第128話 第3鉱山 出発
モチベーション維持の為 高評価 ブクマ登録
よろしくお願いいたします
セダー
「おい!帰ったぞ!どうなってる!迎えがないとは!」
村長の家の前から 怒鳴り声が聞こえてくる そして 村長の家の扉を 盛大にバーンと開ける
ゴムド
「やれやれ やっと帰ってきおったか…さて ユウキ殿 第3鉱山に 向かうとするかのう」
ユウキ
「あ そうですね セダーさん お疲れさまでした」
セダー
「あ?なんだ?てめぇらは?……見たことねぇな…おい! 村長!こいつらはなんだ?」
ロポス
「この方たちは 帝都から この鉱山の問題を解決するために 来て頂いた方々です」
セダー
「は?帝都からだと?…な…なんで?」
ゴムド
「ん?その様子は 何か知っておるのか?」
セダー
「何をだ?俺は何も知らねぇよ それより村長 ちゃんと 俺の家の準備は出来てるのか!」
ロポス
「もちろんです 湯の準備も出来ていますし 世話役もすでにセダー様の屋敷にて 待機しています」
セダー
「……ふん… 何しに来たか知らんが 下手に刺激するんじゃねぇよ…村長! 俺は家に戻る!いいな!………ん?ミナ?ミナじゃないか!戻って来たのか!」
セダーは 村長の家を出ようとしたが ミナがいることに気付き ミナに近づいていく
が その前に ゴムドが立ちはだかる
ゴムド
「おっと すまぬのう ミナ殿には 鉱山の案内を頼んでおるのじゃ」
ゴムドは 立派な髭をなでながら セダーを睨む
セダー
「あ…案内役なら 他の奴でもいいだろ ミナは 俺の世話役だ」
ゴムド
「だから どうした?ん?」
セダー
「……お…おい!ミナ!こっちに来い!」
ミナ
「ごめんなさい ミナは この方たちを鉱山に案内します」
ゴムド
「だそうじゃ 黙って家に帰るんじゃな もちろん わしを強引にどかせ ミナ殿を連れて行く選択もあるぞ あまり おすすめせんがのう…」
ゴムドは セダーの前に 一歩近づく
セダー
「………くそ…ミナ!後で来いよ!わかったな!」
セダーは 明らかに強者のオーラが出ているゴムドに 後退りをして 入口に戻っていく
ユウキ
「セダーさん すみません ミナさんは 必ずお守りしますので」
ユウキは セダーに頭を下げる
セダー
「……なんだ?てめぇは?」
セダーは 腰の低いヘラヘラしていそうなユウキを 一瞥する
セダー
「……なるほど…ただの下僕か…どけ!俺に話しかけるな!」
セダーは 目の前のユウキを 手で払い除けようと手を上げるが…
グミ
「……てめぇ…なんだ?その手は!?」
グミが ユウキの前に出てきて セダーに強烈な敵意を見せる
セダー
「!!…ひ…ひぃ……べ…別に あんたになにかしようとしてねぇ…」
グミ
「あ?今 てめぇが その手で触れようとしてるのは 俺の主人なんだよ!そいつにしようとしている事は 俺にしている事と同じなんだよ!わかったか!」
セダー
「……はぁ?…そ…そんなわけ…」
グミ
「そもそもその喋り方はなんだ?その舐め腐った喋り方してやがると 細切れにしちまうぞ」
ユウキ
「……お前が言うな…グミ」
グミ
「……う…それはそれだ……ん?まだ いやがったか…さっさと去れ!」
グミは セダーの目の前に行き 威圧する
セダー
「わ…わかったよ……な…なんなんだ…」
セダーは ゴムドに続き グミにも圧倒され さらに後ろに下がりながら ぼやく
ユウキ
「やめろ!グミ セダーさん すみません どうぞ 家でゆっくり休んでください」
グミ
「……ちっ…わかったよ………なにボーッとしてやがる?さっさと 出ていけ!」
セダー
「…く…くそ…」
セダーは ぶつぶつ言いながら 村長の家を後にした
セダー
『……くそ…どうなってやがる…なんで 帝都から?……ま…まあ…あれほど異常発生したファレーナアントを あれだけの人数ではどうにも出来ないはず 仕方ない…あいつらが 帝都に帰るまで 自宅で待機だな…』
セダーは 振り返り 村長の家を見た後 舌打ちをして 自分の家に帰って行った
ゴムド
「………うむ…白…じゃな…」
ユウキ
「白?」
ゴムド
「…もしや あやつが持ち込んだと思ったんじゃが あやつでは そんな芸当出来そうもないのう…本当に たまたま 村に来て もてはやされ 勘違いしてしまったと言うところかのう…」
ユウキ
「…ど…どういうことですか?」
エミリ
「……うん そこまで知恵が回るとは思えないね それにファレーナアントを自由に扱えるほど 実力もないしね」
ゴムド
「……さて 黒幕がいるのか それとも ただ偶然に ファレーナアントが発生したのか まだわからんのう」
ユウキ
「………え?……え?」
サヤカ
「とにかく 鉱山に行ってみないと 憶測ばかりで 何もわからないわ」
アルマ
「で どこの鉱山に行くんや?さっきは 第3鉱山って言ってたけど 第1から行って証拠探しするって事もええけど?」
ユウキ
「…………な…なぁ…一体どういう…」
ゴムド
「うむ 第1鉱山と第2鉱山の被害がどのくらい進行しているか分からんからのう 閉鎖して時が経ち過ぎておる やはり ここは第3鉱山に向かう方がいいじゃろう わしらの目的は あくまで鉱山開放じゃ 1番被害の少ないであろう第3鉱山から排除していき 第2 第1と向かう方が 良いじゃろうな」
エミリ
「もし 人為的なら 第3鉱山が解放した時に 何か起きるかもしれない 第3鉱山には みんなで行く方がいいかもしれないね」
ユウキ
「………あ…あの…話がよくわから…」
ゴムド
「うむ そうした方が良いじゃろう 下手に村にいる方が危ないやもしれぬ では ユウキ殿 それでよろしいですかな?」
ユウキ
「え……えっと…はい…そうしましょう…」
ゴムドは 村長に 鉱山に向かう事を内密にするように告げ 一行はゴムドを先頭に 村長の家を出ていく
最後尾には 全くついていけなかったユウキが トボトボと 村長の家を後にした
続きが気になる方 高評価よろしくお願いいたします