表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

000 魔力は0です

くしゃみをしたら台地が割けた。

そんな男の生き様が、ここから始まる。

俗に言うハーレムパーティーと呼ばれるチームがある。ウチだ。


卒業率2%最高騎士育成機関を卒業した若き女剣士、ゼロア(かわいい)

人に決して懐かないとまでされた光龍を従える女獣士、ニコ(かわいい)

音を感じた時には仕事を終えていると評される静寂の女盗賊、フィル(かわいい)

勇者の血統を色濃く継いだ『最後の遺伝子』幼き男勇者、ランス(かわいい)


勇者ランス様は心優しく強い男だ。

しかしまだ若く、気が弱い。

真剣に選んだ人選も、周囲の目には色物にしか映らない。


「気にすることはない ランス」

「ゼロア… ボクはいいんだ… でも みんながそういうふうに思われるのが耐えられない」

「うむむ… でしたら…男の方を ひとり加入させてもいいかもしれませんね」


ニコの提案で加入したのが、男魔導士であるオレ、トドローマだ。


国内の魔法学校を成績ギリギリ卒業しただけの、なんの肩書きもない自分。

彼ら一行にとっては、男、魔導士、ヒマ、この3つを抑えた好物件だったらしい。


「えへへ… よろしくね! トドローマ!」

「はい ランス様!」(守りたい…!この笑顔…!)


ランス様はまっすぐオレの目を見つめた。


「ボクは剣もゼロアに叶わないし ニコやフィルのような才能もない… 魔法だって魔導士のキミにはきっと叶わない…」


一度閉じた目が開かれた時、決意の炎を見た。


「それでも きっと世界を安寧をもたらして見せる…! キミの魔力を…貸してほしい! トドローマ!」


オレは言葉を失い、うなずくことしか出来なかった。


それは、ランス様の後ろから輝く才気の光を前に圧倒されたこともあるだろう。

しかし、もっと重要な事をひとつ、隠しているからだ。


オレは…魔力が0なんだ。

次回カンスト

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ