第124話 アルマと交渉
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サヤカ
「知り合い?」
ユウキ
「そうか サヤカは初めてか こちらは ゴムドさん それとこちらが アルマさん 両方とも 刀剣鍛冶師だよ」
サヤカ
「あ…そうなんですね 初めまして ゴムドさんアルマさん サヤカと言います」
ゴムド
「こちらこそ 色々とユウキ殿ヒデオ殿には お世話になっています 特に ヒデオ殿には 御贔屓にしてもらっています」
ユウキ
「……父さん……定期的に 行ってるんだ……母さんに黙って 買ってないだろうな…」
ゴムド
「ん?何か おっしゃったかな?」
ユウキ
「いえいえ こちらの話です」
アルマ
「なぁなぁ ユウキ 鉱山閉鎖ゆうてたけど ほんまか?」
ユウキ
「うん 鉱山閉鎖は 本当だよ」
アルマ
「……そうなんか うちらもこっちに着いたばっかりで ようわからんかったんや かなりの注文が入ったから 原料の鉱石求めに来たのに この有様や…ほんま…ついてないで…」
ユウキ
「そうなんだ…でも 今は 鉱山から鉱石を取れる状態じゃないんだ ゴムドさん達には 悪いけど…」
ゴムド
「……うむ そうみたいじゃな…仕方ない…では アルマ 一度戻るとするかのう…」
アルマ
「えー…せっかく来たのに?………あ!せや!せっかく来たんやし うちらも手伝おうや!」
ユウキ
「いやいや 気持ちはありがたいけど 魔物退治になるし 危ないよ」
アルマ
「そんなん言われんでもわかっとるわ うちら こう見えても そこらの奴より強いで?それに この耄碌じじぃも 昔は…ムグッ!」
ゴムドは 慌ててアルマの口を塞ぐ
ゴムド
「申し訳ない ユウキ殿………まぁ しかし……」
ゴムドは ユウキの周りを見渡す
ゴムド
「して もしや この人数で 鉱山をどうしようと?」
ユウキ
「とりあえず 今は 鉱山がどうなっているか 調べようと思っています ただ もし どうにか出来そうなら 出来るだけ早く 鉱山を開放してあげたいですね」
ゴムド
「……うむ しかしこの鉱山は かなり広いですぞ?把握するだけでも かなりの時間が必要になりますぞ?」
ユウキ
「……で…ですよね」
アルマ
「しかも ユウキ 素人やろ?何も知らん奴が行って どうにかなるしろもんやないで?」
ユウキ
「……う…た…たしかに…」
アルマ
「何や?何も考えずに 突っ込んできたんかい……なぁ…せっかく来たんやし うちらも手伝おうや どうせ 帰っても 鉱石あらへんから 何もできへんで?」
ゴムド
「……うむ 少し心配じゃし……そうじゃな…」
アルマ
「よっしゃあ!決まりや!」
ユウキ
「本当に いいんですか?」
ゴムド
「まぁ…わしも素人に毛が生えている程度じゃが それでも良いなら 手伝いますぞ」
ユウキ
「全く 知識がないので 助かります」
アルマ
「で!ここからが 本題や! ユウキ!この問題が解決したら うちら最優先で 鉱石を確保してもらいたいんや ええか?」
ユウキ
「え……うーん…俺にそこまで権限ないんだけど…けど 出来る限り 掛け合ってみるよ それでいい?」
アルマ
「あかんあかん そこは ピシッと わかった って言わな…」
ユウキ
「だから そこまで権限なんてないんだって…」
ゴムド
「これ!アルマ!あまりユウキ殿を 困らすでない」
アルマ
「ゴムドのじじぃこそ 黙ってな これは取引や うちらはずっと鉱石を相手にしてるんやで?こんな玄人を こんな条件で手に入る事なんてないで? それに このじじぃ やたら謙遜しとるけど ゴムドのじじぃの知識 やばいで?」
ユウキ
「……うん それは分かってるけど…」
ミナ
「あ!あの!この問題が解決したら 必ず あなた方に必要な分 最優先で確保することを約束します!」
アルマ
「ん?誰や あんた?見たことないけど…」
ミナ
「オロス村の村長の娘 ミナと言います」
アルマ
「へー…この村の…だったら 大丈夫そうやな!良し!ほんなら 契約成立やな ほな ユウキ 今から 早速行くんか?」
ユウキ
「いや まだ ここの村長さんにも 会わないといけないから」
アルマ
「そうなん?じゃあ うちらは あそこの宿舎を予約しとるから そこで待っとくわ 鉱山いく時に 声かけてや」
アルマは 笑顔で宿舎に向かう
ゴムド
「ユウキ殿 アルマが言った事 お気になさるな」
ユウキ
「いえいえ なるべく 私の方からも ゴムドさんに必要な分 確保できるように 働きかけますので」
ゴムド
「ハッハハハ それはありがたいことです では このゴムド 出来る限りの事を致しますぞ……おっと…それと お主 ユウキ殿に消されず おったか…」
グミ
「……ふん うっせ」
ユウキ
「口は 相変わらず悪いですが よく動いてくれますよ 知識は豊富ですし 助かっています」
ゴムド
「……ほう…随分と丸くなったのう…鬼神よ」
グミ
「……チッ 気付いていやがったか…いけすかねぇな…」
ゴムド
「フッハハハ!……なるほどのぅ…ユウキ殿と離れられんか…まぁ…分からんでもないぞ」
グミ
「!!!う!うっせ!そんなんじゃねぇよ!」
ゴムド
「よいよい 気にするな ハッハハハ!」
アルマ
「なにチンタラしとるんや!じじぃ!行くで!」
ゴムド
「………ふぅ…こちらも 口が悪い…全く…では また 後ほど」
ゴムドは 頭を掻きながら ノシノシと宿舎に向かって行った
サヤカ
「良かったね ユウキ 頼もしい人が手伝ってくれて 特に あのゴムドさんっていう人 なんていうか…ものすごいオーラがある人ね……」
ユウキ
「……ああ あの風格 只者じゃないよな…グミの事も何か知ってるみたいだし…でも 本当に良かったよ……よくよく考えれば 鉱山の事なんて 全く分からないからな…」
サヤカ
「……そうね 結構 無謀だったかも…」
グミ
「ふん!あんな奴いなくても 俺だけで充分だ!」
ユウキ
「まあまあ 手伝ってくれるだから 感謝しないと…それで 俺から 離れられないって どういう事?」
サヤカ
「あ!それ 私も気になった!ねぇねぇ どういう事?」
グミ
「!!あ…あいつの 戯言だ!真に受けんじゃねぇ!」
グミは プイッと他所を向く
ユウキ
「ハハハ まぁ いいか!さて じゃあ ミナさん 村長の所まで 案内してもらえますか?」
出だし好調に感じるユウキ 意気揚々で 声にも張りが出る
ミナ
「はい!こちらです 行きましょう!」
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