表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第14章 お祭り 前編
227/231

第223話 シェルの所有物

ゴムド

「………ということじゃ」

ゴムドは ポイッと シェルの足元にセダーを放り投げた

シェル

「……それで これを 帝都から沙汰が来るまで監視しろと」

ゴムド

「うむ だが無理にとは言わん どうしても嫌なら わしがそのまま帝都に連れて……」

シェル

「いいですよ」

シェルは 天使のように微笑んで答える

ゴムド

「おお そうか 言ってみるもんじゃな」

シェル

「さあ 顔を上げて あなたの安全は このシェルが責任を持ちましょう」

首を垂れているセダーの肩を 優しく手を置く だがその時 天使の様な微笑みから 不気味な悪魔の笑顔に変わっていた


アルマ

「!!!」

シェルの顔が変わった事に気付いたアルマは あとずさりする

ミナ

「………ん?どうしたの?アルマ?何でそんなに引きつった顔をしてるの?」

ミナはアルマに声をかける だが ひきつった顔のまま 何も答えなかった


ゴムド

「……むぅ……で…では よろしく頼むぞ わしたちは今から帝都に帰……おっとそうじゃ シェルよ 当分の間 この村にいるのであろう? だったら この村の安全 頼めるか?」

シェル

「私にですか?………うーん……まあ 私に出来る範囲であれば」

ゴムド

「本当か?」

シェル

「ええ この頂いたお土産分くらいは働きますよ」

オロス村長

「ほ!本当ですか!」

シェル

「うん?………こちらの方は?」

ゴムド

「おう そうであったな こちらは オロス殿 この村の村長じゃ これはユウキ殿が決めた事 まだ 正式ではないが あのユウキ殿が反故にするとは思えん まず間違いなかろう」

シェル

「ほう……そうですか……あのユウキ様が……なるほど…ならば 私は従わねばなりませんね では 村長 私は少しの間 ここにいたいと思います 許可をいただけますか?」

オロス村長

「もちろんですとも!ゴムド殿のお知り合いであれば 断る理由などありません」

シェル

「ありがとうございます では 私の出来る範囲ですが 外部からの攻撃を防ぎましょう」

オロス村長

「おお ありがたい」

シェル

「さて セダー君といいましたね ここは 居心地が悪いでしょう?ここは一旦離れましょうか さあ 付いて来て下さい」

セダー

「………あ……はい ところで どこに?」

シェルは 挨拶もそこそこに その場から去っていく その後ろをセダーは追いかけていった


ゴムドとアルマは 去っていくシェルとセダーを見送る その隣で ヒガンは悔しそうにしていた


ヒガン

「………くっ…いや……帝都から沙汰が来るまで我慢だ……」

ゴムド

「…………ヒガン もう 奴の事は忘れろ」

ヒガン

「!?な!何故です!そんな簡単に許しては!!」

アルマ

「………許すとか 許さないとか そういう次元やない………あのセダーとかいう奴は…………キツネの兄ちゃんの………所有物になったんや……」

ゴムド

「そういうことじゃ 帝都からもし渡せと沙汰がきたとしても 奴は もう返さんじゃろう…」

ヒガン

「!?そ!そんな勝手が!!」

ゴムド

「なら 実力行使でもするのか?そういえば あやつも近衛兵と偽っておったな………それに 他にも色々と犯しておるぞ 聞いてくるか?何も隠さず話してくれるはずじゃ ちなみに なにがあってもわしは関わらんぞ なんせあやつは わしよりも強いからな」

ヒガン

「…………え……まさか……」

ゴムド

「………これ以上 シェルに関わるな お前の為でもあるのだ よいな」

ヒガンは 当然納得出来るはずもないが 徐々にうつむきだし 小さな声で はい と呟いた


そして 全体的に間が空く この瞬間を待ち望んだ人物がいた 


ミナ

「あ!あの!!」

ミナは すかさず声を出す

ゴムド

「どうされた?ミナ殿?」

ミナ

「一応解決したっていうことでいいですよ…ね?」

ゴムド

「むう……これを解決したというか……まあ なんとかなったというところかのう…」

ミナ

「でしたら 早くエミリのもとに行かないと……もう…かなり時間が…」

ゴムド アルマ

「「………あ……」」

ゴムドとアルマは お互い顔を合わせたのであった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ