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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第14章 お祭り 前編
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第219話 遅れた理由

エミリ

「もう!全然帰って来ないし 一体何をしていたんですか!」

ゴムド

「す…すまぬ…つい…村長と話し込んでしまってな……」

エミリ

「村長と?」

ゴムド

「うむ!そうなんじゃ!それで話し込む中で 実は… わしらは 友 となったんじゃ!」

ゴムドは 大袈裟にリアクションしながら話すが…


エミリ

「………ふーん…そうなんですね……」

エミリの反応は 極めて薄いが ゴムドは気付かないまま 早口でまくし立てながら話す


ゴムド

「そうなんじゃ!色々と経緯があるんじゃが 波長があったというか…なんというか…そう!もしかしたら はじめから運命付けられたかもしれん!そんなことなんて思うかもしれんが 例えば……そう!」

エミリ

「あ いいです 長くなりそうですし それに興味もないので」

エミリは 氷点下になるほど冷ややかな目のまま きっぱり言い切る


エミリ

「それと アルマ!ミナ!なんで迎えに行くだけなのに こんなに遅いのよ!」

ミナ

「………ごめんなさい…」

アルマ

「ごめん!ごめん!でも うちはサボってたんとちゃうで この村のことで ひとつやっとかなあかん事があったからな」

エミリ

「やらなきゃいけないことぉ?」

アルマ

「せや おぼえとるやろ?ほら この村におる 戦士とか言ってたゴミみたいなやつ」

エミリ

「……?………えっと……たしか……」


エミリは ウロウロと回りながら 深く考える そして パッとひらめき 手をポンッと叩き 出した答えは………


エミリ

「…………だれ?」


アルマ

「結局わからんのかーい!」

ミナ

「ほら エミリが初めて来た時 大きな家覚えてる?そこに住んでる……」

エミリ

「あー!!いたいた!そんなのいたね!で?そいつがどうかしたの?」

アルマ

「なんや聞くと ソイツ 正確に難あり! なんやろ? それで うちの出番ちゅうことや ちょい釘を刺しとこうと思ってな!」

それを聞いた エミリ ミナ そしてゴムドみ絶句する

アルマ

「………ん?……なんや…みんな……黙って……」

エミリ

「……ま…まさか……アルマから 性格の事をね……それで?どうしたの?」

アルマ

「………なんか…ちょい腹立つな……まぁ…ええわ…それでな…」


アルマとミナが ゴムドを迎えに行った時のこと……


アルマ

「で?ミナ じじぃがどこに行ったか わかるん?」

ミナ

「鉱石を渡すって言ってたから 多分 選別所だと思うんだけど」

アルマ

「………あ!せや!ここには 鉱石の買い付けに来たんやった………すっかり忘れてたわ……危うく タダ働きになるとこやった……」


こうして ミナの案内のもと 選別所に着く


アルマ

「………なんや…もっと活気あるんやと思ったけど………なんか…ガラ―ンとしとるな…」

ミナ

「仕方ないよ まだ 稼働していないんだし………えっと……多分…誰かはいると思うんだけど……いたいた アルマ ちょっと聞いてくるね」

ミナは パタパタと走って行き 担当者と話し すぐに パタパタとアルマのもとに戻って来る


アルマ

「どうやった?」

ミナ

「うん やっぱりここにいるみたい 奥の貯蔵室にいるって」


アルマとミナは 担当者から聞いた貯蔵室に向かう その道中………


アルマ

「………ん?なんや?この匂い……うっ…ものすごい匂いやな……」

ミナ

「精製所が繋がってるからね 慣れていない人は かなりキツイと思うよ 時々 勝手に入っちゃって倒れちゃう人もいるし まあ おかげで 盗まれる心配もしなくていいけどね」

アルマ

「へー…なるほど だから わざと繋げとるんか………うん たしかに毒素が充実しとる これじゃあ 普通のもんは入られへんやろな」

ミナ

「でしょ 私たちには 戦う力はないからね」

アルマ

「ええ抑止力ってことやな でも ここで仕事するには 毒無効スキルがないと無理やな……毒無効スキルついてから ここで仕事するようになるん?」

ミナ

「ううん 物心ついた時からだし キツイとか そんなこと考えたことなかったなぁ……」

アルマ

「ふーん……じゃあ 生まれつき毒無効スキルを持ってたんやろうなぁ……それ……ユウキに言ってたん?」

ミナ

「へ?ううん そんな話したことないよ?それに そもそもこれが毒だと知らなかったよ あと 私たちに毒無効のスキル?がついているなんて知らなかったんだよ?」

アルマ

「……そっか…じゃあ…なんで…知ってたんやろうなぁ…」

ミナ

「さあ?なんでなんだろうね?ミナにはわからないです………あ!いた!」

アルマ

「おった おった…………なんや……座り込んで2人でなにをしとるんや……」


アルマとミナが見たもの それは オロス村長とゴムドが 肩を震わせながらしゃがみ込んで固い握手をしていた場面だった……


何故そんなことになったか それは アルマとミナが来る少し前……

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