第74話 ユウキは 鈍感?
モチベーション維持の為 高評価 ブクマ登録
よろしくお願いいたします
ユウキ
「ん?……おや?意外と歩きやすいな!……少しぬるっとしてるけど 森の中に比べりゃ なんてことないぞ」
足にまとわりつく泥がない分 ユウキはスムーズに歩けた
サヤカ
「そ…そうなの?じゃあ…」
サヤカも 恐る恐る足を踏み出す
サヤカ
「わ!ほんとだ 全然影響がない!……でも なんだろ?普段より歩きやすいわ…」
グミ
「普段より?なんで?………あー…なるほどね サヤカは少し地面に浮いている状態に近いからな ここは毒で出来た大地だから ほら 見てみな サヤカの足は 全然汚れていないだろ?」
サヤカ
「ホントだ…足の裏も全く汚れていない……っということは…ユウキは…」
サヤカは 前をルンルンで歩いている ユウキの足元を見る
サヤカ
「……うわ…ドロドロ…これって…私に付くはずだった毒も ユウキについてるんだよね…」
グミ
「そういうことになるな…まてよ?………よし ついでにサヤカも……ほい」
サヤカ
「ん?グミちゃん どうしたの?」
グミ
「この魔法は 相手がどういった状態変化したか わかるようになる魔法だ どれどれ……ブッ…ブッハハハ!!ユ…ユウキ…お…お前…ブッハハハ!!」
サヤカ
「ど…どうしたの?グミちゃん?急に?」
グミ
「み…見ろよ…ユ…ユウキを…ブッハハハ!!毒のマークの数…い…いくつあるんだよ!ブッハハハ!」
サヤカ
「え……ん?うわ…なんなの…この表示…」
サヤカは ユウキの状態異常を見ると ユウキの頭の上に 毒状態を示す表示が いくつもあり 表示しきれないのか 重なり合って おかしくなっていた
ユウキ
「いやぁ…木の根っことか 草とかもないから 歩きやすいな!……まあ 若干足が汚れまくってるけど…この程度なら 問題ないや………あれ?サヤカ どうしたの?」
前に歩いていたユウキが なかなか追いついてこないサヤカを 心配そうに見る
サヤカ
「ううん な…何でもないよ…あ…あの その…ユウキ…体調大丈夫?」
ユウキ
「体調?全然さっきよりマシ! 泥は足が取られて大変だったけど 今は余裕だよ!」
ユウキは その場でガッツポーズをとり ニカッと笑う
グミ
「あれだけの 毒をくらって 平気でニコニコしながら歩けるか…分かってたけど いやー…ホント…訳分かんねぇ奴だ…」
サヤカ
「……そもそも 毒になっていることも 気付いてないしね…ユウキは 大丈夫みたいだし 行きましょうか」
ユウキ一行は もくもくと 毒の大地を進む
サヤカ
「………ふぅ…結構歩いたけど 全然 世界樹が見えないね……!!って ユ…ユウキ!あなたの足!!」
サヤカが ユウキの足を見ると びっしりとヒルのような者が くっついている
ユウキ
「あー…これ? 少し前からくっついてるんだけど 払っても払っても きりがないからさ もう 気にしない事にした」
サヤカは 慌てて自分の足元を見る すると 足の周りには ユウキにくっついていた同じヒルが うようよいるのを発見する
サヤカ
「う…うわー!な…なにこれ!!き…気持ち悪い…」
その中の1匹のヒルが サヤカの足元に飛びかかる が サヤカの足に引っ付く手前で ヒルは忽然と消えた
サヤカ
「あ…あれ?き…消えた?」
グミ
「消えたんじゃねぇよ さっきのヒルは ユウキに引っ付いたんだ」
サヤカ
「あ…そういうこと……あ…私には1匹も付いていないわ…私に引っ付きそうなヒルは 全部 ユウキに引っ付いているのね…なんだか ここまでくると ユウキに悪い気がしてくる…」
グミは 地面にいるヒルを見るために 下降し じっと見たあと すぐに上空に戻る
グミ
「うわ…これ 単なるヒルじゃねぇ…マッドヒルじゃねぇか…あれも…これも 全部 マッドヒルか!?……あいつが言ってたのは 本当の事だったのかよ…」
サヤカ
「マッドヒル?あ!確か ハデス王が言ってたね グミちゃんが そこまで言うなら かなり危険ってこと?」
グミ
「ああ…かなり やばい 体力を根こそぎ奪っちまう厄介な奴だ 2~3匹付いただけで 消滅待ったなしだぜ それだけじゃない あいつに引っ付かれただけで 耐性がなけりゃ 麻痺 遅延 になっちまうからな…」
サヤカ
「……うちの旦那さんは そんな素振り全くないね……頼も…しいね…」
ユウキ
「どうかしたか?」
グミ
「……なあ…本当に 何ともないのか?」
ユウキ
「うーん…少しむず痒いか…な?…いや そうでもないか…引っ付いているのが 分かるぐらいかな?」
グミ
「……ここまでくると 究極の鈍感だな…」
ユウキ
「ほっとけ! とにかく 俺は今んとこ 何ともないから 行こう」
ユウキは 太もも辺りまで 這い上がってきたマッドヒルは 手で払いながら進んで行った
そして 毒の大地の色が 少しずつだが 確実に色が濃くなっていく
グミ
「…くっ…まずいな…猛毒に変わってきてやがる…俺は猛毒無効をもっていないから ここから慎重に……ん?…ま…まさか…俺がかかるはずの猛毒も…ユ…ユウキが 受け持っているのか…」
グミは ユウキの状態を見る すると やはり グミがかかるはずの 猛毒もユウキが受けている状態だった
毒2人分 猛毒3人分 さらに3倍表示で 文字が重なり合い もはや何を表示しているか 文字が潰れて 分からなくなっていた
ユウキ
「…?お!…おい!見ろよ ここから急にヒルが離れていくぞ さらに快適になった!!」
猛毒エリアでは マッドヒルは活動できないようで 次々とユウキから 離れていく
サヤカ
「………ユウキ…快適って…」
グミ
「……あんまり…考えるのやめとこ…」
結局 普通なら踏破さえ難しい 猛毒エリアも 難なく進んで行った
そして 猛毒エリアも終わりに差し掛かった所で 比較的に平らな平地を ユウキはみつめる
見つめ終わった後 何か閃いたようで ユウキは 猛毒エリアで暴挙にでるのだった
続きが気になる方 高評価よろしくお願いいたします
沢山の方に 見て頂いてるようで ありがとうございます
ただ どうしても 不定期に更新する形になってしまいます…
温かく見守っていただければ幸いです