表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/41

『ゆびさきでたどったら君のなかにまいご』




迎え火の(とも)る螺旋形もつきささり星月夜

濃密な闇にナイーヴなことがおこる予覚

細胞という細胞のサイズを測りゆく静寂



有意味と無意味のあいだ揺らぐ様な石榑

わたくしの靴は一歩一歩と不退転の杣道(そまみち)

鏡がわれた瞬間に失する影は君に連なる



ひとりごと柔らかく宙に染みている今宵

三千世界におびただしく石榑(いしくれ)はひかるが

それこそはわたくしの鏡だろうかと今宵



だれのために薔薇が星を浮かべているか

だれの陰火が白色矮星(わいせい)として瞳を()すか

だれがわたくしの瞳であるのかと枯れ葉



身を()わしあい身を(かわ)しあいすれ違う糸

いとおしく刻み込むキズアトは廃路線図

ゆびさきでたどったら君のなかにまいご



ひざこぞう久しぶりに抱えて合わせ鏡を

それから迎え火をティッシュ箱に閃かし

幽からしい靴音を聴きわけて君と悟る愛




LOVE


其れだけのはなし









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ