第115話 正門側は 一等区間
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ユウキ
「………ん?…あ!やっと知ってる通路だ いやぁ…本当に大きな城だ…」
サヤカ
「………ほんと こんなに大きいと迷子になっちゃうよ…って どうしたんですか?ミナさん?」
ある程度 歩き出した所で ミナは 立ち止まってしまう
ミナ
「………あ…あの…ここって…一等区間ですよね…」
ユウキ
「一等区間?なにそれ?初めて聞いた…」
ミナ
「……一等区間の場所は 足を踏み入れてはいけないと 何度も言われました…勝手に 足を踏み入れることは それだけで 重罪なのです だ…だから…」
グミ
「あ?別に気にしなくていいだろ?何か言われたら こいつの連れって言えばいい」
ミナ
「………で…でも…」
サヤカ
「一等区間なんて 初めて聞いたしね…ってか やっぱり 帝都なんだね 色々とルールがあるんだ…」
ユウキ
「……まぁ 心配なのは分かりますが 多分 大丈夫ですよ もし 何か言われたり ミナさんに危害があるのなら 俺が アモンに言って 許可もらいますし」
ミナ
『……アモン?……え!?い…今…アモンって………流石に 聞き間違いよね……いくらなんでも 呼び捨てはないよ…うん…絶対…別人…で…でも…あ…ああ!訳が分からない!!も…もしかして ミナ……とんでもない人といるんじゃ……』
ミナは かなりパニック状態になってしまう
サヤカ
「だ…大丈夫?ミナさん?」
ミナ
「……あ…は…はい…大丈夫です…す…すみま…!!」
サヤカに振り返りながら ミナは答えたが その奥から 歩いてくる兵士を見て 一歩 後ろに下がる
ユウキ
「ん?」
ユウキは ミナが怖がる視線を見ると 屈強そうな兵士が 周りを警戒しながら 歩いてくる
屈強そうな兵士
「………おや?」
ミナ
「!!……ひっ…こ…こっちに来ますよ…ど…どうしよう…」
屈強そうな兵士は 3人を見ると どんどん近づいてくる
屈強そうな兵士
「これはこれは ユウキ殿!」
ユウキ
「………えっと…あ!セグロさん!お久しぶりです」
セグロ
「おお!まさか 名前を憶えてもらえて頂けるとは!」
セグロは 頭を掻きながら 照れ笑いをする
サヤカも気付き セグロに挨拶をし 未だに強張っているミナに 話しかける
サヤカ
「大丈夫ですよ 安心してください」
ミナ
「そ…そうなのですか…で…でも…」
セグロ
「ユウキ殿 サヤカ殿 ところで ひとつ聞いても良いですか?」
ミナ
『!!ほら!きた!!どうしよう…ミナのせいで…村に迷惑が…も…もう 終わり…終わっちゃう…』
セグロ
「何故 この通路を?もしや 裏門から来られたのですか?」
ミナ
『え…ミ…ミナの事じゃないの?』
ユウキ
「そうです おかげで 迷子になっちゃいましたよ!」
セグロ
「ハッハハハ!この城は 大きく複雑ですからなぁ 巡回している者がいれば 遠慮なく 声をおかけください ユウキ殿 サヤカ殿 の名は 私が 全員に伝えておりますので」
サヤカ
「あ!そっか!セグロさん 四方統括になられたんですよね!」
セグロ
「あ…はい 正式に 四方統括に 任命されました」
セグロは 恥ずかしそうに 答える
サヤカ
「わぁ!そうなんですか!おめでとうございます!」
セグロ
「ハハハ…さほど 実力もないのに これほど重要な役職は 私には分不相応だと思いますが それでも 出来る限り 期待に答えようと思います」
サヤカ
「謙遜しないで セグロさんなら 充分実力はありますよ 頑張って下さい」
セグロ
「はい サヤカ殿 ありがとうございます ところで そちらの女性は ユウキ殿のお友達ですか?」
ユウキ
「ええ そうです ミナさんって言います」
セグロ
「了解しました ゴホンッ…わたくし ここ帝都で 帝都四方統括 をしている セグロ と申します 以後 お見知りおきを」
セグロは ミナに 直角に近いほど 頭を下げる
ミナ
「!!い!…あ…は…はい… ミナって い…いいます!」
セグロ
「では ユウキ殿 サヤカ殿 私はまだ巡回中ですので これで」
セグロは ユウキとサヤカ そしてミナに 敬礼をし マントを翻しながら 通路を歩いて行った
ミナ
「あ…あの方は…四方統括って…何なのでしょうか?」
サヤカ
「あの人は 全ての門の統括をしている人よ」
ユウキ
「んーっと…簡単に言えば 門番の一番上ってことかな?」
ミナ
「!!そ…そんなに 偉い方なのですか!?」
ミナは 先程の件から わけがわからなくなっており もうすでに 自分の頭では 理解不能になっていた だが…
ミナ
『……で…でも これは チャンス…村が救える 唯一のチャンスかもしれない…』
ミナは この偶然の出会いで 知り合った2人に 村の運命が かかっていると 確信する そして ミナは 何が何でも このチャンスをものにすると誓う……だが この後 すぐにブレてしまいそうになってしまう事になる……
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