第50話 両軍 激突
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アモン
「おい! 誰かいないか?」
アモン直属兵
「ここに アモン様いかがなさいましたか?」
アモン
「すぐに ヒトミとヒデオの家に行き 第5の塔の保守に向かってくれと 伝えてくれ それから…」
アモンは レモンから聞いた情報を兵に伝えた後 小さな袋を渡す
アモン
「これは 今回の緊急出陣の報酬として ヒトミに渡してくれ 急げ」
アモン直属兵
「ただちに!」
アモン直属兵は ヒデオ達の家に飛び立つ
その頃…ヒデオとヒトミは…
ヒトミ
「はぁ…あなたが 馬鹿みたいにお金使っちゃったから なんにも買えないじゃない…」
ヒデオ
「…も…もう少ししたら 給料出るじゃないか…も…もう お…俺も無駄遣いしないからさ…」
ヒトミ
「当たり前でしょ!…はぁ…なんか臨時収入ないかな…新しい家具欲しいのに…はぁ…」
コンコン…
ヒトミ
「ん?誰か来たみたい あなた出てよ」
めんどくさそうに ヒデオに命令する 引け目のあるヒデオは 素直に大きく頷き 玄関に向かう
ヒデオ
「誰だ?ユウキ達か?今 出る」
アモン直属兵
「あ!ヒデオ様!アモン様より通達です 第5の塔 約1000の天使の襲撃にあっている模様 現場には バモス王率いる150程の兵 また レモン様が巡回中の遭遇し レモン様も応戦に向かっています 至急 ヒデオ様 ヒトミ様 応援に行って頂きたいとの事です」
ヒデオ
「うむ わかった すぐに第5の塔に向かう アモンにはそう伝えてくれ 母さん 出陣要請だ」
ヒトミ
「え?そうなの ふーん… あなた1人でも充分なんじゃない?まあ…行くけどさ…」
ヒトミは目を擦りながら ソファーからゆっくりと立ち上がる
アモン直属兵
「あ!あと アモン王子から ヒトミ様にこれを」
ヒトミ
「ん?アモンちゃんから?なに?」
ヒトミは アモン直属兵から 小さな袋をもらい そっと開ける 中には 青白硬貨が4枚入っていた
アモン直属兵
「こちらは 今回の緊急出陣の報酬だそうです」
ヒトミ
「わ!やった!行くわよ!この報酬に見合う働きを見せなきゃ!!」
ヒデオ
「わ!わ!ちょ…ちょっと!!戸締りだけでもー!わーっ!」
ヒトミは 目をキラキラさせ ヒデオの手を引っ張り 第5の塔に 猛スピードで飛んで行った
アモン直属兵
「…………さすが アモン王子 どうすれば動くか わかってらっしゃる…うわ…もう 見えなくなった…」
その頃 レモンは第5の塔に到着し 遅れてペトラ率いる150の軍勢と共に到着する
レモンは 塔の頂上付近で 辺りを見渡す
レモン
「うーん…まだ 見えないわね …久しぶりの運動 楽しまなきゃ…」
レモンは 身体のサイズより大きな鎌を取り出し 天使が来るのを待つ
ペトラ
「レモン様!我々が先陣をきります レモン様は 後ろに下がってください!」
レモン
「嫌よ せっかく来たのに 後ろで見てるなんて つまらないわ」
ペトラ
「そうおっしゃらないで下さい どうか…」
レモン
「むぅ…わかったわ ただし 押されるようなら わたしは勝手に動くわ いいわね」
レモンは ふくれっ面をしながら ペトラの軍の後ろに行く
ペトラ腹心
「…………見えた!ペトラ様!前方に天使の軍勢が来ます!」
ペトラ
「うむ 全軍迎え撃て!進め!!」
ザクリオ
「……よし 見えてきたな うん?随分少ないな…これなら…もしや 第5の塔を占領出来るかもしれんぞ…もし 占領出来れば 2階級昇進も夢ではないな…よし!右翼を中心に攻め立てよ!」
ザクリオは 右側に雑天使の中でも 主力部隊を投入し 一気に突き進む
ペトラ
「……左の陣営が少しまずいな…よし 左の部隊は 防御体制をし 右の部隊は 囲みながら進め!」
ペトラ率いる部隊は 攻撃力はさほど高くはないが 防御力は高い 少々の攻撃では ビクともしなかったが やはり 1000対150 徐々に ペトラの軍が押されていく
ペトラ
「ちっ…やはり 後50は欲しい…くそ…仕方ない 俺が押されている左に加勢しに行く」
ペトラは 押されている左の軍勢に飛んで行き 徐々に押し返して行く
ペトラ
「くらえ!! よし!押し返すぞ!俺に続けぇー!!」
ペトラ腹心
「ぺ…ペトラ様!お…お待ちください!!右の軍が…そ…総崩れです!このままでは…」
ペトラ
「な…なに!?さっきまで 右はこちらが有利だったのだぞ?な…なにがあった?」
ザクリオ
「ハッハハハ!かかったな!そもそも そんな少ない軍勢で防げると思うな!行け!蹴散らすのだ!」
レモン
「…………ずいぶん 押されてきてる…そろそろ 行こうかな?」
レモンは塔の頂上より 遥か上空から戦場を眺めていた
ペトラ
「くそっ!俺は右に向かう!ここは お前たちで なんとかこらえてくれ!!」
ペトラ兵
「はっ!お任せください!」
ペトラ
「みんな!俺がついている!押し返すぞ!続けぇ―っ!」
ザクリオの軍勢の遥か後ろにも 戦況を眺める2人の天使がいた
アステル
「ガイアス様 ザクリオ様の軍が 大分押し込んでますよ!これは 勝てますよ!」
ガイアス
「………アステル お前は 何も見えていないのか?………見よ 塔の頂上に 化け物がいるではないか?…やはり 相当な戦力が必要ということか…まあ 分かっていたがな…」
アステル
「???塔の頂上?……ん?あれは…少女?…あれが化け物?……う!な…なんだ あ…あれは…」
アステルは レモンがいる方向を じっと見つめた後 アステルはガタガタ震えだした
ガイアス
「……ほう?やはり お前は相手の力量が分かるのか…なにも 恥じる事はない 力量を理解できるのは 貴重な能力だ」
アステル
「ガ…ガイアス様 あんなのがここには 沢山いるのですか!?あ…あれが 動き出す前に 撤退しないと ザクリオ様が 危ないです」
ガイアス
「………すぐには 動くまい もう少し様子を見ようか…」
レモン
「…………うーん これ以上は 被害が大きくなるわね…うん」
レモンが 我慢できずゆっくりと降り出すが…
突然 天使側の軍勢の真ん中に 黄色い閃光が走る その付近にいた 天使はあっという間に消滅する
レモン
「………あーぁ…来ちゃった…はぁ…これで 出番が無くなっちゃったじゃない…はぁ…」
レモンは 残念そうに また 上空へ戻って行った
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