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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第2章 ユウキとサヤカの試練
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第16話  いざ 帝都へ

それから 3日後

ユウキとサヤカは 向かいの家にお邪魔していた

ユウキ

「これが ジャクの実ですか?見た目は リンゴっぽいですね」

???

「リンゴ?ああ 人間界には 似たものがあるのか?」

サヤカ

「ええ 人間界には これによく似た果実がありますよ バールさん」

バールは 向かいの家に住んでる牛型の魔物で 体長2メートルを超える巨漢な姿をしている 見た目とは違い 話し方も 紳士な話し方で すぐに ユウキとサヤカは打ち解けた

バール

「遠慮せず ぜひ食べた感想を聞かせてくれ」

ジャクの実は ジャクラの木から出来る真っ赤な果実で リンゴより一回り小さく 見た目はとても美味しそうに見えた

ユウキ

「では お言葉に甘えて 一口…おお!甘酸っぱくて 食感もリンゴそのものだ!」

サヤカ

「え?ほんと?じゃあ私も…わ!ホントだ これは リンゴって言われてもわからないよ」

バール

「そ…それで その 気に入ってくれたのか?」

サヤカ

「ええ とっても 美味しいですよ」

バール

「そ…そうか!良かった良かった」

バールは 喜んで食べてくれた2人に肩を降ろす

サヤカ

「この食感なら アップルパイにしたら美味しそう…」

バール

「ア…アップルパイ?何なのだ それは?」

サヤカ

「この果実に パイ生地を…って言っても…んー…そうそう 簡単にいえば この果実に火をいれて 焼くんですよ」

バール

「!?や…焼くのか?…全く人間界から来た者の発想は 驚くばかりだ…」

サヤカ

「オーブンってあるのかしら?お義母様に一度聞いてみなきゃ」

ユウキ

「こんなに似た物があるなら スイカとかメロンとか 似た物がここにもあるかもしれな…ん?」

アモン

『よお ユウキ 今どこにいる?』

ユウキ

『アモン?今か? 今向かいの家にいるよ』

アモン

『そうか もう少ししたら 迎えに行くよ』

ユウキ

『で 一体何をするんだ?』

アモン

『詳しい説明は そっちに着いてから説明するさ』

ユウキ

『ああ…わかった』

サヤカ

「……アモンさん?」

ユウキ

「ああ もう少ししたら迎えに来るって バールさん すみません アモンが迎えに来るので そろそろお暇させて頂きます」

バール

「アモン?ああ!アモン王子か!そうか わしに出来ることがあったら いつでも力になるぞ それから 暇な時があれば また来てくれ お!そうだ ちょっと待っててくれ」

バールは急いで家の奥に向かい 籠一杯のジャクの実を持って来た

バール

「良かったら これ 持っていってくれ」

サヤカ

「そんな こんなに…」

サヤカの言葉を聞かず 強引にサヤカに渡す

サヤカ

「すみません ありがとうございます」

バールは手を振り ユウキとサヤカは 一礼して 家に戻っていった

それから 間もなく 玄関を叩く音がする

ユウキ

「は…はやいな…さっきのさっきだぞ…はーい 今出るよ」

玄関を開けると そこには

ヒトミ

「ハロハロ はーい お待たせ」

ヒトミが 片手を上げていた

ユウキ

「…なんだよ 母さんか…今から アモンが来るからさ…」

ヒトミ

「知ってるわよ 私たちは あんたたちの引率なの アモンちゃんに 頼まれたんだから 仕事よ 仕事」

サヤカ

「そうなんですか!?わざわざありがとうございます」

ヒトミ

「いいのいいの だって仕事なんだか…ら…って サヤカちゃん そ…それって もしかして ジャクの実じゃない!?」

サヤカ

「え?ええ お向かいさんに 頂いたんです」

ヒトミ

「こんな 貴重な物を?こんなに?しかも どれも 1級品じゃない!?こんなのどこにも売ってないわよ 献上品レベルだわ…」

サヤカ

「え…ちょ…ちょっと待って下さい!これって そんなに貴重な物なんですか!?」

ヒデオ

「そもそも なかなか市場に出回らない しかも このツヤ…輝き…間違いないな…1級品だ 1つでも手に入らないのに…サヤカさん…誰にこれを?」

サヤカ

「向かいの家の バールさんにもらちゃったんです…どうしよう そんな貴重な物とは知らなくて…」

ヒデオ

「最近 引っ越してきた方だな …一体何者なのか…」

サヤカ

「どうしよう…ユウキ…」

ユウキ

「…遠慮なく 頂こう そして 後でちゃんとお礼をすればいいさ」

サヤカ

「ええー…でも そうよね 後でちゃんとお礼しなきゃ…」

ヒデオ

「まあ その件は 置いておこう 俺たちは お前たちの護衛も兼ねている 城に行き この家に帰るまでが 任務だ」

ユウキ

「護衛?護衛が必要なのか?」

ヒデオ

「さあな?詳しい事はわからんが 念の為ってことか まあ 俺に任せておけ 何があっても 守って見せるさ この 闇を食いし剛剣 ダーク ザ イート 繋ぎし闇 でな!!」

急に剣を構え 訳の分からない単語を並べ 意気揚々としている父親にユウキは絶句するしかなかった…

そうこうしているうちに アモンがやってきた

アモン

「よう 待たせたな」

サヤカ

「うわ アモンさんって 本当に王子様なんだね」

ユウキとサヤカは 驚きを隠せなかった アモンは 完全に正装していて さらに 後ろには 従者らしき人を 5人連れて来ていた

ユウキ

「おー…なんか すごい威厳を感じるな…あ!こんな話し方しちゃダメか…王子 本日は ご足労おかけしました…」

アモン

「は?なんだよ 気持ち悪いなぁ 学もないのに無理すんな」

ユウキ

「だよな 俺には無理だわ で すげー格好だな」

アモン

「これか?オレはこんな格好 動きにくくて嫌なんだがな 仕方ない…今は各王がいるから どうしても正装しなきゃならないんだ…あー…めんどくせぇ…」

ヒトミ

「んじゃ 行きましょ」

アモンを中心に 従者5人が左右に2人ずつ 後ろに1人で陣取り 周りに目を光らせている

ユウキ

「…なあ 父さん あの5人って アモンの護衛?」

ヒデオ

「ん?ああ そうだぞ あいつら1人1人かなり強いから 喧嘩売るなよ」

ユウキ

「売るわけないだろ…ふぅ…各王とか言ってたけど あれは どういう意味かわかる?」

ヒデオ

「さあな?よくわからん とにかく俺の仕事は お前たちをこの家に 無事に送り届けることが任務だ だから お前たちは何もしなくていいし 心配する必要もないさ…」

ユウキは 父親に違和感を感じた いつものふざけた様子もなく 真剣な眼差しで ユウキは少し恐怖を感じた…

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