオンは 周りを見渡す が
タキオン
「……どこに…行った……まさか…」
カイとカイ軍兵は 一人もいなくなっていた
エンテ
「…カイ様?…その…よろしかったのですか?」
カイ
「…うん 仕方ない あの転移は厄介だ それに あれ以上戦えば 僕も少し危なかったからね」
実は カイは 変異後の攻撃で 防御壁越しに ダメージを受けていた
そのダメージが 想像以上に大きく ここで撤退を決意した
カイ
「……まあ…僕も このまま 何もせず撤退なんてしないからね……どうせ 後々 天使がワラワラ来るんだろうし…フフッ…あの脳筋は どうせ気付かない」
カイは 損害を最小限にとどめ 第4の塔から撤退した
タキオンは カイが逃げた方向を睨む
タキオン
「………くそ 本当に逃げたのか?…ちっ…スリップダメージが止まらない……」
タキオンは 定期的に回復しながら 辺りを見渡す そうこうしているうちに 後詰めのガイアス率いる2万の天使の内 5千程の先行部隊が タキオンに見えた
タキオン
「……後詰め…か………ん?…なんだ?一瞬 光ったような?……おい!一度止まれ!」
しかし 雑天使には 自我がない 自分自身で判断の出来ない天使たちは 止まる様子がなく そのまま 塔に向かう
正7位 天使
「おい!止まれ!…駄目だ…一度命令した雑天使は そこまで 対応が出来ない…」
そして 塔に近づいた天使は そのまま 何かに絡まり 身動き出来なくなった瞬間 爆発が起き そのまま消滅した
タキオン
「!!なっ!…くそ!何か罠を 仕掛けてやがったな!」
タキオンが 天使が消滅した場所へ戻ると 蜘蛛の糸のようなものが 塔周辺に配置されていた
タキオンはその糸を掴む すると 手に爆発が起きた
その後 タキオンは 無言で上を見つめた後 下も見つめる
タキオン
「………雑天使を消滅させるのに 特化した罠か……しかも 上から下まで…隙間なく糸を張り巡らせてやがる…しかし ここは あいつらも通った場所だ…一体…いつ こんな罠を…
!!ま…まさか あの霧が 発生した時か!? あの一瞬で これほどの罠を……少し 考えを改めなければ ならないな…」
タキオンは 片手を上げ 炎の魔法を使う
張り巡らせた糸を 雑天使がいるにもかかわらず 全てを焼き払った
罠にかかっていた天使はもちろん 近くにいた天使も 容赦なく燃やし 消滅した
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