第53話 ユウキ御一行 帝都へ
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ユウキとサヤカは 終始無言で自宅に到着する
ドラゴンを とりあえず庭に降ろす
グミ
「…ふぅ…やっと 着いたな」
ユウキ
「……ああ…」
サヤカは ユウキの様子を見た後 何も言わず 台所へ向かう
ユウキは軒下に座り 空を見上げながら グミに話しかける
ユウキ
「……俺は…どこか…なんていうのかな…覚悟というか…根本的に 舐めていたのかもしれない…」
グミ
「ん?別に 気にする必要なんてないさ まあ…気が滅入るのも わかるがな」
サヤカが 台所からお茶の入ったコップを3つ持って ユウキとグミに渡し サヤカも軒下に座る
サヤカ
「……ふぅ…お茶…おいしい…」
ユウキ
「……ありがとう サヤカ …それから ここに帰ってくる途中 ずっと考えてて…やっぱり 世界樹の実 を取りに行こうと思うんだ…」
サヤカ
「………わかったわ…ユウキが行くなら 私も行く…置いてっちゃイヤよ…」
ユウキ
「もちろん!それから 取りに行く前に アモンに会って 話しておいた方がいいよな」
サヤカ
「……ハデス王の事…話すの…」
ユウキ
「……ハデス王は こう言っていた…天秤にかけている者がいると…ということは…あのアモンが気付かないとは 思えないんだ…多分…知っているのだろう それより 世界樹の実 を取った後の事を 決めて起きたいんだ」
サヤカ
「…そうね でも 持って帰って来る事も大事だけど たしか 世界樹の実 って国が乗っ取れるほどの重大な出来事みたいだし…うーん…そうだ!アモンさんから 直接 依頼を受けたって事にしたらどうかな?」
ユウキ
「あ…そうか…なるほど 確かに…よし! アモンから直接取りに行けと 命令を受けた形にすればいいんだな そうと決まったら アモンに会いに行こう!」
サヤカ
「え!?い…今から?少し 休んだ方がいいんじゃない?」
ユウキ
「……今は とにかく 身体を動かしたいんだ…」
ユウキは 黒い玉を取り出し アモンに語りかける
ユウキ
『……アモン 聞こえるか…』
アモン
『……お? ユウキか?どうした?何かあったか?』
ユウキ
『まぁ 色々な…それで 出来れば直接会って話をしたいんだが?…忙しくて 無理かな?』
アモン
『?いや 問題ないぞ ただ 城から出られなくてな 悪いが ユウキ そっちが城にきてくれるか?』
ユウキ
『ああ わかってる だけど そのまま直接行っても 俺は城に入れるのか?』
アモン
『大丈夫だ オレが門番には 話を通しておくから』
ユウキ
『じゃあ 今から行くよ』
アモン
『!?今から?………なるほど よっぽどの事か…わかった…待ってるぞ』
ユウキは 黒い玉を直しながら 上空を見上げた
ユウキ
「……サヤカ 今からアモンに会いに行こう!」
サヤカ
「…ええ 行きましょう…」
グミ
「ここの地獄の王子様なんだよな?へー…どんな奴なんだろうな…会うの楽しみだなぁ……」
ユウキ
「あ!そういえば グミはアモンに会うのは初めてか…あまり 粗相のないようにな って俺が言っても説得力ないか」
ユウキ一行は 帝都に赴く
帝都の門番に アモンに会いに来た事を伝えると 快く案内をしてくれた
門番と一緒に歩いていると 1人の少年っぽい者が 走って向かってきた
???
「あ!どうもどうも ユウキさんとサヤカさんですね!僕 マルコって言います どうぞ よろしくお願いします」
ユウキ
「あ はい マルコさんですね よろしくお願いします あの アモン王子は どこにいらっしゃいますか?」
マルコ
「はい 僕に案内しろと 言われたので どうぞ 付いてきて下さい」
マルコを先頭に ユウキとサヤカは奥に進む
マルコ
「いやー…噂には聞いてましたけど 本当に 優しそうな方たちだ…絶対 嘘だろうと思ってたのに…」
ユウキ
「え… 一体どんな感じだと思ったんですか?」
マルコ
「いや だってね アモン王子の攻撃を受けて消滅していないって どんな化け物なんだろう…って思ってたんですが…聞いた話じゃ ヒョロっとした なんとも頼りない者だと…絶対 嘘だろうと思いましたよ あ…いや…失礼しました…」
ユウキ
「………ヒョロっとした 頼りない者か…まあ あながち間違っちゃいないな…」
マルコ
「ご…ごめんなさい…そういうつもりじゃなかったんです…でも 優しそうな方たちで良かった…僕も緊張しなくてすみそうです この眼は誤魔化せませんので…危険と判断したら アモン王子に 会わせるわけにはいきませんからね…」
マルコは 一瞬だけ 殺気を出してしまう
この小さな殺気も グミは気付く マルコのヘラヘラしている姿の奥にある強力な能力も…
グミ
『……ユウキ…気をつけろ…こいつ……相当やべぇ……』
ユウキ
『!!…ま…まあ…アモンの関係者だからな…まあ…並の奴なんて近くに置かないだろ…わかってるさ…』
マルコは 鼻歌を歌いながら アモンの待つ部屋まで案内する
マルコ
「ここです 僕は レミュ老師のお手伝いで書斎室に戻っていると アモン王子に言っといてくれたら 助かります では 僕はこれで」
マルコは ペコっと頭を下げ レミュ老師のいる書斎室に戻って行った
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