第63話 やっぱりお金は大事
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サヤカ
「……ね…ねぇ ユウキ… その…この作業費って いくらになるのかしら…」
ユウキ
「…あ……たしかに そ…そうだな 聞いてみるか…」
ユウキとサヤカは 帝都行政員に そーっと近づく
ユウキ
「あ…あの つかぬことことを聞きますが そ…その…料金は いくらかかるのでしょうか…」
帝都行政員
「はい?あ!そうですね…はっきりとした数字は出せませんが 大体…これとこれで…壁の撤去費が 上乗せされて…それから… ざっとですが 大体 青白硬貨70枚 ぐらいですかね!あ!でも 最大でもこのぐらいです 後で 明細見てもらえれば分かりますが そこまではいかないと思いますよ?」
ユウキ
「な…な…70枚!?そ…そんなに 持ってないぞ…ど…どうしよう…」
帝都行政員
「その件については ご安心を アモン様から伺っていますので なんでも あなたがたお二人は これから重要な任務が控えているとか…その成功報酬から 頂くということを聞いています」
ユウキとサヤカは とりあえず 今すぐ支払いが無い事に安堵し 庭に戻る
サヤカ
「…よ…よかった…ユウキ これで 何が何でも成功させないと いけなくなっちゃったね」
ユウキ
「……そうだな ま…まてよ 最初に30枚程と合わせて 約100枚か…確か 日本円で1枚100万円って言ってたよな…ということは……!!!1億円の借金!!………ま…まさか 亡くなってから 1億の借金を背負うとは…思わなかった…」
サヤカ
「…あ……ま…まだよ…ユ…ユウキ…そ…それだけじゃないわ…スキアのご飯代 1ヶ月で どのくらいかかるのかしら…」
ユウキ
「……う…うう…や…やばいな…多分…相当食べるよな あの身体だし…エミリさんに それとなく聞いてみてくれないか…あ…それと 設計図っていうのも 安くはないはず…今回の設計図の料金も払わないと…」
サヤカ
「わ…わかったわ…エミリに聞いてくる…」
サヤカは 真剣な表情で頷き 覚悟を決めて エミリの元に向かう
サヤカ
「エ…エミリ!!あ…あの ちょっと気になっちゃって…そ…その スキアのご飯代って 一体どのくらいかかるのかなぁって」
エミリ
「え?そうだね…食事は 思った以上にかからないけど ブラックドラゴンは 時々水浴びしないといけないのよね その費用が結構かかっちゃうかもしれないわ その他色々消耗品を計算すると…だいたい…青白硬貨1枚と金硬貨30枚ってとこかな?」
サヤカ
「う!!1ヶ月 130万円…」
エミリ
「ねえねえ…それで ものは相談なんだけど 他に頼む人がいないなら わたしを雇わない?1ヶ月青白硬貨1枚ぽっきりで 面倒みるよ?」
サヤカ
「そ…そうね エミリなら安心できるわ で…でも 一応ユウキと相談してみるわ…あ…あと 今回の設計図の件での料金なんだけど…」
エミリ
「設計図?…ああ!あれ?あんなのに お金はもらわないよ いいよ いいよ」
サヤカ
「で…でも…」
エミリ
「だったら 初めて知り合ったプレゼントって事にしといて?それでいいでしょ?」
サヤカ
「あ…ありがとう!エミリ!」
サヤカは エミリの好意に感謝し 少しだけ肩の荷が降りた が まだまだ問題は山積み…いそいそと ユウキの場所に戻る
ユウキ
「ど…どうだった?」
サヤカ
「と…とりあえず 今回の設計図は エミリが料金はいらないって プレゼントってことにしてくれたわ…」
ユウキ
「そ…そうか 何か今度 お返しを考えなくてはならないな…それで スキアの食事代は…」
サヤカ
「うん 大体 青白硬貨1枚と30枚は かかるそうよ」
ユウキ
「!!わ…わかっていたが やっぱりそのぐらいかかるのか…」
サヤカ
「それでね…」
サヤカは エミリの提案をユウキにコソコソ話す
ユウキ
「なるほど…そうか エミリさんが…まあ 俺たちだけじゃ 知識が全くないから スキアの面倒を見れるとは思えないし 何と言ってもバールさんの知り合いで サヤカとも相性がいいし…サヤカがいいなら 俺はかまわないよ…しかし それでも青白硬貨1枚か…ふぅ…ところで 俺たちには 給料出るのかな…それとも 何か任務をこなさないと もらえないのかな…」
サヤカ
「そういえば なんにも聞いていないわね…ヒトミお義母様たちは 遊撃隊 というのに 所属しているから お給料出るみたいだし…私たち無所属よね…」
ヒトミ
「ん?なにを 2人で真剣にコソコソ話してるの?」
ヒトミは 自分の名前が聞こえ ユウキ達のそばに向かう
サヤカ
「あ!お義母様…いえ ちょっとお金の事で ユウキと話していたんです…私たちに 給料出るのかな…って」
ヒトミ
「は?何を今さら…あなたたち来てから もう随分経ってるでしょ?ちゃんと給料出てるはずよ?確認してないの?」
ユウキ
「え?そんなの どうやって確認するの?」
ヒトミ
「はぁ?そういうことは ちゃんと確認しなきゃダメじゃない!ほら あそこに 金庫っぽいものが入口にあるでしょ?あそこよ ちなみに ここに住んでいないと開けられないんだから さっさと開けて確認しなさい」
ユウキ
「あ…あれか てっきり郵便受けかと思ってた…サヤカ ちょっと開けて見てくれ」
サヤカ
「うん わかった…でも どうやって開け……ん?鍵が開いた音がした…もしかして これで開くのかな?」
サヤカは ドキドキしながら ボックスの中を覗くと 紙が4枚入っていた サヤカは4枚を取り出し内容を確認する
サヤカ
「ユウキ 中には4枚 紙が入っていたわ ちょっと見て見るね…………わ!ユ…ユウキ!こ…これ やっぱり給料明細だぁー!……えっとこの紙とこの紙は ユウキ で この2枚が私ね…」
ユウキ
「サヤカ 全部開いてくれ…全部合わせて 青白硬貨1枚以上になってればいいが…新参者に そこまで出ないよな…」
ユウキは 不安になりながらも 少し 期待する
サヤカ
「わかったわ これは…2枚!これも2枚!……これとこれは4枚!ユ…ユウキ 合計12枚よ!」
ユウキは その答えを聞いて やっぱり そう甘くないとがっくりする
ユウキ
「だ…だよなぁ いいさ…わかってたさ…」
サヤカ
「ユウキ!!全部青白硬貨よ!!これなら スキアを養っていける…」
サヤカは 感無量で 空を見上げた
ユウキ
「青白硬貨だ…と…それが 12枚!?……そんなに!?ア…アモンに 足を向けて寝れない…」
ヒトミ
「ほら ちゃんと入ってるじゃない ビックリさせないでよ ところで 所属はどうなってるの?」
サヤカ
「所属?………あ…これね…えっと…帝都特別遊撃隊?なにこれ?」
ヒトミ
「やっぱり遊撃隊の枠に入れたんだ まあ 簡単に言えば 依頼 命令 がなければ 何しててもいいよって事だよ ちなみに 特別っていうのは アモンちゃんしか命令が出来ないってことね」
ユウキ
「…それって 無茶苦茶 優遇されてるよな…」
天を仰いでいたサヤカが我に返り ユウキの元に駆け寄る
サヤカ
「ユウキ!これなら エミリに スキアのお世話お願いしてもいいよね!ね!」
ユウキ
「ああ もちろん エミリさんに頼んでおいてくれないか?」
サヤカ
「うん!」
サヤカは 満面の笑みでエミリの元へ走って行った
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