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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第11章 鉱山の村 オロス 前編
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第121話 唐揚げの取り合い

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よろしくお願いいたします

グミ

「ぷはぁー!食った!食った!」

ユウキ

「………グミ…お前…無茶苦茶食うよな…どこに 入ってるんだよ……」

サヤカ

「ミナさん お腹一杯になりました?」

ミナ

「はい!ありがとうございました!もう お腹いっぱいです!」

ミナは 笑顔で答える

エミリ

「………くぅ…唐揚げ 少ししか食べれなかった…サヤカぁ…唐揚げぇ…作ってぇ…」

ユウキ

「……そうか?結構 食べてたけど?…そもそも 俺なんて3つしか 食べてないんだが?」

サヤカ

「……そういえば 私…1個しか食べてないよ?」

エミリ

「………ということは……グミちゃんしかいないね…」

3人は グミに目を向ける

グミ

「………お…俺じゃねーし…ミナが 沢山食べたんじゃね?」

グミは 目を逸らしながら 答える

ミナ

「え!?…ミ…ミナ 2個食べました…」

サヤカ

「……100近くあったんだよ?」

エミリ

「グミィーー!こらぁー!いくつ食べたぁ!?出せ!吐き出せぇ!」

エミリは グミを掴んで ブンブン振り回す

グミ

「い!嫌だ!出さねーよ!!」

エミリ

「こ!この!」

エミリは グミの口を強引に開けようとする

サヤカ

「エミリ!やめなさい!…もう…わかったから!ユウキ もう1匹出して 唐揚げ作るから」

エミリ

「!!!や…やった! サヤカ!大好き!」

サヤカ

「はいはい 今度は 1人1人にお皿に分けて出すから それでいいでしょ?」

ユウキ

「じゃあ 俺も手伝うよ」

サヤカ

「大丈夫よ 唐揚げ作っている間に 少しミナさんの話を 聞いといて」

ユウキ

「そうだな 分かった」

サヤカは 椅子から立ち上がり 台所に向かう


ユウキ

「じゃあ さて ミナさん 少し詳しく話してもらえますか?」

ミナ

「はい! 何を聞きたいですか?」

ユウキ

「そうだな……まず 場所は どのあたりかな?」

エミリ

「あ!それなら 私知ってるよ!さすがに徒歩はしんどいけど スキアに乗って行けば すぐだよ」

ユウキ

「そうなのか じゃあ 場所は大丈夫だな……じゃあ ミナさん ファレーナアントとかいう魔物 いつぐらいから 発生したのかな?」

ミナ

「……そうですね 大体……3年前ぐらいになるでしょうか…」

ユウキ

「3年か……もし鼠算式に増えていってるなら とんでもない数になっているかもな…」

グミ

「たしか 大元が生み続けているはずだ ただ その大元になる奴がどれぐらいいるかだな」

ユウキ

「なるほど…蜂とか蟻みたいなもんか…」

エミリ

「問題は タマゴね…あいつらのタマゴは パッと見は石みたいで 鉱山なら素人じゃ 分かんないよ?」

ユウキ

「石?……まぁ 大体 大元の場所が分かれば その近くにあるんじゃないか?」

エミリ

「ううん ファレーナアントは 決まった場所で生まないの ずっと縄張りの中を 動き回って 壁に貼り付けて行くんだよ」

ユウキ

「……厄介だな…やっぱり 現場に行かないと 分からないな…後 鉱山ってどのくらいの大きさかな?」

ミナ

「うーん……そうですね…とても大きいとしか…」

そこに サヤカが お皿に唐揚げを乗せ 各自の前に置く

サヤカ

「はい 出来ました みんな10個以上は 入ってるからね」

エミリ

「わぁ!やった!いただきまーす!」

エミリは 唐揚げを口に放り込む

サヤカ

「鉱山っていうから 相当大きいよね……私たちだけで 大丈夫かしら…」

ユウキ

「しかし これは あくまで任務じゃないからな…アモンに相談すると 大事になるだろうし…」

サヤカ

「……でも もし 対応できそうになかったら 諦めるの?」

その言葉が聞こえたミナは 唐揚げを掴んでいた手が止まり 伏し目になってしまう

ユウキ

「……いや もし俺たちだけで対応出来ないと判断したら アモンに連絡して なんとかしてもらう ここまで手を出した責任 しっかり果たすさ」

サヤカ

「そうよね!……あ…そうそう 商店に行くついでに お義父様とお義母様に 挨拶行ったんだけど 留守だったんだ」

エミリ

「うん なんちゃらって任務で 今 色んなとこ行ってるみたいだよ」

ユウキ

「父さんと母さん 任務中か?……アモンは 俺たちが帰って来てること知ってるし…まぁ 後回しでいいだろ」

サヤカ

「いないから 仕方ないね…」

ユウキ

「……でも 母さんには 言っておきたかったな…なんだかんだ言ったって 母さん 頭の回転速いからな………ん?…あれ?」

サヤカ

「……そうね…頭の回転が速いだけじゃなくて 行動力も 昔から凄いもんね ん?どうしたの?」

ユウキが サヤカと話しながら お皿にある唐揚げをひとつ摘まもうとするが そのお皿には ひとつも残っていなかった

ユウキ

「??え!?あ…あれ?」

サヤカ

「どうしたの?ユウキ?」

ユウキ

「……いや…唐揚げが…俺…そんなに食べたか?………いや そんなはずはない!……こら!グミ!!お前 俺の分も食べたろ!!」

グミ

「ち…ちらまい…ングッ…ゲフッ」

ユウキ

「よくそんなに頬を膨らませて 白を切れるな!」

グミ

「……ングッ まあまあ そんなに怖い顔するな 減るもんじゃないんだから」

ユウキ

「減ってんだよ!」

ユウキは グミのほっぺを両手でつねる

サヤカ

「…もう しょうがないわね…はい グミちゃん 私のもあげるから 他の人の取っちゃダメよ」

グミ

「やったぁー!流石!サヤカだな!……それなのに…ユウキときたら……ふぅ…狭い…心が狭いぜ…」

ユウキ

「…お前なぁ ………ったく…何が 鬼神だ…ただのこじれた子供じゃないか…」

サヤカ

「さて お腹もいっぱいになったことだし じゃあ もう少し休憩したら ミナさんの村に向かいましょうか?」

エミリ

「じゃあ スキアにもご飯あげてくるね スキアに乗って行くでしょ?」

ユウキ

「ああ ……あ!そうだ!サヤカ 先月と今月分 エミリに渡さないと」

サヤカ

「そうね はい エミリ」

サヤカは エミリに 青白硬貨を2枚渡す

エミリ

「!!ははぁー!ありがたく頂きます」

ミナ

『……!!…わぁ…す…凄い大金…』

ミナは 住む世界が違いすぎる事に 怖くなってきていた

ユウキ

「じゃあ スキアにもよろしくって言っといて」

エミリ

「ええ!任せて!」

エミリは スキアの元に向かって行った

サヤカ

「ミナさん ファレーナアントが出る前は どんな村だったの?」

ミナ

「………!!は!はい!そ…それはですね…」

ミナは 急に背筋をピーンとして 話し出す

ユウキ

「ど…どうした?大丈夫?」

ミナ

「……は…はい な…なんだか 場違い過ぎると…お…思って……あれ?」

ミナは 感極まって 涙が出てしまう

サヤカ

「……ミ…ミナさん……」

ユウキ

「……ミナさん!大丈夫だ!絶対 何とかして見せる!任せてくれ!!」

ミナ

「…う…うぅ…ありがとう…ご…ざいます…」

サヤカ

「どんな村だったの?活気溢れる村だったんでしょうね」

ミナ

「は!はい!昔は……」

その後 エミリが帰ってくるまで どんな村なのか その他諸々の事を聞く ミナは この2人に全てを任せる事を誓い そして 確信する 必ず村を元通りにしてくれると…


続きが気になる方 高評価よろしくお願いいたします

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