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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第12章 鉱山の村 オロス村 後編
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第156話 スニークミッション開始

鬼子の女性

「これは エミリ様 子供たちの面倒を見て頂きありがとうございます 本当になんとお礼を言っていいやら」

エミリ

「ううん いいのいいの 私は怪我人の面倒なんて見れないし それに 子供たちといるの好きだしね それで サヤカとアルマがいたと思うんだけど どこに行ったか知らない?」

鬼子の女性

「え?サヤカ様とアルマ様?………そういえば…すみません 私にはわかりかねます…少し待ってて下さい もしかしたら 知っている者がいるかもしれません 聞いてきます」

エミリ

「ごめんね 忙しいとこ」

鬼子の女性

「いえ では少しお待ちください」

鬼子の女性が 周りに聞きに行っている間 エミリは診療所をぐるりと見渡す

エミリ

『………初めは随分と呻き声が聞こえていたのに……今は 苦しんでいる人がいなくなってる…これって…グミちゃんがしたんだよね たしか…鬼神とか言われてたね…鬼神かぁ…実は とんでもない実力者なんじゃ……でも なんでユウキさんに従っているんだろ?……うーん…このあたりが いまいち良く分からないんだよね……『弱者は強者に従え』か………んってことは…つまり…グミちゃんより ユウキさんの方が上ってこと!?……それも 遥かに上ってことだよね……少々の格上なら あのグミちゃんの性格からして 従うとは思えないもの……でも 正直 ユウキさんに威厳みたいなもの感じはしないんだけど…でも 坑道で手を握られた時 何かに守られている様な 安心感は凄かったなぁ…あれってなんだったんだろ?』

エミリは ボーッとしながら 考えていると 先程の女性が声をかけてきた

鬼子の女性

「エミリ様 お待たせしました かなり前になるのですが サヤカ様は ユウキ様に呼ばれ 出て行かれたそうです その後少し経った後 血相を変えて アルマ様も出て行かれたとか どこに行ったかまでは 分かりませんでした 申し訳ございません」

エミリ

「ううん ありがとう それで 寝ちゃった子供たちなんだけど…」

鬼子の女性

「はい 大丈夫です ここにいる者は みな 安定していますし 寝てしまっている子供たちは このまま寝かせておきます 直に 親が引き取りにくるでしょう」

エミリ

「そう?じゃあ お願いしようかな?……それにしても…サヤカとアルマ…どこに行ったんだろ…」

エミリは 首を傾げながら 診療所を後にした


鬼子の子供たち

「さあ!弓の練習の続きしようぜ!」

エミリ

「あ!ちょっと待って ちょっと人探ししたいんだけど 手伝ってくれない?」

鬼子の子供たち

「人探し?うん いいけど だれ?」

エミリ

「私と一緒にきた人だよ」

鬼子の子供

「人探しかぁ…そしたら とりあえず 広場か…村長の家かだよなぁ…」

鬼子の子供

「……そういえば 村長の家の方に 大人たちが向かって行ったのを見たよ」

エミリ

「村長の家に?……うーん…当てもないし…じゃあ 村長の家に行って見よっかな でも ここに来るかもしれないしなぁ…」

鬼子の男の子 A

「じゃあ 僕はここにいるよ」

鬼子の女の子

「わたしも スキアといたい」

鬼子の男の子 B

「俺は エミリお姉ちゃんに道案内するぜ!」

エミリ

「じゃあ…君と君…それから…」

こうして 5人の鬼子の子供はエミリと一緒に村長の家へ 他の子供は この場に留まる事となった


鬼子の子供たち

「いってらっしゃーい!」

エミリ

「じゃあ 行ってくるね!もし 誰か来て 私の居場所聞かれたら 村長の家にいるって言ってね!」

鬼子の子供たち

「はーい!」



鬼子の子供

「………あ…ほら たくさん大人がいるよ…」

鬼子の子供

「お!おい!頭が高いって!」

エミリ

「………ねぇ…なんで こんなコソコソしないといけないの?」

鬼子の子供

「子供が 村長の家に用事もなく行く事は禁止なんだ だから バレたら怒られちゃうんだよ」

エミリ

「そうなの!?」

鬼子の子供

「うん だからバレないようにしないと…」

エミリ

「そっか でも わた……」

エミリは ここで 言葉を止めた

鬼子の子供

「ん?どうしたの?エミリお姉ちゃん?」

エミリ

「ううん なんでもないよ ほら…もっと頭を低くしないと 見つかっちゃうよ?」

鬼子の子供

「あ!!まずい!!」

鬼子の子供は 慌てて 頭をサッと下げる


エミリは 自分自身がちゃんと村長に説明すれば 怒られることはないだろうと思っていた しかし 鬼子の子供たちのワクワクドキドキの顔を見ていたら 村長の許可を貰うという水を差す行為はせず 子供たちを見守る事にした


エミリ

『……もし バレちゃったら その時に村長に話をしたらいいよね 今は この子達にあわせよう』

エミリは 5人の子供たちと草陰にに隠れ スニークミッションを開始するのだった

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