第111話 帝都到着
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そして…
エイガ
「ただいま戻りました 駐屯地より西の広場の使用許可をもらいました 帝都に入れるのは ハデス王 ユウキ殿 サヤカ殿 それ以外は 5人までということです」
ハデス
「そうですか わかりました 従者は5人もいりません エイガ あなたが付いてきなさい」
エイガ
「え?……はっ かしこまりました」
ハデス率いる一部隊は いわれた場所へ向かい 広場に到着する
馬車の扉が開き ユウキ達は ついに 帝都へ戻ってきた
ユウキ
「ふぅ……なんだか 久しぶりだ…」
サヤカ
「……そうだね やっと 帰って来たね…早く みんなに会いたいなぁ…」
ユウキ
「ああ…でも 今はとにかく アモンに報告しなきゃな」
サヤカ
「そうね」
ハデス
「それでは 参りましょうか ユウキ殿サヤカ殿」
ハデスを先頭に いつも通る正門とは違い 裏門から入る
ユウキ
「へー…こっちはこうなってるのか…知らなかった…」
サヤカ
「……なんだか 凄い警戒というか なんだか重々しい雰囲気ね…ちょっと…怖いくらい…」
ハデス
「この門は 許可をもらった者が通る門です ですが 不正に侵入する可能性はゼロではありませんからね…」
ユウキ
「……そうなんですか…」
ユウキとサヤカは 周りをキョロキョロしながら 進む
すると 少し空けた広間につく
そこに アモンが側近と話している姿が 見えた
ユウキは アモンが見えると 駆け足で向かう
ユウキ
「おーい!アモン!帰ってきたぞ!」
ユウキは アモンに手を振りながら向かって行く
アモン
「………分かっている…後は オレ1人で対応するから…ん?おお!!ユウキ!帰って来たか!」
側近
「……ユウキ殿…では 私はこれで……後のことは こちらで上手くまとめときます…」
アモン
「ああ 頼んだ」
側近は アモンに頭を下げ その場で消えていく
ユウキ
「あれ?さっき 誰かと話していたよな?邪魔しちゃったか?」
アモン
「別に どうでもいいことだ それより ユウキ お前 絶対寄り道してただろ?」
アモンは 笑顔で 肘でユウキを小突く
ユウキ
「べ…別に 寄り道なんて…し…してねぇよ」
アモン
「ふーん…ってことは それなりに大変だったってことか…それとも 世界樹の実なんてどこにも無くて 探してたからか?まぁ…無事に帰って来たなら それでいいさ」
ユウキ
「はぁ?誰に言ってんの?ちゃんと 世界樹の実も 取ってきたし!」
ユウキは 腰に手を当て 胸を張る
アモン
「えー…本当か?嘘くせぇなぁ…」
アモンは ユウキを流し目で疑う
ユウキ
「嘘じゃねーよ 結構 大変だったんだぜ!」
アモンとユウキが イチャイチャしているのを ハデスとサヤカは 遠目で見つめる
ハデス
「………本当に 仲が良いですね……アモン王子のあんな顔…初めて見たかもしれません…」
サヤカ
「そうなんですか?でも 本当に 仲がいいですよね」
ハデス
「………これは 私が入るのは 野暮というもの 私は これで 失礼して 王都に帰るとします」
サヤカ
「え!?アモンさんに何かあったんじゃないんですか?」
ハデス
「ええ ありましたが 今はユウキ殿とサヤカ殿の 報告が第一です 私の用事など 些細な事 後で構いません それで 申し訳ないですが アモン王子に 後日 また来ると 言っておいて頂けませんか?」
サヤカ
「そうですか 分かりました 言っておきますね」
ハデスは サヤカに微笑み エイガに目配りした後 その場で エイガと共に消える
サヤカ
「わ!!き…消えちゃった…」
サヤカは辺りを見渡すが その姿は どこにもいなくなっていた やっぱり ハデス王は凄いなぁと 感心する その後 ユウキとアモンを見ると 未だに その場で談笑していた
サヤカは 小さなため息とともに 近付く
サヤカ
「………ハァ…もう そんなところで 話していたら駄目でしょう?」
アモン
「あ……そうだな とりあえず………えっと…あの部屋で 大体の話を聞こうか」
アモンは 周りを見渡した後 近くにある部屋へ向かう
ユウキ
「勝手に 使っていいのか?」
アモン
「ああ 問題ない それに問題あっても オレは ここの王子だしな!」
ユウキ
「そんなことで 権力使うなよ」
アモンは ユウキの発言を気にすることなく 問答無用で 扉を開く
アモン
「…………うん 誰もいないな 良し この部屋を使うとしよう」
アモンは すぐに部屋に入らず 周りを見渡し 巡回している兵士に 声をかける
アモン
「おーい!」
兵士
「…………!!!…え…あ!はい!」
兵士は 声を掛けられるとは思っていなく あたふたする
アモン
「巡回中すまないな 悪いが この部屋を当分使用したい 巡回はもういいから この扉の前で 警備してもらいたいんだ 頼めるか?」
兵士
「わ…私ですか!勿体ないお言葉!も!もちろんです!お任せ下さい!!」
アモン
「すまないな よし ユウキ サヤカ この部屋で 話を聞こう」
アモンは 先に部屋へ入る
ユウキ
「急な警備ありがとうございます」
ユウキは 兵士に頭を下げる
兵士
「わわ!!おやめください!」
サヤカ
「よろしくお願いいたします」
サヤカも頭を下げる
兵士
「は!はい!絶対 誰も近付かせません!!」
ユウキとサヤカは 部屋に入り 扉を閉める
兵士
『………アモン王子に…声をかけられた……や…やばい…それに あの2人…たしか ユウキ殿って言ってたな…どこかで 聞いた事が……!!あ! 勅命を受けていた人!!お…おい やばいぞ…これは重大任務だ……よ…よし 気合入れなきゃ!!』
兵士は もてる最大の力を出しながら 警戒するのだった
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