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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第12章 鉱山の村 オロス村 後編
158/231

第154話 復旧作業の準備

場所は戻り ユウキ側


ユウキ達の必死の説明により ロポスは半信半疑ながら納得する

サヤカ

「………ですから 安心してください」

ロポス

「……はい…」

ユウキ

「それに もし 条件に納得できなければ 直轄の件無かったことにも出来ます 多分 こちらに向かっている部隊が 何か聞いているはずです」

ロポス

「………帝都が決めたことを こちら都合で変わるとは思えませんが…」

グミ

「………ん?」

グミは 遠くを見つめる

ユウキ

「どうした?グミ?」

グミ

「……こちらに向かってきているな…うん…方向からして帝都からだ ユウキ 多分 お待ちかねの部隊だ もうすぐ到着するぞ」

ユウキ

「そうなの?それで 数は分かる?……100人ぐらい?」

グミ

「ただ 向かってきている方向から推測しているだけだから 絶対ではないからな 数は……そうだな……2千……いや…3千はいるか…」

ユウキ

「さ!さんぜん!?そんなに!?…なんだよ…何が余っている部隊だ…がっつりじゃないか」

サヤカ

「……でも 本当に味方なのかな?」

グミ

「まあ 十中八九帝都から来たと思うが 絶対とは言い切れないな 心配なら この村の中心にある広場で迎え撃つか?」

ユウキ

「……うーん…万が一って事もあるし 広場に行こう」

ロポス

「ユウキ様 私も一緒に付いて行ってよろしいでしょうか?」

ユウキ

「……気持ちはわかりますが まだ 味方と決まった訳ではないんです 危ないですよ」

ロポス

「分かっております それでも…」

ユウキ

「……うーん…」

ユウキが 悩んでいると…

グミ

「まあ いいんじゃないか ちょうど広場には ゴムドもいるし 鉱山と違って 今度は魔法も使えるしな」

ユウキ

「ゴムドさん広場にいるの?…そっか それなら 何とかなりそうだな…ただ ロポス村長 もし 何かあればすぐに逃げて下さいね」

ロポス

「はい 分かりました」

こうして ユウキ達は 広場へ向かった


ユウキ

「あ!ゴムドさん!」

ゴムド

「これはこれは ユウキ殿」

ユウキ

「ゴムドさん すみません…結局 色々と手伝わせてしまって…」

ゴムド

「いえ 危うくこの村を壊滅させてしまう所でしたので…それに サヤカ殿と約束しましたから」

サヤカ

「ありがとうございます!ゴムドさん!」

ユウキの後ろから パッと顔を出し ゴムドにニコッと笑いかける

ゴムド

「!!あ……サ…サヤカ殿…いらっしゃったのですか」

ゴムドは サヤカの顔を見ると 無意識に後退りをしてしまう

アルマ

「……なんや…そんなでかい図体でビビんなや…」

アルマは 呆れた顔で ゴムドを見る

ゴムド

「べ…べつに…臆してい…るわけではない…ただ…」

アルマ

「……サヤカの顔見た途端 後退りしたくせに よう言うわ…」

ゴムド

「ま…まあ…それは…なんだ…条件反射みたいな…いや もうそれはよい それで ユウキ殿 お願いがあるんじゃが」

ユウキ

「お願い?はい なんでしょ?」

ゴムド

「鉱山内の事を 熟知している者を………ん?村長もおられたか」

ロポス

「はい  鉱山開放に尽力して頂き 何とお礼を言っていいやら…しかも 第2鉱山では たった1人で開放したとか」

アルマ

「1人ちゃうで!うちもおったんやで!」

アルマは ふくれっ面で ズイッと前に出てくる

ロポス

「そうだったのですか 申し訳ございません それだけの働きをして頂いた見返りは この村で出来るとは思えませんが 私に出来る事があれば 何なりとおっしゃってください」

アルマ

「え?ほんまに? じゃあ作業開始したら 真っ先に鉱石を安く譲ってくれる?」

ロポス

「鉱石を?ええ もちろんよろしいですよ ただ なぜ鉱石を?」

アルマ

「うちらは こう見えてもれっきとした鍛冶師や ここには 鉱石を買い付けにきたんや」

ロポス

「そ…そうだったのですか 私は てっきり…」

ゴムド

「アルマ その話は後じゃ 復旧作業が終わってからでよかろう して 村長 先ほど言いかけたが 鉱山内を熟知している者を 出来るだけいるんじゃが 何人用意できますかな?」

ロポス

「はい そうですね……まともに動ける者は…30人程です」

ゴムド

「……30人か…もう少し欲しいのう…」

ロポス

「申し訳ございません 鉱山内を熟知している者は 多くいますが 何分 鉱山閉鎖していた時期が長かった為 復旧作業出来るほどの者は村を離れてしまい 今いる者は力無き者ばかりなのです」

ゴムド

「……そうか ならば仕方がな…ん?力が無いということだけか?力なぞいらぬぞ 鉱山内の案内だけすれば良いぞ 作業するのは 帝都からきた兵にさせるからな」

ロポス

「帝都からきた兵に!?……ま…まさか 我々が 帝都からきた兵に 指示を出せという事では ないですよ…ね?」

ゴムド

「そのまさかじゃ だから 力など必要ない 鉱山内を理解していれば 問題ない」

ロポス

「そ…そんな…恐れ多い…」

ゴムド

「安心いたせ 帝都の兵も理解しておるだろう それに 大まかな指示はわしがする」

ミナ

「ゴムドさん それで 何人ぐらい必要ですか?」

ゴムド

「ん?おお!ミナ殿もいらしたか そうじゃな…多ければ多いほど良いが……最低でも 50人は欲しいところじゃ」

ミナ

「分かりました 50人ですね すぐに集めてきますです 行きましょう おとう…いえ 村長」

ロポス

「あ…ああ」

こうして ミナは ロポスを連れ 一度村長の家に戻って行った

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