第52話 レモンの実力
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一方 ガイアスの元へ かろうじてザクリオはたどり着く
ザクリオ
「も…申し訳ありません…お借りした1000の兵失ってしまいました…」
ザクリオは 倒れこむほどに 頭を下げる
ガイアス
「………まあ よい 所詮 雑天使だ お前が 無事戻ってきただけで充分だ」
ザクリオ
「!!!ガ…ガイアス様!あ…ありがたきお言葉…」
ガイアス
「頭を上げよ ザクリオ」
ザクリオ
「あ!はい!………え…」
ザクリオが頭を上げた瞬間 ガイアスはザクリオの胸を貫く
ガイアス
「大儀であった ザクリオ おまえのコア 蓄えた経験値 一切無駄にはせぬ」
ザクリオ
「そ…そんな な…なぜ…」
ザクリオは 白く輝きだし 霧散し消滅する
アステル
「!!!な…なぜです!?ザ…ザクリオ様は ガイアス様を最も信頼していたのに!」
ガイアス
「…そんなもの なんの足しにもならぬ 覚えておけ 使い物にならなければ 捨てるだけだ…無論 お前も例外ではない そして 私もな…おっと そうであった」
ガイアスは ザクリオから抜き取ったコアを アステルの頭上に掲げる すると コアから白い粒がいくつも流れ アステルの身体に吸収される
ガイアス
「……うむ やはりこの程度では まだまだ足らんな…」
アステルは 白い粒を吸収したと同時に 自分自身の力が 飛躍的に上がるのを感じる
アステル
「こ…これは…一体…」
ガイアス
「先ほど 言ったであろう?ザクリオの経験値だ お前の容量は まだまだある せいぜい使い物にならないと判断されないように 日々精進するんだな…もはや ここには 用はない 帰るぞ…」
アステルは この非常な行為を納得できなかったが ここにいても仕方ないので 黙ってガイアスの後に続くが ガイアスは少し先に行ったところで 立ち止まっていた
アステル
「? ガイアス様…?どうかしましたか?………!!!」
アステルはガイアスの目線の先を見ると ガタガタ震えだす
レモン
「へー…さっきのあなたの仲間でしょ?やけにあっさりしてるわね?…あなたは地獄の方がお似合いじゃないかしら?どう?こっちに来ない?」
レモンは 薄ら笑いを浮かべながら ガイアスに問う
ガイアス
「………ありがたい話だが こちらにも 色々事情があるのでね すまないが 断らせてもらう」
レモン
「……そう…残念 だったら仕方ないわね きれいに消してあげる」
レモンは ガイアスにそう言うと レモンは2体に分裂し 2体のレモンはまた分裂を繰り返す
そして あっという間にガイアスの周辺には レモンの分身が囲んでいた
アステル
「え…これは…げ…幻術か?い…いや 違う!…全て本物!?」
レモン
「「あら?そんなゴミのような能力でもわかるの?…ふーん…まあ いいわ わたしの暇つぶしに付き合ってね」」
レモンの分身は 一斉に片手を上げると そこら中に竜巻が発生する
ガイアス
「……すまないが ここで消滅するわけにはいかないのでな…お前の暇つぶしには 付き合えない」
ガイアスはアステルの手を握り 転移の魔法でその場から脱出した
レモン
「「……むぅ…転移の魔法が使えたのか…あーぁ…ちゃんと魔法陣も使えば良かった…やっぱり手抜きはしちゃ駄目ね…」」
レモンは分身を解き 発動しそこねた竜巻をかき消す
そこに ヒデオとヒトミとペトラが やってくる
ヒトミ
「レモンちゃん どうしたの?逃げられた?」
レモン
「……うん まあ 別にたいして強くなかったし 別に気にするほどの者ではなかったわ」
ペトラ
「あ…あの!この度は 本当にありがとうございました」
レモン
「別にいいわよ で 被害はどのくらいでたの?」
ペトラ
「はい 消滅までしたのは 僅かです ほとんどの者が体力は半分以下まで減っていますが 回復の泉で数日もあれば完治しますから 問題ありません」
レモン
「ふーん…でも一応 あなたたちはここで待機してて もしかしたら また 来るかもしれないから」
そういうと レモンは体力の減ってしまっているペトラ兵全体に 風を放つ
ペトラ兵
「……ん?風?…なんて心地の良い風だ……え!?体力が…うお!か…完全に回復してる!」
そこらじゅうのペトラ兵が 体力が回復し 雄叫びをあげて歓喜する
ヒデオ
「おー…さすが レモンだな これだけの人数を一気に回復するなんて やはり凄まじい!」
レモン
「別に たいしたことじゃないわ それと 事後処理は あなたにまかせるわ」
ペトラ
「何から何まで…事後処理は お任せください」
ヒトミ
「んじゃ 帰りますかぁ あ!そうだ レモンちゃんお腹空いたんじゃない?家に寄って オムライスでも食べる?」
レモン
「!!うん!食べる!……あ…し…仕方ないわね 食べてあげるわ」
ヒデオ
「では 後は頼んだぞ」
3人は ヒデオ達の家に向かって飛び立っていく ペトラは頭を下げ見送る そして3人が見えなくなっても 頭を下げ続けた
ペトラ腹心
「……ペトラ様 もう見えなくなっていますぞ 事後処理をしなくては…」
ペトラ
「……ふぅ…そうだな…しかし 上には上がいることはわかっていたが こうもレベルの違いを見せつけられると 自分の力の無さに虚しくなるな…」
ペトラ腹心
「…そんな情けない事言わないでください ペトラ様は まだまだ強くなります しっかりと修練をし もっと高みを目指して下され」
ペトラ
「ハッハハ…ああ わかったよ だがその前に 事後処理からだな!」
ペトラは 大きく背伸びをし 自分の限界を超える事を誓った
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