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1日目 その4


 どうも、 夢の中で『島風』と呼ばれた男装している少女です。 現在、 筋肉質な男に捕まり、 気絶させた男と共に肩で担がれています。 抵抗をしようと思いましたが、 力負けしそうなので諦めました。 フライパンをくの字に曲げてましたし……


 さて話を戻し、 少し大きめの部屋に運ばれました。 前方が見えない状態で、 運ばれている為、 部屋に入った事しかわかりません。


「人、 見つけて来たぜ」


 この男は誰かに話しかけました。 どうやら、 少なくとも三人は居るようです。


「遅い! というか、 なんでハンがお前に運ばれている!?」


 私がフライパンで殴った男性はハンということが判明しました。 それと、 この男が話しかけている人は女性っぽい声質である為、 多分女性か少女でしょう。


「この女にフライパンで腹を思いっきり殴られて気絶した」

「まぁ仕方ないな…… 我等は不法侵入しているようなもんだし……

……ベルグ、 取り敢えずその女性とハンを下ろせ」


 ようやく、 下ろしてもらえる様です…… あと、 この男性は、 ベルグと言うんだ………


「暴れるかも知れないぞ」

「両手両足掴んでおけば良いだろ」

「普通に話させてくださいよ……」






 ベルグと呼ばれる男からようやく解放され、 現在、 あの女性か少女の声の主と睨み合ってます。

 因みに、 その声の主は黒髪の16〜7歳くらいの黒髪の少女でした。 彼女自身、 丸く縁のない眼鏡をかけており、 可愛いというより、 クールな感じです。 服装は軽装であり、 所々肌を見せていますが、 結構上等でありそうなローブで身体を隠しています。 武装は、 ローブで隠れてて見えません。


「単刀直入に質問するが………」


 彼女はそう言いますが、 何故か私の胸元を見ています。


「………負けた…」


 今度は自身の胸元を見て、 そうため息をつきながら、 そう言ってしまいました。


「?」


 私はただ、 その少女の顔を眺めていると、 突然、 その少女は顔を赤くしてあたふたとし始めました。 そのまま、 椅子から落ちそうなほどにです。


「さっき言ったことは忘れてくれ! お願いだ!」

「え、 ええ……」


 取り敢えず、 私はそれに従う事にします。 因みに、 その少女は顔を赤くしたまま、 両手で顔を隠しています。


「……… 本題を言う前に、 一つ質問をして良いか?」

「はい……?」


 指を一箇所開かせ、 彼女は右目を見えるようにしながら、 そう質問してきました。 当然、 露出した肌は赤く染まっています。


「下着…… してないのか……?」

「まさか、 そんなわ………」


 私は、 冗談だと思いながら二つの半球の様な自身の胸元を除くと、 半球一つずつの頂点に一箇所、

出っ張りが出来ていました。 …………嗚呼、 やってしまいました……


「みみみ、 見ないでください!!」


 私の頭がまた、 熱くなっていくのがわかりました。 きっと私も顔が赤く染まったのでしょう。 嗚呼、 恥ずかしい……….


「………わ、 我は見なかったからな!」


 彼女は私に気を使ってくれるらしいです。 嬉しいのですが………


「わ、 忘れられん!」


 素直すぎるベルグさんの声に、 余計に恥ずかしくなりました。 あと、 ベルグさんは野生の本能を出しそうです。 怖い。


「邪魔だ! お前はハンを連れてとっとと出ろ!」


 彼女は強制的に、 ベルグさんを部屋から出しました。怖かった………


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