第127話 鬼神様 降臨
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その頃 ユウキはというと…
ロポス
「……よって この地域一帯は ファレーナアントの通り道になっています」
オロス村の村人
「待って下さい そこだけではないはずです それでは この通路側にいた説明がつかなくなります」
ロポス
「………わかっているが…しかし……それでは…どう思いますか?ユウキ殿?」
ユウキ
「……え…あ…いや…いいと思いますけど…」
オロス村の村人
「ちょっと待って下さい でしたら ユウキ様 こことここのここが おかしくなってしまいます ここを閉じなければ 一向に…」
ロポス
「だから それは分かっていると 言っているではないか!」
ユウキ
『……うわー!全然何を言っているかわかんねー!そもそもこの地図なんなんだよ!訳分かんねぇよ!どこが入口かもわかんねぇよ!……ハッ!……も…もしかして 地図って俺の知ってる地図じゃないのか?……はぁ?俺も俺が何言ってんのか分かんねぇ!』
ユウキは 冷静を装っていたが 頭の中は パニック状態だった そして 空返事しかしないユウキに 村人たちは 疑い始める
オロス村の村人
「………あ…あの…ユウキ様?……失礼ですが…も…もしや いまいちよく分かってらっしゃらないのでは?」
ユウキ
「!!!………え?あ…あの…いや…ハハハ…」
ユウキは 笑って誤魔化そうとするが 村人たちは 徐々に ユウキを冷めた目で見つめだす
ユウキ
『や…やばい…ば…ばれてる……は…速く…サヤカ…も…戻って来て…』
そして ついに そこにゴムド達を連れてきたサヤカが 戻ってくる
ユウキ
「あ!サヤカ!それにゴムドさん!!」
ゴムド
「お呼びですかな?ユウキ殿」
ユウキ
「すみません…俺では どうにも…」
ゴムド
「では 少し見せてもらっても良いですかな?」
ゴムドは ユウキ達が見ている地図を すーっと流すように見ると 小さなため息をし 大きな手で取る
そして ゴムドはその場で地図を破り 燃やしてしまった
オロス村の村人
「あ!な!なにを!せっかく ファレーナアントの動きを調べたのに!」
ゴムド
「……おぬしら…何を考えておる? ユウキ殿が ここに来た理由は 全ての解放だぞ?ファレーナアントの群れ 全て1匹残らず消し去るためだ こんな ただ延命するために 来たのではない」
ロポス
「な!?そ…そんなこと もはや不可能です 100や200とかそんな数字ではないのです 数万…いや…卵も合わせれば 数百万はいるかもしれません…」
グミ
「けっ!そんなもん 範囲魔法で 一気に消してやる!」
ロポス
「それはなりません ここの鉱山は 属性変化に非常に弱いのです そんなことしたら ファレーナアントがいなくなっても 死山になってしまいます」
ゴムド
「安心せい わかっておる まずは これ以上増やさないために 大元の根源を潰して行く 簡単なことだ のう…鬼神よ?」
グミ
「………ふん 問題ない…ただ 属性魔法が使えないのは 厄介だな……まぁ…なんとかなるか…」
ロポス
「!!!い…今!な…なんと!?」
ゴムド
「こやつは 鬼神じゃ お主らには ゆかりのある者じゃろう?」
オロス村の村人
「ま…まさか…ほ…本当に…鬼神さ…ま…」
グミ
「まぁ…こんな成りだがな」
オロス村の村人
「……うおお!鬼神様が降臨なされた!我らの声に 答えて下さった!!」
ロポス村長の家にいる村人全員が 歓声を上げる
グミ
「俺が 答えたんじゃねぇよ 俺の主人が答えたんだ 勘違いするな」
ロポス
「主人?……主人とは?……!!ま…まさか…鬼神様が…従属?あ…あなた様は…一体?」
ロポスは ゴムドを見ながら 驚く
ゴムド
「ん?わしではないぞ わし程度で鬼神を従わせる事など 不可能じゃ」
ロポス
「……??な…ならば…一体…どなたが鬼神様を?」
ゴムド
「初めに話しておろう この方が 鬼神を従わせておる方じゃ」
ロポス
「……え…!!な!…こ…この方が!?」
ロポス村の家にいる全ての者が ユウキに注目する
ユウキ
「あ………いや…ど…どうも…」
ロポス
「し…しかし 我らには…どうも信じら…いや…失礼…」
グミ
「お前らでは こいつの実力はわからねーよ」
ゴムド
「正しくその通りじゃ そもそも ユウキ殿の本当の力を見破れる者など…おるのかのう…鬼神よ…」
グミ
「いないだろうな 繋がっている俺でさえも底が見えねぇのに」
ユウキ
「も…もう その話はいいから……それで ゴムドさん 結局どうすればいいのでしょうか?」
ゴムド
「そうじゃのう…一番被害報告が遅かった 第3鉱山に行ってみようかのう ユウキ殿は 現場に行った方が 分かり易かろう」
ユウキ
「そうですね とにかく目で見てみないと なんにも分かりません」
ゴムド
「うむ して村長 今 第3鉱山には 誰もおらんのか?」
ロポス
「いえ 今は戦士様が巡回してくれているはずです」
ユウキ
「あ!それ!気になっていたんです たった1人で 鉱山で戦ってたんでしょ!凄いなぁ…ぜひ 会ってみたいですよ!」
ロポス
「もう そろそろ巡回から帰って来られるはずです」
ユウキ
「そうなんですか!帰ってきたら 挨拶しないと!」
ロポス
「そうしてください セダー様も喜ばれるでしょう おっとそうだった お前たち 湯の準備は出来ているか?」
オロス村の村人
「ええ もちろんです 世話役もすでに戦士様宅で 待機しております」
ユウキ
「……ゆ?それに 世話役って…」
ロポス
「セダー様は ファレーナアントの血の匂いが お嫌いだそうで それを湯を使い 洗われるのです」
エミリ
「……へーっ…その戦士様の家って あの大きな屋敷?」
ロポス
「あ はい そうです」
エミリ
「……随分といいご身分で…ところで その戦士様は いつからこの村に?」
ロポス
「え?セダー様ですか?……たしか…3年程前でした…ですが なぜ?」
エミリ
「………3年前…ね…」
サヤカ
「………エミリ…これって…」
エミリ
「……まだ分からないけど…ここまで 偶然が重なると…ね…」
ユウキ
「どんな人なんだろ?楽しみだなぁ…」
ゴムド
「とにかく その戦士様とやらが 帰って来るまで 待つとするかのう………まぁ…ユウキ殿の 期待通りの人物とは…思えんがな…残念じゃが…」
ユウキ
「え?どういう意味ですか?」
グミ
「大した奴じゃねぇって事だ」
ユウキ
「………それって 戦う能力が低いって事? 俺が凄いって 思ってるのはそこじゃないぞ たった1人で戦い続けてるって事なんだ 例え 弱くても 尊敬できるさ!」
ユウキだけが 目をキラキラしていたが 他の者は すでに疑い始めていた そして ドンドンと 村長の家の扉を叩く音が聞こえてきた…
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