第61話 闇の片翼をはためかし黒き影
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エミリ
「あ!はじめまして エミリっていいます よろしくお願いします」
エミリは またハグしに行く所だったが ユウキに拒否されたことを 思い出し自重する
ヒトミ
「よろしくね ってか このドラゴン 一体どうしたの?それから この子の翼…」
サヤカ
「これには 色々大変なことが ありま…う…」
サヤカは あの情景がフラッシュバックし 言葉が詰まる
ヒトミ
「……本当に 大変だったんだね…うん いいよ 無理に話さなくて…」
ユウキ
「後で 俺がゆっくり話すよ ところで エミリさん このドラゴンは何を食べさせて あげたらいいんでしょうか?…随分 何も食べさせていません…」
エミリ
「ブラックドラゴンは 基本なんでも食べれるわ ただ あまり偏食にならないように してあげないといけない 肉ばっかりは駄目 野草も食べさせないといけないわ とりあえず 今は 大分お腹を空かせているから…よっと」
エミリは指輪に手を当て 大きなお皿を出し そこに てんこ盛りのお肉を出す
ブラックドラゴンは 目をキラキラさせ エミリを見つめる
エミリ
「へー…これだけ お腹空かしてるから いきなりがっつくと 思ったのに…君は 本当に頭がいいんだね…いいよ お食べ」
ブラックドラゴンは 1つ1つ丁寧に口に運び 食べていく
サヤカ
「……お腹空いてたよね…これからちゃんとするから 許してね…」
ヒデオ
「しかし 美しい黒だな…惚れ惚れする…ところで このドラゴンは ユウキが所有者なのか?」
ユウキ
「うーん…一応ね…まあ その辺も 後で 詳しく話すよ」
ヒデオ
「そうか…うむ わかった で このドラゴンは なんという名前にしたのだ?」
ユウキ
「名前?いや まだ そういうのは決めてないな…オスなのかメスなのかも よくわからないし…」
エミリ
「ドラゴンには オスもメスもないですよ どの子も ある時期になれば たまごを生みます」
サヤカ
「へー…そうなんだ ということは 中性? ってことでいいのかな?……うーん…名前か…」
ヒトミ
「中性?あー…雌雄同体のことね…なるほど 絶対数が少ないから そうなったのかな?なかなかおもしろいね」
サヤカ
「聞いた事あります たしか カタツムリとかそうでしたね」
ヒデオ
「別に 今 雌雄を決しなくてもよいではないか…何を 言っているのだ…まったく…」
ヒトミとサヤカは そっくりそのまま返したい気持ちだったが 長くなりそうなので 聞かなかった事にする
サヤカ
「……そ…そうそう 名前…うーん…どんな名前がいいかな…」
ヒデオ
「ほほう…まだ 名前がないのか よし!俺が良い名前を考えてやろう!!」
ヒトミ
「却下」
ヒデオ
「!!!か…母さん まだ何も言ってないんだが…」
ヒトミ
「あなたが 考える名前なんて ろくでもないに決まってるの」
ヒデオ
「そ…そんな…」
ヒデオは がっくりと うなだれる
サヤカ
「まあまあ お義母様も そこまで言わなくても…ヒデオさん 参考にしたいですから 例えばどういった名前に しようと思ったのですか?」
ヒデオ
「!!お!さ…さすが サヤカちゃん 聞いてくれるか!ありがとう!ぜひ 参考にしてくれ!そうだな…黒…漆黒…うーん…闇…ん!?お!いい名前が思いついたぞ! 闇の片翼をはためかし黒き影 なんてどうかな?なかなかいい線いってると思うが?」
一同
「…………」
ヒトミ
「……ね だから言ったでしょ…でも…少し参考になったかも…例えば 中性的なイメージで そうね…スキアってどう?ギリシャ語で 影 って意味なんだけど?」
サヤカ
「あ!それいいですね!中性的だし なんだか可愛らしい名前ですし!どう?ユウキ?」
ユウキ
「うん いいな! 闇のなんちゃらに比べたら 天と地だな」
エミリ
「…良かったね あなたの名前が 決まったみたいだよ スキアだって…そう?気に入ったの?うん わかった…」
ヒデオは 少しすねた口調で 天を仰ぎながら 呟く
ヒデオ
「………うむ なかなか良い名だな 闇の片翼をはためかし黒きスキアか…響きも素晴らしい…」
ヒトミ
「……あなたは ほんとに頑固ね…ねぇ スキアはこの庭でいいの?流石に狭くない?」
エミリ
「うーん…そうですね…確かに狭いですね…え? うん…そう…スキアは この庭でいい って言ってます」
ヒトミは その言葉を聞いて 眼をウルウルさせる
ヒトミ
「な…なんて 健気なの…ここじゃ自由に動く事も出来ないじゃない…よし!…たしか ユウキの家の左隣は 空き家だったはずよ ここは アモンちゃんの権力で どうにかしてもらいましょう!うん それがいい!」
ユウキ
「け…権力って…まあ アモンに話だけでもしてみるか…左隣が駄目でも どこか近くに 土地が余ってるかもしれないからさ」
ユウキは ブレスレットから 黒い玉を取り出し アモンに話しかけた
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