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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第14章 お祭り 前編
230/231

第226話 戦槌の戦乙女

部下A

「……この機会を逃せば もう二度とない…」

部下B

「……ああ」

部下Ⅽ

「わかってる?抜け駆けは無しよ…」

ヒガン

「お…おい…お前ら 一体何を……」


部下3人は ヒガンの言葉は全く聞こえておらず ゆっくりと目を閉じた後 カッと大きく目を開き 大声で叫んだ


部下3人

「「「私たちは………戦槌のヴァルキリーの…大大大大ファンなのです!!!」」」


一同

「はぁ!???」


部下A

「遠目で見てすぐに気付きました!!うわぁ………ほんもの……本物だぞ!!」

部下B

「………あ…握手…して……くれるかな…」

部下Ⅽ

「あー!!抜け駆けは駄目って言ったでしょ!!」

ヒガンの部下3人は キャッキャッとはしゃぐ


ヒトミ

「…………はあ…」

ヒトミは 大きくため息をつき 首を数回振る

エミリ

「………ヒトミさん?何か心当たりが?」

ヒトミ

「………最近…ああいうの多いんだよね……とにかく 問題なかったみたいだし さっさと帝都に出発しましょ あの子達3人は 後方を守ってたんだよね」

そういうと スーッと部下3人の前に行く


部下B

「あ!あの!………あ…握手を…」

ヒトミ

「はいはいわかったから あなたたち後方担当なんでしょ?私も一緒に行くから」

部下Ⅽ

「い!一緒に!?は!はい!喜んで!!」

ヒガン

「ちょ!ちょっと待て!任務放棄したことを!」

ヒトミ

「まあまあ たいした問題じゃなかったんだし 今回か大目に見てあげて ね?」

ヒトミはヒガンに向かってウインクをし 部下3人を連れて後方に向かっていった


ヒガン

「…………」

ヒガンは 申し訳なさそうに チラッとゴムドを見る

ヒデオ

「フハハッ!さすが母さんだ!……むぅ だが…最近すごい人気者で…少し…それに戦槌って…俺はそんなこと言った覚えが無いんだが……いや!とにかく ここは俺が責任を持つ さあ エミリちゃん 帝都にいざ向かわん!!ハッハハハ!」

ゴムド

「ヒガン ヒデオ殿がこう言っているのだ あの部下3人は 不問にしてやれ」

ヒガン

「はい…わかりました ゴムド様がそう言うならば…」

エミリ

「……もういいや 深く考えないでおこう わけわかんないけど スキア!行こう!!」


エミリは これ以上深く考えるのをやめ 帝都に向かって再出発した


場面は変わり 帝都にいるユウキとサヤカは……


ユウキ

「ぷはぁ!お…終わったぁ……な…長かった…」

サヤカ

「何言ってんの……まだ 最初だけじゃない…」

ガータ

「その通りですよ まだ10分の1も終わっていませんよ……ですが まあ…よくやりましたよ……そうですね……70点といったところですか さて もう一度通しで行いますよ」

ユウキ

「………え…ま…また…あ…あのぅ…すぐじゃないですよね?」

ガータ

「すぐにです!!……と言いたいところですが まあ 今の所順調にいってますし この分なら 充分本番に間に合うでしょう…サヤカさんは」

ユウキ

「……え…」

ガータ

「ユウキさん あなたはもう一度おさらいを一緒にしましょう」

ユウキ

「ええ!?そ…そんなぁ…」

ガータとユウキがそんなことを話していると 兵士が扉をノックし扉を開ける

兵士

「失礼します ガータ様 アモン王子がお呼びです」

ガータ

「……アモン王子が?」

兵士

「はい 火急の用事で 急いでくるようにとの事です」

ガータ

「火急の用事?」

ユウキ

「これはガータさん 急いでいった方がいいんじゃないですか?」

ユウキは 休憩が出来る期待で 明るくガータを促す

ガータ

「…………」

ガータは ジト目で見る

ユウキ

「……な…なんですか?」

ユウキは しらばっくれるが ガータはもちろんユウキが何を考えているかすぐに検討がつく

ガータ

「……まあ いいでしょう ユウキさん いいですか?私が帰ってくるまでちゃんと復習しておくんですよ!それから わかっているとは思いますが この部屋から出るのは禁止です!わかりましたね!」

ユウキ

「も!もちろんです!わかってますよ」


こうして ガータは アモンのいる部屋へ向かって行った


そして……


ガータ

「ガータです 入りますよ」

アモン

「や…やあ ガータ ご…ご苦労だな……」

ガータ

「……いえ ところで一体何用で?」

アモン

「あ…ああ そうだな…えっと……あ!そうそう どうだ?ユウキとサヤカは?上手くいっているか?」

ガータ

「………ええ 順調にいってますよ 本番には間に合うでしょう………ってそんなことを言うために呼んだわけではないでしょう?なんなのですか?………悪い予感しかないんですが!」

アモン

「………ああ そんなことを言う為に呼んだわけではない………いや…実はな……言いにくいんだが…」


タッタタ…………


ガータは 勢いよく ユウキたちのいる部屋を開ける


ユウキ

「うわっ!び…びっくりした……ど…どうしたんです?」

ガータ

「ご…ご機嫌いかがです?ユウキさん?それからサヤカさん?ご気分は?」

ガータは ニコニコしながら話す

ユウキ サヤカ

「???………いつも通りですが?」

ユウキとサヤカは ニコニコしているガータを 若干気持ち悪がる

ガータ

「えー……その…コホン……実は 少し ほんの少し 抜けていた部分がありましてね…」

ガータは 数枚の書類を渡す

ユウキ

「………ええぇ……まだ覚えないといけないのか…」

ユウキは嫌々受け取る

ユウキ

「………お!おお!?こ…これは!!」

ユウキが数枚ペラペラとめくると まるで絵本のような 誰にでも分かりやすくなっていた

サヤカ

「……ほんとだ わかりやすいね!」

ガータ

「絵に描いた方がわかりやすいと思いましてね これならすぐに理解出来るでしょ?」

サヤカ

「……追加部分ってことですよね………えっと……どの部分に追加なのかな……開会式っぽいね……少し付け足したって事なのかな……ん?……っていうより……簡素化してるような?」

ガータ

「ええ! サヤカさん パッと見ただけですぐに理解するなんて なんて飲み込みのの速さ!素晴らしい!!じゃあ サクッと覚えちゃいましょうね!」

ユウキ

「は…はぁ………まあ……でも 時間はまだあるし この程度の追加なら……」

ガータ

「ええ!ええ!その調子です!本番は 明日ですから 練習する時間はないですけど……大丈夫!あなたたちなら難なくこなせますよ!」

ユウキ サヤカ

「…………え!!??あ!!あしたぁ!?」


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