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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第13章 帝都帰還
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第189話 マルコvsアモン

マルコが中に入ると 豪華絢爛の室内を 大はしゃぎで見て回るユウキと ユウキに半ば強引に 手を引っ張られてるサヤカ そして 普通の者ならば 5人以上は座れるであろうソファーの真ん中で 威圧感たっぷりのアモンが ドカッと座っていた


マルコ

『……さて…どうしたら…アモン王子の逆鱗に触れず 上手く立ち回れる?……出鱈目を並べるか…いや それは バレたらかなりやばい……それにバレる可能性は非常に高い…なんてったって あのユウキさんがいる…あの方は何の悪気も無く真実を話してしまう…本当に事を話しつつ かつ アモン王子に 仕方がないと思わさなければ!……これは…僕とアモン王子の…戦いだ!!』


アモン

「何をブツブツと言っている?早くこっちに来い」


マルコは ある程度の覚悟を決め アモンの前に行く そして すぐアモンに 座れ の目配りをされ対面にゆっくりと座った


アモン

「……で?…一体何があった?」

マルコ

「……はい まず 先の爆発 あれは 僕のミスです」

アモン

「ミス?…何をミスしたっていうんだ?」

マルコ

「サヤカさんの魔力です あれほどの魔力とは思っていませんでした」

アモン

「サヤカの魔力は オレたちの知っている魔力とは 根本が違うからな 見誤るのは仕方がない」

マルコ

『よし!仕方がないポイント1点!!』

マルコは アモンが見えない机の下で グッと拳を握る

マルコ

『……まあ ここは簡単にポイントを取れると思っていたから……さて 次の手は…』

マルコ

「そして 爆発する前に もしかしたら 止められていたかも知れません」

アモン

「……では 何故 止めなかったんだ?」

マルコ

「ちょうどその時 ユウキさんは少し離れていて ガータさんは 2階の書斎室に サヤカさんは僕の近く 僕が絶対守らなければいけない3人は バラバラの位置にいたのです…」

アモン

「……爆発を止める確証がなかったから 3人を守る選択をした ということか…」

マルコ

「……はい ですが!僕の選択は間違いでした 僕ならあの爆発は止められたのにぃ!」

マルコは わざとらしく絞り出すように懺悔の声を出す

アモン

「いや それは間違いではない 最悪の事態を想定したってことだろ いい判断だ」

マルコ

『おおお!いい判断ポイント!これは 仕方がないポイントの2倍の価値!!』

マルコは また 机の下で拳を握る

アモン

「……ん?もしかして…その左腕は その時か?……そうか ご苦労だった」

マルコは ビクッとする

マルコ

『………こ…ここだ…ここが 僕の最大のウィークポイント…どうする?…この選択をミスしてしまえば いままで貯めたポイントは水の泡……ここは 否定せず アモン王子の勘違いのままに…いや それは出来ない…遅かれ早かれ必ずバレちゃう……でも…うー…だったら どう言えば…申し訳なさそうにするか…それとも おちゃらけて 冗談混じりに……いやいや…ダメダメ…絶対怒られる……ぐぬぬ……保護する人物を置いていって 拳武帝と戦いに行ってました なんて どう言えば……』


マルコは 今までのアモンの任務の事を思い出す アモンは 任務を守らないことを最も嫌う たとえ失敗したとしても 任務を遂行しようとしていたなら なんのお咎めもしない ただ 逆に言えば たとえ目標を達成したとしても 任務を疎かにしたならば 成功したと認めなかった


マルコ

『……だ…駄目だ…どう言っても……仕方がない…正直に話そう……』

マルコは 覚悟を決め アモンに包み隠さず話そうと決意するが

マルコ

「……あ!あの!…その…アモン王子?…じ…実は…」

マルコが なかなか踏ん切りがつかず まごまごしていると アモンがゆっくりと立ち上がる

アモン

「……よし 大体わかった 経緯はどうあれ とにかく ユウキとサヤカには何もなかったんだ この件はもういい ご苦労だった マルコ」

マルコ

「………え…で…ですが…」

アモン

「いい それ以上言うな 聞けば オレはお前を罰しないといけなくなる お前のした行動は胸にしまってろ だが 2度はない わかったな」

マルコ

「……はい 申し訳ありません…」

マルコは ここにきてアモンは全て知っている事を悟った そして 本来ならば 経過を重視するのに 今回は 結果を重視した それほど ユウキとサヤカの存在が重要ということを 改めて再認識した


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