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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第7章 世界樹へ
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第73話  まとわりつく 泥

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よろしくお願いいたします

その頃 エミリ達は…

エミリ

「………ねぇ あなた 何故 そんな怖い顔をしているの?」

エイガ

「………!!…あ…いえ 申し訳ありません…」

エミリ

「仲がいいような?よそよそしいような? ユウキさんたちの 知り合いなんでしょ?…何かあったの?……まあ 別に 話したくなかったら 話さなくてもいいけどさ…」

エイガ

「……あの方たちに 助けられました…そして わたしは あの方たちを…裏切りました…」

エミリ

「…裏切り…そう…なんだ…」

エイガ

「な…なのに あの方は また 私を信頼してくれました…な…なぜ…」

エミリ

「……ユウキさんか……不思議な方ね…あの人に関わった人は 気付かないうちに 導かれていく……あなたも そのうちの1人ね…」

エイガ

「……導かれ…る… あ 申し遅れました…私は エイガ と申します」

エミリ

「エイガさんね 私は エミリ この子の面倒をみることになったの」

エイガ

「この子?」

エミリ

「この ブラックドラゴン 名前は スキア よ」

エイガ

「…スキア そうですか 名前も付けてもらえたのか…やはり大事にされているのだな…」

エミリ

「スキアも ユウキさん大好きって言ってる だから何も心配しないでいいって……ん?…そうなんだ…へーっ…エイガさん この子の知り合いなんだね…」

エイガ

「ええ もともと このブラックドラゴンは ハデス王の王都で 飼われていたドラゴンです その…色々ありまして ユウキ様に譲渡する形になったのです ユウキ様なら無下にしないと 思っていましたから 何も 心配してはいません」

エミリ

「この子も ユウキさんに導かれた1人だね……あ!…帝都が見えてきた よかった…行きも帰りも 何もなくて」

エイガ

「……ここまで来れば もう安全ですね では 私はこれで…」

エミリ

「ありがとうね!……後 エイガさん スキアが 言いたいことがあるんだって 立ち止まっては駄目 辛くても 前を向いて歩きなさい だって」

エイガ

「!!……ハハッ…まさか ドラゴンに説教されるとはな…では エミリ様 スキアに言っといて下さい もう立ち止まらぬ 必ず 自分の信念を貫くと…では!」

エイガは エミリたちと別れ ハデスの王都へ向かって行った

エミリ

「………スキア…これで 良かったの?………そう じゃあ 帰ろう あなたの家に」


グミ

「………ふぅ…ユウキ エミリ達は無事 家に着いたぞ」

ユウキ

「お そうか エイガさんも付いてくれたんだ 心配してなかったけどな! じゃあ 出発するか!」

木にもたれかかったまま 背伸びをする

グミ

「………どうして そこまで信頼できるんだ…」

ユウキ

「ん?なんか言ったか?」

グミ

「なんでもねぇよ!!」

サヤカ

「エミリは無事に着いたのね…はー…良かった よーし まずは 森を抜けなきゃね」

ユウキ一行は 森を抜ける為 歩き出した


ユウキ

「………ふぅ…地面がベトベトしてて 歩きにくいな…」

地面は まるで大雨が降った後の様に ぬかるんでいた

サヤカ

「そんなに歩きにくい?……私は全然平気だけど?」

ユウキの足元は 泥だらけなのに サヤカの足元は 全く泥が付いていなかった

グミ

「なんで そんな差があんの?………なるほど…その泥は 微量だが 何かしらの異常が 含まれているんだろうな だから サヤカに付くはずの泥が 全部ユウキについてんだろ」

ユウキ

「なんだよ…俺だけが辛いのか……グミはそもそも飛んでるし…」

ユウキの足には 2人分の泥が付く ユウキの筋力は人間の頃とほとんど変わらないので まとわりつく泥に悪戦苦闘し フラフラしながら歩を進めた


そして 歩き出して 数刻…

ユウキ

「な…なあ グミ この方向であってんのか…もう結構歩いたぞ…」

グミ

「もう少しだ もう少しで抜ける」

ユウキ

「……ほんとかよ…ふぅ…」

ユウキの足は 泥が乾いた後 さらに泥が重なり合っていた ユウキは ほぼすり足で歩いているので 歩く速度は遅く サヤカが先頭にいる

サヤカ

「ユウキ 頑張って!ってか まだ スタートにも立って…ユ…ユウキ!後ろ!」

ユウキ

「……はぁ……はぁ なんだよ…体力あっても息は切れんのか…はぁ…はぁ ん?…何? うお!く…熊?」

グミ

「あー…ここらへんにいる獣だな…どうする?追い払うか?」

ユウキ

「………いや…いい 気にせず 前へ歩こう…」

熊のような大きな獣は 狙いをユウキに絞る

ユウキは あっさりと熊に背を向け 全く気にせず 歩を進めた その様子をみた熊は チャンスと言わんばかりに 後ろから隙だらけの頭をかぶりつく

しかし 熊の牙は ユウキに傷ひとつつかず 熊は 首を傾げる

ユウキ

「………だから…無駄だって…ってか 俺に体重をかけるな…それじゃなくても 足取りが重いんだから…」

熊は 何ども噛み直したり 首を噛んだりしていたが 無理と判断したようで 今度は 右手を噛んで 奥に連れ込もうとする

ユウキ

「!!お!おい!!引っ張んな!…ちょ…い…いい加減にしろー!」

ユウキは 噛まれていた右手を 口から抜かずに 強引に奥に押し込んだ 流石に 口の奥に突っ込まれるとは 思ってなかったらしく 悲鳴をあげ 森へ逃げて行った

グミ

「……お前の戦い方って 前も思っていたんだけどよ…独特だよな…」

サヤカ

「…大丈夫?な…なんか ベタベタだよ?」

ユウキ

「………ま…まあ…いいや どうせこれからも汚れて行くんだし……それより…まだ?」

グミ

「お!……そろそろ抜けるぞ」

そして 先頭になっていたサヤカとグミは ようやく森を抜ける

サヤカ

「やっと 抜けたね……でも ここからが本番…あ…やっぱり…グミちゃんの言っていた雰囲気じゃないね…」

グミ

「……ああ…まさか 世界樹の周りが こんなことになっているとはな…一体…何があって こんなことに…」

ユウキ

「………ど…泥が…うぜー…」

少し遅れて ユウキも森を抜ける

ユウキ

「やっと 抜けたか…お? ど…泥がポロポロ落ちていく?や…やった…足が軽くなった…」

サヤカ

「………ユウキ…見て…」

ユウキ

「ん?…おお…こ…これは 完全に開けているな…木が…1本も…ないな」

グミ

「…ん?うわ…こりゃ ひでぇな…全ての地面は 毒で覆われてやがる…誰も踏破出来ないってのは 大袈裟じゃなかったな…」

サヤカ

「…そうね…しかも 世界樹らしきものも見えないし…」

ユウキ

「とりあえず 進まないと始まらない 行けるとこまで 前に進んで行こう」

ユウキは 毒で覆われている地面に 足を踏み出した

続きが気になる方 高評価よろしくお願いいたします

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