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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第11章 鉱山の村 オロス 前編
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第129話 帝都のある家の出来事

ユウキがトボトボ最後方歩いていると 後ろから肩を叩かれる ユウキが疑問に感じながら 振り返ると 涙目の今にも吹き出しそうなグミがいた

グミ

「………プッ…クックク…どんまい!」

ユウキ

「くっ!う…うっせー!」

グミ

「っていうのは まぁ 冗談だ ただ 言っておきたいことがあってな」

ユウキ

「ふん!どうせ ろくでもない事だろ!」

グミ

「まぁ…ユウキ お前は それでいいんだ 何もわからなくていい 勝手に周りが考え 最善の策を見つけてくれる ただ お前は その選択をすればいいだけさ」

ユウキ

「選択?………選択するためには 知識がないと駄目だろ?」

グミ

「いや いらねーさ お前は その時の直感を信じればいい それに 下手に知識を入れる方が 間違えるぜ ただ その時に こいつの言う事は信じれるとか そんな曖昧な理由の方が 結果は良くなるさ」

ユウキ

「………そんなんでいいのかよ…」

グミ

「……ただ もし お前の直感で 信用できないと思う者がいたなら その直感を信じろ わかったな」

ユウキ

「………」

ユウキは 普段と口調の違うグミの発言に 色々と思い出す

ユウキ

『………いや…違う…ハデス王は そんな感じはしなかった…なんていうか…ハデス王は 本当の事を話していないって感じだ 裏切るとかそういう類いじゃない…』

ユウキは さらに 時を遡る…そして…急に 1人の人物が 浮かび上がってくる

ユウキ

「…………はっ!?」

ユウキは 声を出してしまったが 頭を何度も振り 否定した


その頃…帝都のとある家…


????

「………それで?」

???

「……先日 ユウキ殿とサヤカ殿が 帝都に戻ってきた……」

????

「……で…持ち帰ってきたのか?」

???

「わからん!勅命の成否など 分かる訳なかろう!」

????

「………他は?」

???

「……以上だ これ以上報告はない」

????

「……分かり次第 報告せよ」

???

「……分かっておる…」

????は ゆっくりと姿が消えていく

そして ???は 窓から見える空を見つめた

???

「…………」


場所は戻り ミナの案内により 第3鉱山に着く


ミナ

「ここです ここが……あ…も…もう…ここも閉鎖しています…」

ゴムドは 1人ノシノシと歩き 第3鉱山の頂上を睨む

ゴムド

「……なるほどのう……うじゃうじゃおる……第3でこれほどとは………流石に異常じゃ…」

アルマ

「とにかく 入ってみんと」

ゴムド

「うむ そうじゃな…ミナ殿 入口はここだけかのう?」

ミナ

「いえ この入口は 運搬用の入口です ミナ達が 入る場所はここじゃないです」

ミナはそう言うと 運搬用の入口より 数メートル先まで パタパタと走っていく

ミナ

「ここです!この扉の先は 倉庫にも繋がってます そこで 明光鉱石を持っていきましょう」

ミナが指差す扉は 木製で簡素に作ってあるが 丁寧に作られており頑強に見えた しかし 致命的な欠陥があった それは…

ミナ

「……よし!開きました では どうぞ!」

ミナは 村長から預かった鍵で扉を開け 満面の笑顔で 振り返る

しかし 一同は苦笑いを浮かべていた ミナは 一同が 何故 苦笑いを浮かべているか わからずキョトンとする

ユウキ

「………うん ミナさん…まぁ…俺たちは しゃがめばなんとか入れるけど…ね…」

ユウキは 頭を掻きながら ゴムドを見る

ミナ

「………あ…」

ミナは ゴムドを見上げた時に ようやく気付く

ゴムド

「…すまんのう…さすがに わしは その入口から入れんのう…もしや 中の構造も この程度の高さかのう?」

ミナ

「中の本道は もっと広くて天井も高いです でも 入口は 他にもあるけど 大きさはどこも同じぐらいです…ごめんなさい…」

ゴムド

「うむ ならば仕方ない さっきの運搬用の入口から わしは入るかのう」

ミナ

「はい わかりました では 一度村に戻りましょう」

アルマ

「ん?なんで 村に戻らなあかんの?」

ミナ

「え?あの大岩をどけるには 丸太もいりますし 人手も」

アルマ

「あの程度の岩なら なんの障害にもならへんで まぁ 見とき」

ゴムドは ゆっくりと塞がっている入口の前に立つと 岩に指をかけ あっさりと片手で 岩をずらしていく

ユウキ

「おお!す…すげぇ…あっさりと片手で…」

ゴムド

「では わしは この入口付近で待っておりますので 後ほど」

ゴムドは そういうと 鉱山の中に入っていく その後 岩が動き 入口は封鎖された

サヤカ

「……あんなに簡単に……あ!私たちも一緒に 入っちゃえば良かったんじゃない?」

ミナ

「でも 中はとても暗いです 本道は 多少明るいですけど…だから 倉庫で 明光鉱石を持って行かないと…」

ユウキ

「さっきも言ってたよね 明光鉱石?……まぁ いいや とにかく入ろうか さっきの入口に戻ろう」

ミナ

「はい!行きましょう!」

ミナを先頭に 扉を開け入っていく その後ろをユウキ達は しゃがみながら入っていく

ユウキ

「………よっと…あ…中は広いんだな……でも 確かに 暗いなぁ…」

ミナ

「……えっと…ここに…あった」

ミナは 木の棒の先端に石を括り付けている棒を持つ すると 棒の先端の石が光り出す そして 近くにいたエミリ渡す

エミリ

「へぇー…面白いね!」

ミナから 渡してもらったエミリは 鉱石を見つめる

ミナは 近くにいた アルマにも渡す

アルマ

「………少し純度は低いけど…丁寧に加工しとるな これなら 問題ないやろ」

ユウキ

「へー…やっぱり アルマさん 鉱石詳しいんだなぁ…」

ミナは ユウキにも手渡す が…

ユウキ

「……ん?あれ?全然光らない?……なんで?」

ユウキは 鉱石を指でつついたり 振ってみたりしたが 明光鉱石は 全く光らなかった…

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