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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第10章 世界樹へ 後編
110/231

第107話 長い道のり終了

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よろしくお願いいたします

ユウキ

「いやー…まさか あんなに美味しい物が見つかるなんてな!ほんと ラッキーだったよ しかも 見た感じ 数えきれないほど いるみたいだしな!」

グミ

「……しかし ラスピクラブが 極毒を無効にしちまうなんてな 進化でもしたのか?……確かに あそこなら天敵もいないし 繫殖をしていけるだろうな」

サヤカ

「でも そのラスピクラブって 食べ物はどうしてるんだろう?他の生物なんていないんでしょ?」

グミ

「あいつらの主食は 土の中にいるごく小さなもんを食べているらしいからな 多分 穴が深かった理由は そこだろう いくら 極毒エリアとはいえ 土の奥は問題ないんじゃないか?」

ユウキ

「そうなのか……ってことは じゃああんなに大きなハサミは 何のためにあるんだ?」

サヤカ

「潜っていくのに 使うんじゃない?」

グミ

「潜るのに使うかわからねぇが もともと沼地に生息しているんだが そこに 天敵がいるんだ そいつは ラスピクラブが好物でな いや 好物ってレベルじゃねぇな そいつは ラスピクラブしか食べねぇ その時は こいつ 何でラスピクラブしか食べねぇんだと 不思議だったんだが ラスピクラブの味知って 納得したぜ」

サヤカ

「フフ…グミちゃんも すっかり海老の虜ね!………あ!そろそろ 極毒エリアも終わりじゃない?あそこから 地面の色 変わってる」

グミ

「ん?……ああ そうだな ところでサヤカは あいつを使って何作ろうって思ってるんだ?」

サヤカ

「内緒!帰ってからのお楽しみだよ」

グミ

「ええー…そんなこと言わず どんなの作るか教えてくれよー!」


こうして 帰りの極毒エリアで ユウキ達は 貴重な食材を手に入れ 無事に踏破した


そして 猛毒エリアに入る

極毒エリアを踏破した ユウキ達にとって 猛毒エリアなどなんの苦労もなかった もちろん 時間はかかったが 先程 手に入れたラスピクラブの話題で盛り上がり 足取りも軽く 踏破した


そうこうしているうちに 毒エリアまで戻って来る 相変わらずユウキだけ マッドヒルに好かれたが ユウキは 行きと同様 気にせず進む


ユウキ

「……この 毒エリアの方が 俺にとって 一番厄介な道かもな……足はドロドロになっちゃうし……それと…こいつ!!気が付いたら 相当上まで 上がって来てるし…」

ユウキは マッドヒルを手で払いながら サヤカに話しかける

サヤカ

「もうちょっとの辛抱よ ほら もうあそこは森だよ? もう少しで毒エリアも終わりだね!」

ユウキ

「……ほんとだ ……しかし わかっていたけど……」

サヤカ

「……うん 遠かったね……」

グミ

「……あれから どれぐらいたったんだろうな 途中まで 数えていたんだが 世界樹についた頃から 訳分からなくなっちまった…」

ユウキ

「まあ 無事任務は成功したんだし 結果オーライだろ?」

グミ

「……ほとんど 寄り道で 余計な時間が かかったんだがな……」

ユウキ

「いや それは 業務上致し方ないということで…」

グミ

「なんだそれ!………ん?」

グミは 急に険しい顔で 遠くを見つめる

サヤカ

「どうしたの?グミちゃん?」

グミ

「………いるな…」

ユウキ

「いる?何が?」

グミ

「………間違いない ハデスの軍勢だ………多いな…300……いや…500程…」

ユウキ

「ハデス?ああ!迎えに来てくれるって話だったな もう来てるんだ!それは ありがたいな!」

ユウキ

「ユウキ 気を引き締めろよ 小隊とはいえ 軍勢であることは間違いないんだからな」

サヤカ

「………大丈夫…よ…ね……なんにもされないよね……」

ユウキ

「……大丈夫 問題ないさ…」

ユウキは 先頭を歩く もちろん 全く気にしていない訳ではないが そんな素振りを見せないように 堂々と ハデスの軍勢がいる場所へ 進んで行った


そして ついに 世界樹の終わり 結界を抜ける


ユウキ

「………お?なんだ?空気が変わった?……ということは……」

グミ

「ユウキも違いが分かるようになったんだな そうだ 世界樹の結界を抜けたぜ」

サヤカ

「やったね!ユウキ!………って…え!?ユウキ!見…見て!世界樹の実が!!」

サヤカが持っている世界樹の実が さらに輝きを増し 黄金色の光を放っていた

ユウキ

「うお!何か すげぇ光ってない!?」

???

「…………外?…結界から 出たんだね」

サヤカ

「!?………え……」

サヤカは 辺りを見渡す

ユウキ

「どうしたんだ?急に?」

サヤカ

「……い…今…声が……」

???

「ここだよ 君の手のひらだ」

サヤカ

「ええー!!せ…世界樹の実がぁ!喋ってる!?」

???

「世界樹の実?………ああ…君はそう呼んでるんだね……後…残念だけど この声が聞こえているのは 君だけだよ…」

ユウキ

「うお!?ほんとに喋ってる!?」

???

「…………あれ?なんで 君も聞こえているの?…………ああ……なるほど……君も君なんだね」

グミ

「??お前ら 一体 誰と喋ってるんだ?」

サヤカ

「グミちゃん この世界樹の実が 喋ってるんだけど 聞こえない?」

グミ

「……は?これが 喋っている?んな 馬鹿な…」

ユウキ

「俺には 聞こえたぞ?」

サヤカ

「もちろん 私も聞こえてるよ」

???

「僕の声は 君たち2人しか 届かないみたいだね」

ユウキとサヤカは お互いを見つめ 頷いた後 グミを見る

グミ

「???」

グミは ユウキとサヤカに見つめられた後 首を傾げる

ユウキ

「………どうやら 本当に グミには聞こえていないみたいだ……」

サヤカ

「みたいだね…あ!そうだ あなたは 世界樹の実でいいの?」

サヤカは 手のひらで輝く世界樹の実に 話しかける

???

「僕は 世界樹の意思のようなもの 時空の落とし子 とか言われていたけどね 好きなように呼べばいいよ」

サヤカ

「時空の落とし子?」

ユウキ

「なんだそれ?」

時空の落とし子

「世界樹とは 時間の概念がない存在だからね でも そんなに難しく考えても仕方ない事だよ そうそう 僕の力が必要なんでしょ?その時は 呼んでくれたらいいよ さて 久しぶりに意識を出したけど この状態に慣れないといけないから 少し 休ませてもらうね じゃあ また後で」

ユウキ

「え!?ちょっとまって わけわからんぞ!そもそも どうやって呼べばいいんだよ!」

時空の落とし子

「…………」

サヤカ

「………あ…光が…収まって…」

世界樹の実は 徐々に 光を失い 元の輝きに落ち着いた

ユウキ

「………やっぱり ここは 訳分からない事が一杯だな……」

グミ

「……本当に 喋ってたのか……うーん…生命を全く感じなかったが……」

グミは サヤカが持っている世界樹の実を ちょんちょん触りながら話す

ユウキ

「と…とにかく ハデス王が待っているし 向かおうか」

ユウキは頭を捻りながら グミとともに エイガと出会った場所へ向かって行った

サヤカ

「…………君は君?………あ!ちょっと待って!!」

サヤカも 慌てて ユウキ達を追いかけた

続きが気になる方 高評価よろしくお願いいたします

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