第60話 ブロンドの髪と黒髪
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エミリ
「これから よろしくね!……ん?どうしたの?」
ユウキ
「あ…あの も…申し訳ありませんが は…離れてもらっていいですか?」
エミリは 疑問に思いながらも ユウキをハグするのをやめ ユウキを見ながら 首を傾げる
サヤカ
「…………」
ユウキは ふと後ろから 殺気を感じる…しかし ユウキは 決して振り返らない ここで振り返ると大変な事が起こる…そんな予感…だから 決して振り返らない
グミ
「へー…ユウキ達と同じ世界から来たのか… ふーん…でも 髪の色が違うな?人間界では みんな髪の色が違うのか?」
エミリ
「私は 北欧の生まれなんです だから金髪なんですよ」
グミ
「ふーん…よくわからないが うん 綺麗な髪だな!」
エミリ
「そうかな? でも 褒めてくれて ありがとう」
グミは さらに前に出て エミリを見つめる
「ん?眼の色も ユウキ達と違うんだな…へーっ…青くて 宝石を埋め込んだみたいだな…キラキラ光って 綺麗だな!」
エミリ
「そ…そんな 真剣に言われると 照れますよぅ…」
ユウキは 後ろから発する殺気が 一段階膨れ上がるのを 感じる…
ユウキ
「グ…グミ…お…おい…」
ユウキは グミの発言を これ以上許す訳にはいかなくなり グミを止めようとするが…しかし ここから 一気に サヤカの機嫌がよくなる
グミ
「ん?へー…肌もユウキ達と比べると 白いんだな…へー…でも 俺は サヤカの黒髪のが好きだな 後 サヤカの黒い眼も 吸い込まれそうなぐらい 綺麗なんだぜ なあ ユウキもそう思うだろ?」
ユウキ
「!!!も…もちろん!」
エミリは サヤカの髪を見つめる
エミリ
「……わあ!…本当だ…とっても綺麗な黒髪……いいなぁ…くぅ…羨ましい…ねぇ…少し 触ってもいい?」
サヤカ
「え!?あ…はい いいですけど エミリさんの髪の方が ブロンドでとっても綺麗ですよ」
エミリ
「そう?ありがとう…わあ…凄い艶ですね…あの子が言ってたのも納得」
それから サヤカとエミリは お互いを褒め合い すぐに打ち解けた
ユウキ
「グミ…お前が いてくれて本当によかった…ほんとに いてくれて…ありがとう…」
ユウキは 目をウルウルさせながら グミを抱きしめる
グミ
「はあ?な…なんだ…なんだ…急にど…どうしたんだ…ってか 抱き締めるなぁ!!」
バール
「うむ エミリ 要点はユウキ殿達に聞き 助けてやってくれ」
エミリ
「……そう そう わかるわ…え?あー…そうだったわね で サヤカ なにか手伝って欲しいことでもあるの?」
サヤカ
「ん?……あーーっ…そうだった!エミリ!ドラゴンの事詳しいんだよね!家に ドラゴンがいるんだけど そのことで 色々聞きたいんだ」
エミリ
「ドラゴンの事?だったら 任せて!私以上にドラゴンの事 理解しているのは ここらにはいないからね!じゃあ サヤカの家 案内してくれる?」
サヤカ
「うん!行こう エミリ」
サヤカは ユウキそっちのけで エミリと談笑しながら 家に戻って行く
ユウキ
「あ……もしかして 俺の存在忘れてるんじゃないか……まあ いいか…あ! バールさん また色々お世話になっちゃって ほんと感謝です」
バール
「いやいや 気になさるな また 何かあれば いつでも来て下され わしに出来る事ならば 力になりますぞ」
ユウキ
「ありがとうございます!では 失礼します」
ユウキは ちょこっと頭を下げ サヤカとエミリの後を追いかける が 途中で止まり 振り返らず
ユウキ
「………バールさん… 俺は 何があっても… あなたの味方です…」
ユウキは 小さな声で呟き バールの家を後にした
バール
「……ユウキ殿…」
ユウキは 家の前まで行くと 庭の方で談笑する声が聞こえてくる
ユウキ
「なんだか 凄く盛り上がっているな…女性同士なんて久しぶりだからか…うーん…あの輪に入れるとは思えないな…」
グミ
「何してんだ?…さっさと いこ…むぐっ」
ユウキはとっさに グミの口を塞ぐ
ユウキ
「しーーっ…こういうのは タイミングが大事なんだ…グミ…声をだすな…」
ユウキは グミを抱え込んだまましゃがみ そーっと庭を覗き込む そして…入るタイミングを計る…会話が途切れる僅か数秒を!
ユウキ
「………い…今だ!…いや ダメだ…いくらなんでも 間が小さすぎる…くっ…な…なんでだ…何故 途切れないんだ…」
なかなか 踏ん切りが付かず 小さな屈伸運動をしていると いきなり ユウキは肩を叩かれる
ユウキ
「うわああーー!!」
サヤカ
「…………な…何してんの…ユウキ…」
ユウキは いきなり肩を叩かれた拍子に 尻もちををつく 肩を叩かれた方角を見ると 尻もちをついている ヒデオがいた
ヒデオ
「ビ…ビックリしたじゃないか!あ…あんな 大きな声を出さなくていいだろ!!」
ユウキ
「ビックリしたのは こっちだよ!なんなんだよ…台無しじゃないか…」
グミ
「ぶはぁ!何が タイミングだ!無茶苦茶じゃないか!」
ユウキ
「これは 父さんが悪い…って 母さんもいたのか…」
ヒトミ
「ハロハロ!なんだか 凄い事になってるじゃない?だから こうしてちょっと顔を見に来たって訳」
サヤカ
「あら?お義母様まで ヒトミお義母様 紹介します こちらは エミリさん ちょっとドラゴンの事で 教えてもらっていたんです」
ヒデオ
「ド…ドラゴン…だ…と… ど…どこだ!どこにいるのだ!」
ヒデオは すぐに立ち上がり キョロキョロ見渡す
ユウキ
「ふっふーん…可視化しないと 見えないらしいよ?どうする?グミに見えるようにしてもらおうか?」
ユウキは 腰に手を当て 得意げに話す
ヒデオ
「そうなのか?…なるほど…いや 大丈夫だ…よし おお!な…なんと 漆黒のドラゴンか!…か…かっこいいな…」
ヒデオは 自分に可視化の魔法を使い ドラゴンを見て 呆気にとられていた
ユウキ
「………なんだよ…父さん 可視化の魔法使えるのか…あ…母さんまで…ハァー…」
ヒトミも すでに可視化できるようになっており 小さな手で ドラゴンを撫でていた
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