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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第12章 鉱山の村 オロス村 後編
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第145話 アイソウル召喚

サヤカ

「………分かりました ただし 鉱山に損害を与えたり なにかしらの悪影響を出した場合 結果はどうあれ負けですよ?」

サヤカは ユウキの 助けてコール を受け ガムラとゴムドに 歩み寄りながら話す

ゴムド

「もちろんじゃ わしとて鍛冶師の端くれ そのことは重々承知しておる」

ガムラ

「鍛冶師じゃと?シシシッ!お主 まだ そんなおままごとをやっておるのか シシシッ!」

ゴムド

「ままごと…だ…と……ふん!どうせ お前も 未だ部屋の隅で積み木でもしておるのだろ?ハッハハハ!」

ガムラ

「な…なんじゃと…わしの 魔法構築 を積み木じゃと……もう一度言ってみろ!ゴムド!」

ゴムド

「ハッハハハ!何度でも言ってやるわい!」

サヤカ

「………ハァ……」

サヤカは ガムラとゴムドに聞こえるように 大きなため息をつく

ガムラとゴムド

「………う…」

サヤカのため息が聞こえた2人は 申し訳なさそうに顔で サヤカを見る

そして 2人共 このまま顔を合わせていると 文句の一つでも言いたくなってしまうので お互い背を向ける

サヤカ

「………いいですか?」

ガムラ

「シシシッ…わしはいつでも構わんよ」

ゴムド

「もちろん こちらも問題ない」

サヤカ

「はい 分かりました では お互い 正々堂々と頑張ってください では………スタート!」

意外とサヤカもノリノリで 2人にスタートサインを出した


まず 動いたのはガムラだった

ガムラ

「さて…まずは この村と鉱山の位置 それから 中の構造を調べるかのう…シシシッ…」

ガムラはそう言うと ランプの様な物を出し それを ゆっくりと左右に振る すると ポコポコと手のひらサイズの人魂が ランプからいくつも発生する

ユウキ

「なんだ?あれ?」

ガムラ

「ん?こやつは アイソウルと言ってのう こやつが見た情報は わし自身が直接見たかのように把握できるのじゃ この村と鉱山ならば この程度で問題なかろうて…シシシッ…」

ユウキ

「……へーっ…でも 村の人が気付いて 触ったりしたら危なそうだな…」

ガムラ

「大丈夫じゃ こやつは戦闘能力は皆無 それに…」

ガムラは 手に持っているランプを シャンと鳴らす すると 先程までたくさんいた人魂が すべて消える

ユウキ

「き…消えた…」

グミ

「可視化出来なくしたんだな……ん?…あれ?…なるほど…こりゃ…わかんねぇなぁ…」

ユウキ

「グミ お前でも見えないのか?」

グミ

「いや 見えるぜ ……ただ 見えているが そこにいる事を知っているからだ もし そんな事知らなきゃ 俺でも気付かねぇな…これは 普通の不可視状態じゃねぇ…」

ガムラ

「シシシッ…ほう 丸いの お主には見えるのか?中々やりおる そうじゃ わしの不可視の魔法は 普通とは違う まず 見つかることはあるまい それに もし 触れたとしても 全くの無害じゃ そもそも 触れた事も気付かぬじゃろうがな…シシシッ…」

ユウキ

「………なんだかよく分からないけど 問題ないのは分かった なら 安心か」

ガムラ

「そういうことじゃ さて 我が子よ さぁ!調べてこい!」

ガムラは また 手に持っているランプをシャンと鳴らす すると 人魂は 一斉に 村全体に散らばって行った

その様子を 無言で 腕を組みながら じっとしているゴムド

ガムラ

「………ん?何をしている?ゴムド?」

ゴムド

「………ふん…わしは この村 そして鉱山の内部まで 全て 頭に入っておる」

ガムラ

「…シシシッ…ほう?それで わしが把握するまで待っておるということか?…シシシッ…なるほど…もう負けた時の言い訳を 考えておるということか シシシッ!」

ゴムド

「……なんとでも言え…これは わしの信念の問題じゃ…」

ガムラ

「シシシッ…どうせ お主は…」

ガムラが また ゴムドを煽ろうとすると サヤカが間に入る

サヤカ

「はい ガムラ君 マイナス1点」

ガムラ

「は?な…なんじゃ…それ?」

サヤカ

「相手をちゃかしたり 煽ったりする行動は 正々堂々とは言えません よって ガムラ君の行動は マイナス1点です ちなみに 勝敗は わたしが決めますので」

ガムラ

「ど…どういうことじゃ?先に 殲滅したほうが勝ちじゃろ?……それに そもそもマイナス1点って…」

サヤカ

「先に殲滅した方が勝ちなんて そんな安直には決めませんよ?ガムラ君」

ガムラ

「……え?…そういう勝負じゃろ?…わ…わからぬ…では その…マイナス1点とは?」

サヤカ

「……えっと……それは 言えません ただ! また 相手を罵ったりすると マイナスは増えますよ」

ガムラ

「……で…では そのマイナス1点の比重はどれほど…」

サヤカ

「だ!か!ら!言えませんって言ってるでしょ!これ以上言うなら ガムラ君 マイナス2点になりますよ!」

ガムラ

「!!…ぐぬぅ…わ…わかったわい…いや…わからんが…」

実はサヤカも マイナス1点と口走って言ったものの 良く分かっていなかった

ガムラは このマイナス1点が どれほどのハンデになるのか 結局分からなかったが これ以上 マイナスポイントをもらう訳にもいかず ゴムドに完全に背を向け 黙った


そうこうしているうちに 先ほど飛ばした人魂のひとつが 帰って来た


グミ

「……はえーな…もう続々と帰って来ている…」

ユウキ

「え?さっき飛ばしたばかりだろ?もう帰ってきてるの?」

ガムラは 目を瞑り 続々と帰って来る人魂から 情報を抜き取っていく

それを見たゴムドは 首を2度鳴らした

ゴムド

「……さて…そろそろ行くとするかのう…」

アルマ

「………はいはい…」

こうして ガムラが情報を把握したのを見たゴムドは アルマと共に動き出した

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