第110話 良い知らせ
モチベーション維持の為 高評価 ブクマ登録
よろしくお願いいたします
ユウキ
「いい知らせ?」
ハデス
「ええ ユウキ殿達が 世界樹へ出立し 第4の塔が占領報告がきた後すぐに アモン王子が 広場の整備を開始しました 大体的に 式典を行うためでしょう アモン王子は あなた方が 必ず 世界樹の実を取って来るという確信があったのでしょうね 今や 帝都だけでなく その周辺にも噂が広まりつつあります いずれは 地獄の地 全土に伝わる事も時間の問題ですね」
ユウキ
「……よくわからないけど 何か お祭りみたいになるって事かな?」
サヤカ
「あ…そういうこと?…でも お祭りかぁ…出店とかあるのかな?……流石にないかな?」
グミ
「でみせ?なんだ それ?」
サヤカ
「出店っていうのは んーっ…えっと 簡単に言うと 色々な食べ物とか 売っている簡易的なお店の事だよ」
グミ
「食べ物!?マ…マジか!?おおー!参加したいぞ!」
ハデス
「そこに通じる道に 色々な食材など 販売や提供もしていますね 後 魔道具の精製に使用する鉱石などもありますよ 見て回れば 貴重な物が 手に入るかもしれませんね」
ユウキ
「本当ですか!鉱石かぁ…それは 楽しみです」
ハデス
「え?…クッククク…ハッハハハ!また ご冗談を」
ハデスは 驚いた後 笑い出した
サヤカ
「???」
ユウキ
「ん?いえ 本当に楽しみですよ 見たことが無い物など やっぱり見たいですし」
ハデス
「な?……申し訳ありませんが…あなた方 お二人が主役なのですよ?見て回る時間など取れると思えません ちょうど 広場の中心に 全体から見えやすいように椅子を3つ設けています ひとつは アモン王子の椅子ですが 残り2つの椅子は ユウキ殿とサヤカ殿の席でしょう もちろん そこから離れる事など出来ないですし それに 部族長など 多数の方が ひっきりなしに挨拶に訪れることでしょう」
グミ
「うえ…………ユウキとサヤカ 晒し者かよ……」
ユウキ
「………丸一日…座りっぱなしか……」
ハデス
「1日?ハッハハハ…本当に面白い方だ ここまで大々的行う行事が 1日やそこらで終わるはずがありません そうですね……平時なら 最低でも1ヶ月は 行うべきです が しかし…残念ながら 今は いつ 戦いになるかわからない状態ですから 短縮せざるえないかもしれませんね」
サヤカ
「……た…短縮って その…どのくらい短縮されると思いますか?」
ハデス
「……そうですね 廃止できることは廃止して 短縮できるものは短縮をすれば………1週間ほどで終了という形でしょうか……せっかくのユウキ殿の偉業を称える祭典を 短縮することは 残念でなりません」
サヤカ
「そ…それでも 1週間…」
グミ
「…うわぁ……お気の毒に…俺は ユウキの中にいようっと……」
ユウキ
「駄目だ!!お前が座る椅子も 用意してもらう!お前も 一緒に苦労した同志だからな!お前も ちゃんと称賛浴びなきゃな!!」
グミ
「ふ!ふざけんじゃねぇ!!なんでそんな面倒くさいことに 参加しなきゃいけねぇんだよ!!」
ユウキ
「…ふんっ……なんとでも言え……お前だけ 楽をさせるか…」
サヤカ
「…1週間 一緒に頑張ろうね グミちゃん」
グミ
「サ…サヤカまで…」
ハデス
「そろそろ 帝都に着きますね 許可をもらうため 一時 お待ちください」
ユウキ
「許可?」
ハデス
「ええ ユウキ殿はご存じないかもしれませんが 本来 帝都に入るためには 何日も前に予約し 当日も 事前に連絡せねば 入れないのですよ むろん 私もです」
サヤカ
「そ…そうだったんですか…」
ユウキ
「そ…そんな許可がいるなんて 知らなかった…そもそも そんな許可…もらったことないのに 帝都に行ってたぞ……」
ハデス
「許可なしで 帝都を出入り出来るのは ごく一部です」
ハデスは 手を上げ 指をパチンッと鳴らし 結界を解く
その後 エイガが入ってくる
エイガ
「お呼びですか?ハデス王」
ハデス
「エイガ これを帝都に」
ハデスは 1枚の紙を エイガに渡す
エイガ
「はっ では帝都に 許可をもらってまいります」
ハデス
「頼みました」
ユウキは気が重い それは 世界樹の実の献上の事だ 勅命の儀さえ 色々と大変だったのだ それが 今回は 様々な式典に参加しなければならない しかも それが終わった後も さらに 短くても1週間以上は 常に注目を浴びながら 座っていなければ ならないのだ
ユウキ
「……ハァ…うー…憂鬱だ…」
ユウキはとサヤカ 2人はうつむく
サヤカ
「……ねぇ やっぱり 色々 決まった行動しなきゃならないよね…」
ユウキ
「……だろうな また…ガータさんの指導が 必ず入るよな…」
サヤカ
「……う…うぅ…また…あの長い小言を 聞く事になるのかぁ…」
グミ
「……な…なぁ…ユウキ……俺は いいだろ?なあ?」
ユウキ
「………駄目だ」
グミ
「……お…おい そんなこと言わずに…」
サヤカ
「……駄目よ」
グミ
「………う…」
ユウキとサヤカは ガータの指導 その他諸々の事を考えると ますます気が重くなっていった
ユウキとサヤカとグミ
「…………ハァ……」
3人は 同時に大きくため息をついた
続きが気になる方 高評価よろしくお願いいたします