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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第14章 お祭り 前編
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第195話 ネド士師

バロン

「………うん…この辺は…落ち着いているな…」

シオン

「……バロン様…いくらなんでもビクビクしすぎです 最初の勢いはどこに行ったんですか…はぁ…」

バロンは コソコソと顔を隠しながら 誰が見ても挙動不審になっていた

そして 案の定 厳戒態勢を取っている警備兵に見つかり声をかけられる

警備兵

「………ん?なんだ?…怪しい奴らだな……おい!そこで何をしている!!」

シオン

「あ…ほら…そんなコソ泥みたいな事するから 余計に目立つんですよ…」

警備兵

「そこで止まれ!何か身分を証明出来るものを……ってあれ?…もしかして…シオン様ですか?」

シオン

「あ そうです すみません 迷惑かけちゃって」

警備兵

「帰ってこられたのですね 長い間お疲れさまでした ですが いくらなんでもコソコソしすぎですよ?逆に目立ってしまいます それに 裏門から入られなくても 正門から入られた方が良かったのでは?」

シオン

「…ですよねぇ…まぁ…ちょっと色々事情がね……あ!そうそう ネド様は どこにいらっしゃいます?」

警備兵

「ネド様?ネド様なら 相変わらず いつもと同じ所にいますよ」

シオン

「そうですか ありがとう じゃあ バロン様行きましょう」

バロン

「……あ…ああ わかったよ…はぁ…」

こうして 2人は ネドの元へ向かう


シオン

「ここですね ちゃんと事前報告は行っているはずだけど…」

シオンは 部屋をノックする

ネド

………ん?誰じゃ?」

シオン

「シオンです ただいま戻りました」

ネドは その声が聞こえると 勢いよく扉を開ける

ネド

「おお!待っておったぞ!今か今かと待ちくたびれておった!さあ!さあ!」

シオン

「え?………え?」

シオンは ネドが異様に優しいことに警戒する こういう時は 大体 厄介事を頼まれることを知っているからだ

ネド

「はよう座れ 話があるんじゃ」

シオン

「……うわぁ…」

ネド

「なんじゃ?その声は?」

シオン

「……い…いえ は…はい…はぁ…」

シオンは 嫌々ながらも座る

ネド

「バロン お前もはよう座れ」

バロンも 早く座るように促されると シオンの隣に座る

バロン

「……お…おい シオン やっぱり 何か成果があったと勘違いしているんじゃないか?」

バロンは シオンに耳打ちをする

シオン

「……わかりませんよ」

ネド

「何をコソコソ話しておる?とにかく無事よく戻った それで…帰って来て早々悪いんじゃが…」

シオン

『ほらぁ…きたぁ……はぁ』

シオンは 案の定の結果でため息が止まらない

ネド

「今から すぐ アモン王子の元に行ってほしいんじゃ」

シオン

「え?…アモン王子に?…今からですか?」

ネド

「そうじゃ 詳しい事は アモン王子自ら説明してくれる シオン バロン すぐに向かえ」

バロン

「へ?俺もですか?」

ネド

「もちろんじゃ ほら!何くつろいでおる!すぐに行くんじゃ」

シオン

「え?……え?…」

ネドは さきほど座らせたばかりの2人を 無理やり立たせ 背中をグイグイと押す

バロンとシオンは じゃあなんで座らせたんだよと 疑問に思いながら 部屋を追い出される


シオン

「…と…とにかく バロン様 アモン王子のもとに向かいましょうか」

バロン

「そうだな アモン王子を待たせるわけにいかないからな…何が何だか見当もつかないが…」

シオン

「……そうですね…あんまりいい予感はしませんが…」

バロン

「お?そうなのか?……ふーん…だったらいい事ありそうだな」

シオン

「なんです!?その言い方は?」

バロン

「お前 そういうの全然当たった事ないじゃないか」

シオン

「失礼な!当たりますよ……たまには…」


こうして バロンとシオンは アモンに会う為 謁見の間に向かった


シオンとバロンは 緊張したまま謁見の間に向かう それもそのはず バロンは アモンと顔を合わすのは2度目 シオンに至っては 遠目で1度だけだった


シオン

「…………」

バロン

「………シオン?…何か…お前…すんごい緊張してない?」

シオン

「……当然ですよ…アモン王子と直接会うなんて 実際 初めてみたいなものですから…今回の任務だって ネド様からでしたし…」

バロン

「……そうか 俺も似たようなもんだ………だが どうせ今回も アモン王子が遠くにいて 側近が俺たちに任務書を渡して終わりだろ?」

シオン

「……でしょうけど アモン王子の闘気が強くて 結構苦しいんですよね……だいぶ押さえてくれているんでしょうけど…」

バロン

「そうか?……俺にはそんな圧迫されているようには 感じたこと無かったけどな」

シオン

「とにかく急ぎましょう どんな任務なのか見当もつきませんが」

バロン

「ああ」

 こうして バロンとシオンは 謁見の間に急いだ

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