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拝啓 地獄に行ったけど楽しくやってます  作者: みるきーうぇい
第10章 世界樹へ 後編
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第103話 3枚の絵

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よろしくお願いいたします

ユウキ

「………う……うう…」

グミ

「ま!まさか!今頃 体力の限界がきたのか!お…俺の回復で どうにか出来るレベルじゃないかもしれないが!……尽きるまで 回復してやる!」

グミは 両手を上げ 回復魔法を使おうとするが しゃがみこんでいるユウキは グミを止める

ユウキ

「……違う…そうじゃない…」

サヤカ

「じゃあ!どうしたの!?ユウキ!」

ユウキ

「わ…分からない…ただ…エクリクスと…も…もう 二度と会えない…そんな予感が…したんだ…」

サヤカ

「ど…どういうこと!?エクリクスさんと会えない?…それは エクリクスさんがやられちゃうってこと!?……あの エクリクスさんが そう簡単にやられるなんて想像できないんだけど?」

グミ

「俺も そう思う なんせ数千年を生きているんだぜ?そう簡単に くたばらねぇだろ?」

ユウキ

「そ…そうだといいんだが……なぁ…グミ ここの状況を感知とか出来ないか?」

グミ

「ここを?……すまん 流石にここは無理だ…結界のなかに結界がある場所だぜ?…そもそも この結界は俺以上の者がつくっているしな…」

ユウキ

「そこをなんとか…どうにか出来ないか!グミ!頼む!」

サヤカ

「……ユウキ」

グミ

「…だから無理だってって言いたいところだが………ひとつ 方法がある…」

ユウキ

「本当か!」

グミ

「……ああ だが 全体を見れるわけじゃないぞ 一方向しか見えない それでもいいか?」

ユウキ

「ああ!エクリクスがやられる程の出来事だ!一方向しか 見えなくても ここら一帯は 大きく変貌するはず!」

グミ

「…たしかに そうだな わかった…じゃあ…えっと……お?あれでいいな」

グミは 周りを見渡し 自分と同じぐらいの岩の塊の前に行く

サヤカ

「石?………それをどうするの?」

グミ

「この石を ユウキにする」

ユウキ

「え…な…何言ってんだ?」

グミ

「……お前には 実感がないかもしれないが お前は はっきり言って 化け物なんだよ ありえないくらいな…一体 なぜ その体で 維持できているか不思議なくらいだ」

ユウキ

「……別に 無理もしてないけど…何故って言われてもなぁ…」

グミ

「…まあ いい…とにかく その石に手を置いて 俺の体力を回復するようにやってみてくれ」

ユウキ

「グミの体力を回復するように?……えっと…こうか?」

ユウキは グミの言われた通りに 石に手を置く

すると 石は 薄っすらと白く光り輝きだす

ユウキ

「……ひ…光りだした…」

グミ

「………よし もう充分だ これで この石は ここでも数十年は問題ない」

ユウキ

「…それで?この後 どうしたらいい?」

グミ

「……俺の一部を ここに置いて行く」

ユウキ

「い…一部?……グミ お前何言ってんだ?」

グミ

「……まぁ 見てな こうするんだ」

グミの右手が 触手のように伸び そのまま自分の右目に突き差した

サヤカ

「グミちゃん!!何してるの!!ま…まさか!!」

サヤカは グミがしようとしていることを 感づく

グミは 何も言わず 右目を抜き取り 石の中心に付けた

グミ

「………よし 問題なく見えるな これでここを離れても ここから様子が見えるぞ」

ユウキ

「グ…グミ お…お前」

グミ

「ん?安心しろ 別に目が片方無くても さほど問題はない 俺は 全体を使って感じているからな 目は その確認だけの話で 片目があれば充分なんだよ」

サヤカ

「グミちゃん……そ…そんなことしたら…う…うう…」

サヤカは グミを見つめ 泣きそうになる

グミ

「どうした?サヤカ?なんで 泣いてんだ?」

サヤカ

「だ…だって…」

グミ

「大袈裟だな サヤカ 安心しろ いつでも元に戻せるからな ………よっと」

グミが 瞬きをすると 先程抜き取った右目が 復活している

サヤカ

「!!ほ…ほんとだ…離れた場所でも 元に戻せるの?」

グミ

「ああ 問題なく戻せるぞ だから あんまり気にしなくていいぜ でも ユウキ これは貸しだからな!」

そう言うと ヒョイと 右目を取り 石に取り付ける

ユウキ

「本当に 問題ないのか?グミ」

グミ

「お前が言い出したことだろ?ここの状況を把握するには 今のところ この手しか思いつかない また 何か もっといい方法があれば そうすればいい」

ユウキ

「ああ…グミ 感謝するよ………俺の気のせいなら いいんだが……」

ユウキは もう見えなくなったエクリクスが帰った方を見つめ マグマの地を後にした


そして 二つの柱を通り 極毒エリアを進む


ユウキ

「………なあ…グミ マグマの地は 変化はないか?」

グミ

「ねぇよ!…ったく 何度聞くんだ?あれから ほとんど時間経ってねぇじゃねぇか!何か あれば すぐに教えるから 今は忘れろ!わかったな!」

ユウキ

「……そ…そうだな…」

サヤカ

「ユウキ 大丈夫よ もし ユウキが言うように エクリクスさんに何かあっても すぐに やられちゃうとは思えないよ?グミちゃんが 気付いて こっちに向かったら 絶対間に合うよ?ね!」

ユウキ

「……あ…ああ!あのエクリクスが すぐにやられる訳ないもんな!……ありがとう 後 心配かけてごめん…」

グミ

「ところで なんで 急に そんなことが分かったんだ?なんとなくか?」

ユウキ

「……あのとき 俺の頭の中で 静止画っていうのかな?写真のような……そんな場面が 頭の中で 映ったんだ…」

グミ

「せいしが?しゃしん?…なんだそれ?」

サヤカ

「えっと…簡単に言えば 一枚の絵みたいな感じだね」

グミ

「なるほど……それで?その絵は どんな絵だったんだ?」

ユウキ

「……最初の絵は……世界樹が燃えていた……」

グミ

「せ…世界樹が 燃えていただと!?」

ユウキ

「ああ その後 絵が変わり 燃えている世界樹の上に エクリクスがいたんだ……」

サヤカ

「世界樹が燃えて その上にエクリクスさんがいた!?」

グミ

「………ということは エクリクスが世界樹を燃やしていたって事か?」

ユウキ

「違う!エクリクスが そんなことするはずがない!エクリクスは 世界樹を守っていたんだ!」

グミ

「……しかし その状況は……まぁ いい それで?エクリクスに会えないって事は?」

ユウキ

「……そして また 一枚の絵が 俺の頭の中に 現れた………その絵は エクリクスが 果て ボロボロになり 横たわるエクリクスが見えたんだ……」

グミ

「……そうか 分かった……もしかしたら 何もしなければ 多分 それは未来の出来事なのかもしれないな…にわかに信じがたいが……」

ユウキ

「……未来の出来事……もし 未来がそうであっても 必ず 変えてみせる…じゃないと 俺が見えた意味がなくなる…まぁ……ただの 勘違いかもしれないけど……でも…あまりにも リアルだった…」

サヤカ

「もし 勘違いだったら それはそれでいいじゃない?ね!」

グミ

『………ユウキの中の何かが 目覚めようとしているのか…しかし これで なんとなく分かってきた…あいつは…必ず 知っている……』

続きが気になる方 高評価よろしくお願いいたします

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