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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第12章 鉱山の村 オロス村 後編
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第177話 シェルの結界

こうして ユウキたちから助言をもらい ゴムドと戦う為 オロス村にやってきたマルコ


始めこそ半信半疑だったが ゴムドと話して すぐに ユウキの言う人物と確信した


マルコ

『ユウキさんの言う通りだったぁ…あのアルマって女の子が 僕側に少しついただけで 一気に流れが変わった…これは 事前に教えてもらっていなければ 絶対無理だった…本当にありがとう!ユウキさん!』

マルコは 帝都のある方向を向き 心の中でユウキに感謝している時 バッとアルマが肩を組み 耳元で呟く

アルマ

「……ユウキの入れ知恵やな…ユウキだけやないなぁ…サヤカも一枚噛んどるな…まんまと乗せられたわ あんな言い方したら 逆やろ! ってツッコまなしゃあないしな まあ ユウキらが協力しとるみたいやし 何かしら意味があるんやろ…それで…たしか…マルコって言ったっけ?あのじじぃと戦って何の意味があるかわからんけど 今回は乗せられたまんまでおったるわ」

マルコ

「……え…ち…違いますよ…ユ…ユウキさんたちは関係ないです…」

アルマ

「へー…じゃあ なんでうちの名前知ってたん?会ったこともないのにぃ?一目見ただけで 名前がわかる能力でもあんの?ええって気にせんで あ…せや ひとつ言うとくわ あんたも随分強いみたいやけど あのじじぃ ほんまに強いで?消すつもりでかからんと 消されてまうで」

アルマはそう言うと ヒラヒラと手を振り ゴムドの元に戻って行った

マルコ

「………ええ…もちろん そのつもりですよ……じゃないと…意味がない…」

マルコは 小さく呟き 右手をギュっと握りしめた


ゴムド

「……何を話しておったのだ?アルマ?」

アルマ

「ん?別に?……なんや?妬いてんの?」

ゴムド

「な!?何を馬鹿なことを言っておる!奴と戦うには シェルの力が必要じゃ アルマ!シェルを呼んで来い!!」

アルマ

「そんな声を荒げんでもええやん まあ ええわ シェルって……たしか…銀髪の若いのかおっさんなのかわけわからん兄ちゃんやな」

アルマはそういうと シェルを呼びに行く


シェル

「お呼びでしょうか?ゴムド様」

ゴムド

「おう シェル お主に頼みがある ここら一帯結界で覆ってもらいたい 特に 住宅地は入念に頼む」

シェル

「ここら一帯を?結界で?……かなり 広範囲ですが…何故なのか聞いてもいいですか?」

シェルは 辺りを見渡しながら答える

ゴムド

「うむ どうしてもわしと手合わせしたいと言っておる者がおるのでな 手合わせとはいえ周りに危害が出ないとは限らんからな そこで お前の結界で守ってもらいたいという事じゃ」

シェル

「はぁ!?ゴムド様と?手合わせ?……誰です?そんな無謀者は?」

ゴムド

「ほれ あそこにおろう 全く覇気を表に出しておらんが ただ者ではない お前は今でも帝都に勤めておるのだから 知っていよう」

ゴムドは 親指でマルコを指す

シェル

「……え…いやあ…実は帝都には勤めてな……ん?あれは……もしやマルコ君!?なんで彼がここに?………ま…まさか…ゴムド様と手合わせする者とは マルコ君ですか!?」

ゴムド

「ほう やはり知っておるのか」

シェル

「ちょ!ちょっと待って下さい!ゴムド様とマルコ君の戦いを 外に被害を出さない結界を作れと!?いくらなんでも無茶ですよ 私の魔力 すっからかんになっちゃいます」

ゴムド

「かまわん わしはストックをいくつかもっておる 後で お前にもやる」

ゴムドは いたずらっぽくニヤッと笑う

初め シェルには良くわからず首を少し傾げた後 間を空けた後 気付く

シェル

「………?……!!ああ!!イ!イヤです!!結構です!!いりませんよ!!あんなもの!」

元々 青白い顔色のシェルの顔色は さらに青白くなっていき 両手を前に突き出し何度も振り拒否をする

ゴムド

「なにを言っておる 魔力が枯渇してしまえば 1か月はまともに動けまい」

シェル

「ええ!そうです!もし魔力が枯渇したなら1か月動かなければいいだけです!」

ゴムド

「それはならん お前には色々と動いてもらおうと思っておるからな 安心せい どうせ わしの魔力も限界に近い状態になるはずじゃからな…」

シェル

「……ゴムド様の魔力が枯渇?…ちょっと待って下さい!一体いつまで戦うおつもりですか?あなた方お二人の戦闘を 手合わせとはいえ 万全を期すならば 30分程度が限界ですよ!?」

ゴムド

「そこも安心せい 手合わせの時間は10分じゃ」

シェル

「10分?……10分で枯渇?……あ…もしかして 道中でガムラ王がいましたが…もしや?……しかし…その割には…」

ゴムド

「たしかに やつと一悶着あったが すぐに止められてしまったからな…別にそれが原因ではない」

シェル

「止められた!?……一体…誰に…いえ もうこれ以上聞きません 頭がおかしくなりそうです わかりました 10分ですね 10分間ならば 出来る限りの結界を作りましょう ただし この周辺を覆う結界ではなく 球体の結界を作り その中で戦ってもらいます よろしいですね」

ゴムド

「結界を作るのはお前じゃ 村に危害が出なければ好きにしたら良い」

シェル

「はい では マルコ君には私から説明しましょう」

ゴムド

「おう そうか では頼む」

シェルは ゴムドにお辞儀をし マルコの元に向かった

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