第119話 ユウキとミナ 2人っきり
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エミリ
「そっか 鉱山に… それって 多分…あそこじゃないかなぁ…」
サヤカ
「え?エミリ!場所知ってるの!?」
エミリ
「鉱山が3つ連なるとこは 私の知ってる限り あそこしかないからね 多分 間違いないと思うよ 柔らかくて硬い鉱石が取れるんだよ」
サヤカ
「??柔らかくて硬い?……なんか矛盾してない?」
エミリ
「さぁ?難しいことはわからないけど 剣を作るのに 重宝するって聞いた事あるよ でも…………かぁ…くーっ…腕が鳴るぅ!」
サヤカ
「……え?もしかして エミリも行くの?」
エミリ
「えー…私も行きたい!ファレーナアントなら 刺突が有効なはずだから 私でも戦力になるはずだよ?それに 何度か戦ったことあるし ねぇ…連れてってよ!」
サヤカ
「……うーん 確かに エミリいると心強いけど…」
エミリ
「スキアに乗って行けばすぐだし それにスキアも いつ帰って来るか分からなかったから 全然外に行ってないから 運動不足なんだよ?だから ね!」
サヤカ
「……うん そうね!一緒に行こうか でも 無茶したら駄目だよ?」
エミリ
「やったー!無茶なんてしないよ!だって 私 弓使いだもん 遠くから ペシペシ撃つだけだしね!」
エミリは 満面の笑みで その場でジャンプした
サヤカ
「じゃあ 買い物しちゃいましょう!」
エミリ
「うん!行こ!」
こうして サヤカとエミリは 買い物をするため 商店の立ち並ぶ通りに 向かって行く
サヤカは 商店で 様々な食材を買っている時 ふと エミリが聞く
エミリ
「そうそう ところで ユウキさんは 1人でお留守番?」
サヤカ
「ううん さっき話した 村の女の子と一緒だよ?随分と 疲れちゃったみたい…うたた寝しちゃったんだよ だから ユウキに 見てもらってる」
エミリ
「……大丈夫なの?…どんな子かしらないけど…2人っきりにして?」
サヤカ
「!!!………え…ど…どういう意味?」
エミリ
「あ…う…ううん なんでもないよ!」
サヤカ
「……グ…グミちゃんもいるし……で…でも…」
エミリ
「そ!そうよね!べ…別に 変な意味じゃないからね!」
サヤカ
「……帰るよ エミリ」
エミリ
『あ…や…やっちゃった……こんなこと言うんじゃなかった……ま…まぁ ユウキさんに限って 大丈夫よ…ああ……数秒前の私の馬鹿!』
エミリは 自分自身を 罵倒する
ふと 前を見ると ズンズン歩いて行くサヤカ エミリでもわかるくらい負のオーラを纏いながら 歩いて行っていた
そして サヤカとエミリは 家路に着く
サヤカが 玄関の扉に 手が触れた時 中から 女性の笑い声が聞こえてくる
サヤカの時間が止まる
ミナ
「ウフフ そうなのですか?でも まさか こんなところで出会えるなんて 思わなかったです これも 運命なのかな…」
ユウキ
「…………へー…もしかしたら 溜まらないと思ってたんだけど ちゃんと溜まるんだな…」
ユウキの声が聞こえた途端 負のオーラが増す
ミナ
『……え?…まだミナ…成長しきれていないんです…だから…恥ずかしくて…え…で…でも… ……どうしても見たいんですか?…わ…分かりました…そ…そのかわり…あなたの 本当の姿を見て見たいです…あなたの本当を見せて下さい!!」
エミリ
「!!!な!!サ!サヤカ!お…落ち着いて!」
サヤカは 負のオーラを極限まで上昇し 勢いよく玄関を開けた
ユウキ
「うお!!ビ…ビックリした…な…なんだ…サヤカか…そんなに勢いよく開けなくても…あ!エミリちゃん!こんにちは!」
サヤカ
「…え?……あ…あなた…何してるの?」
ユウキ
「暇だから 掃除してるんだよ 意外と溜まってるんだよ 埃 やっぱりここでも埃は溜まるんだなぁ」
サヤカ
「え…で…でも ミナさんの声が 聞こえてきたけど?」
ユウキ
「ん?あ!ああ どうやら グミがまだ封印されていなかった頃 ミナさんの先祖を知ってるみたいでさ 随分 話は盛り上がっているみたいだな 笑い声も聞こえてきてたし…まぁ 俺は邪魔になるだろ?だから ミナさんの事は グミに任せたんだ」
サヤカ
「……な…なんだぁ…そういうこと…」
サヤカの負のオーラが 徐々に消えていく その様子を 少し距離を空けていたエミリは 胸をなでおろす
サヤカ
「でも ユウキ!いちいち紛らわしい発言しないで!」
ユウキ
「は?どういうこと?」
サヤカ
「別に もういいわ!」
サヤカは 1人で家の中に入っていく
ユウキ
「なんなんだ?」
エミリ
「……ご…ごめんなさい…ユウキさん…私が 悪いんです……」
エミリは ユウキに頭を下げ サヤカの後を追って行く
ユウキ
「……わけわかんねぇ…」
ユウキには 訳が分からず 頭を掻きながら サヤカの後を追った
グミ
「いいじゃねぇか 減るもんじゃないし!……ん?お!サヤカ 帰ってきたのか」
サヤカ
「ちょっと グミちゃん!嫌がってるのに 無理強いしちゃ駄目でしょ!」
グミ
「別にいいだろ?角ぐらい見せてくれても」
サヤカ
「角?」
グミ
「ああ 鬼子には ある時期がきたら 角が 生えてくるんだ ミナは 角が生えてきたらしいんだが 成長しきってないから 見せるの恥ずかしいってさ」
ミナ
「………まだ 成長途中ですし……」
ミナは そう言うと 頬を赤らめ 帽子を深く被り直す
サヤカ
「その角が成長するって どういうこと?」
グミ
「決まってるじゃないか 繁殖できるようになったって事だよ」
サヤカ
「!!な!……そういうこと…グミちゃん!デリカシーなさすぎ!」
グミ
「はぁ?なんでだ?喜ばしいことじゃないか そもそも なんでサヤカ怒ってんだ?」
サヤカ
「とにかく そういう事は聞いちゃ駄目な事なの!分かった!?」
グミ
「なんでだ?どういうことだよ?ユウキ!分かり易く説明してくれ」
ユウキ
「な!なんで俺に聞くんだよ!」
サヤカ
「あー!もう!うるさい!とにかく 今から ご飯を作ります エミリ!手伝って!」
エミリ
「は!はい!手伝います!」
サヤカは エミリに声をかけ 台所に向かって行った
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