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2日目 その1


 私はあの夢? を身終え、 目が覚めた時、 特に何も起こらずに丸い縁の窓から太陽が昇ってくるのが見えました。


 やはり、 なんとなくですが、 彼には見覚えがある感じがします。 この気持ち、 何といいあらわせば良いのしょうか?

 ………やっぱり表しにくいです。


 さてと、 私はベッドから降りる事にしました。………アレ? 私はいつベッドに移動したのでしょうか? あの時確か、 わたしの3サイズを言われて気絶した事までしか覚えていません。 というか、 3サイズが公開されるのは恥ずかしいですね…


 とりあえず部屋から出よう……




 私は起きて、 まずは更衣室に来てみました。 理由は服装がね…

 話を戻して、 ロッカーを開ける事にしました。 開けていくと、 中からは水兵などが着こなすセーラー服や白い生地の服などがありました。 これはを見て、 下着なさそうだなと思って居たら、 三つ目のロッカーで黒生地の細工が施されたものが普通に見つかりました。

 装着してみましたが特に何も起こらずに、 サイズも良い感じだったので良かったです。


 次に厨房に来てみました。 何か朝食になる物……  あ、 昨日のカレーがなくなってる… まぁ仕方がないですよね。 漂流されてようやく流れ着いのですし…

 今日も乾パンにしましょう。 また、 昨日みたいにはなりたくないので早く出たいですし……


 取り敢えず、 乾パンを一つ手に取り、 部屋から急いで出て行きました。 因みに、 カレーが入っていた鍋の中には水がひたひたに入って居ました。 蛇口が使えて良かったです。

 話を戻しますが、 これから乾パンを食べながら、 艦橋内の司令室に向かうことにします。 理由はなんとなくです。


『食事の時にごめんけど』

「ん? ん、 ん!? ケホッ、 ケホッ…」


 突然の見覚えのある声に驚き、 乾パンを喉に詰まらせました。 なんとか吐き出せましたけど……

 嗚呼、 乾パン勿体ない…


『あ… ごめん……』


 その声は素直に謝りました。 謝るのは良いけど、 食べ終わってから話してきてほしかったです……



 少し時間をたたせて…


『……落ち着いた……?』

「…ええ、なんとか…」


 少しは落ち着きました… ですが、 後で余計な掃除をしないといけないのが少しな…


『ごめんよ… 本当は俺がしないといけないんだけどさ、 体がないからね… 本当にごめん…』


 この声の持ち主、 結構弱腰だね…


「…その気持ちがあれば十分です…

…取り敢えず、 掃除しよ…」


 私は床を拭くためにモップやバケツなどを取りに行き、 吐物を掃除しました。 取り敢えず、 これはトイレに流しておこう…




『手伝えなくてごめん…』


 掃除が終わり、 弱腰なその声がまた聞こえてきました。


「身体がないから仕方ないと思います…

それより、 夜中に言ってたことを早くしましょう!」

『あ、 ああ、 そうだね… 取り敢えず、 操舵室に行ってもらえる? そこで説明するよ』


 声の持ち主がそう言ったので、 取り敢えず指示に従いました。




 操舵室に着きました。 着きましたが、 外に対する視野が良いこの部屋で、 私はある事に気付きました。


「船団…」


 そう、 二時の方向と言えばいいのでしょうか? その方向に数隻もの船団がこちらに向かってくる事がわかります。 シルエットだけで見れば帆船でしょうか? もしかしたら、 機帆船かも知れないです。


『船団は船団だけど… あれ、 どう見ても時代遅れで典型的な海賊だよな……?』

「え? 海賊?」


 私はその『海賊』というキーワードを聞き、 驚きました。 そのあと、 その船団を見続けていると、 その船団のある共通する物が見えました。


「マストにドクロマーク…」

()()()()()()()()けど、 みんなが考える海賊船にそっくりだね』


 私はそれを聞き、 少し血が引いたのでしょうか? 突然、 脳が麻痺したかの様な感覚に見舞われ、 前のめりに倒れかけました。 ですが、 操舵装置が目の前にあった為、 何とか倒れずに済みました。


「……どうしよう」


 私は知らない内に恐怖に怯えて居ました。 ただ怯えているだけでなく、 小さな子供が『パパ! ママ! 助けて!』と叫ぶ幻聴の様なものまで聴こえました。 ……これは…私の過去でしょうか?


『島風さん… この船がきっと君を守ってくれる…』

「………はい…」


 彼が吐いた言葉で… 何故か少しだけ安心しました… 信用して良いのかはわからないのですが、 彼なら出来るかも知れないと思えたからでしょうか……?

もしかして、 記憶をなくす前に彼から助けて貰った……?

 分からない……


『…島風さん、 気を取り戻して…』

「……すみません…」


 ……私の方が弱腰ですね…


『さてと、 島風さん立てる?』

「ええ、 何とか……」


 彼が手を差し伸べてくるかの様な、 優しい声で私の脳に伝わりました…

 私はその声を聞き、 何とか立ち上がり、 指示に従いました。


「……私は何を…」


 彼に問いかけます。


『じゃあ、 この軍艦の動かし方を実戦でやろうか』



とある作品、 また一から書き始めようかな……

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