プロローグ
これは某軍艦ゲームをプレイ中に思い付いた作品です。 あと、 私は受験戦争に突入しますが可能な限り続けて行くつもりです。 どうかよろしくお願いします。
では、 本編へ。
俺の名前は “風見 島” ごく普通の高校2年生だ。
突然だが、 俺の高校生活の中で、 今現在、 人生で一番謳歌している。
その理由はただ一つ、 俺が一番ハマってやっているスマホアプリ『war ships online』こと『WSO』が原因である。
その『WSO』と呼ばれるこのアプリは、 好きな国の好きな軍艦を操作して戦うゲームである。 いわゆる、 軍艦のバトルモバイヤルである。
俺が今朝、 そのゲームをしながら、 学校に登校していた時の事だった。 いつも通り、 地方の列車内で、 揺られながらその『WSO』をしていた時の事………
(あと少し………… あと少しだ………………
…………よし! なんとか勝った!!)
いつも通り通信対戦をして、 経験地を貯めていた。 今日は何とか勝てた。 因みに、 好きな国の好きな艦種は、 大日本帝国の駆逐艦であり、 今回の対戦でもその国の駆逐艦『夕雲』使用していた。
………しかし、 今回の相手は実に手強い相手だった。 敵雷撃機隊による魚雷攻撃や40センチ越えの砲撃、 挙げ句の果てには、 敵重巡洋艦や駆逐艦による水雷戦によって、 前線に居た俺は死にかけた。 だが、 味方の援護によって何とか死なずに済んだ。
嗚呼、 名も知らない味方さん達よ、 幸運あれ。 これで、 俺は『島風』様と遊べるよ。
俺はすぐに『島風』様を購入した。 それと同時に、 目的地に到着する放送が流れた。
嗚呼、 『島風』様と遊びたかった…………
そう思いながら、 駅に到着した列車を降りて改札口を出た。
「ええい! 一回ぐらいやってしまえ!」
周りに同じ学校の学生が歩いている中、 ついついそう言ってしまった。 当然、 周りから変な目で見られる。 だが安心しろ、 友も彼女も居ない歴17年の俺からしたら、 こんな事もう慣れた。
歩きながら手慣れた手つきで、 サブバッグからスマホを取り出す。 そして『WSO』のアプリを起動して画面を横にし、 戦闘開始のボタンを押した。すると、 こんな事が起こった。
「待機時間がクソ長いだと!?」
電波障害とギガ不足による相乗効果により、 待機時間がいつもより長くなっていた。
「クソたれ」
歩きスマホをしながら、 そう一言吐く。 だが、 まあまあある忍耐力を使って努力した。
交差点に差し掛かる。 向かう方向の信号機のランプは赤く光っていた。 当然、 俺は止まる。 こんな事をしているが、 俺はこれでも周りをしっかりと気にしていた。
ようやく、 戦闘画面に移った。 それと同時に青信号になった。 俺は再び歩み出す。 そして『島風』様をよく拝見しながら親指を動かし、 前進のボタンをニ連打した。
『島風』様、 俺と遊びましょう。
心の底で、 そう呟いた。
『島風』様が20ノットに達した時、 周りが急にゆっくりと動き始めた。 それと同時に、 俺の横でスキール音が奏で始めていた。
俺は画面から目を逸らし、 ゆっくりと顔をその方向に向ける。 その方向には、 スポーツに改造されたトレタのハイブリッド車が約1メートルくらいの位置でゆっくりとこちらに向かって来ていた。 そのハイブリッド車の前後のタイヤから煙を上げている。 どうやら、 ABS機能 (大雑把に言えば、 ブレーキのロックを抑える機能) を外しているらしい。 嗚呼、 この車は嫌いだ。 エンジン音が無いせいで、 何度かしゃがれかけた。 そして、 今しゃがれる。
そう思っていると、 今までの俺の人生が流れ始める。
友に裏切られる思い出に偽りの情報のせいで一人になってしまった思い出、 俺を庇ってくれた親戚と家族が一瞬にして消えてしまった思い出と一人になってしまった嫌な思い出達。 今となれば、 最悪な思い出だ。 だが、 『島風』様に初めて出会った良い思い出。 貴方様のお陰で今、 人生が楽しく感じられていられます。
『島風』様、 死んだ後でも拝見出来るのであれば………………
……………その時に
……………一緒に遊びましょう。
右足から伝わる痛みと共に、 意識が途切れた。
「………………………ハッ!?」
さざ波が聞こえてくる中、 私は目を覚ました。 何かによたれかかって寝ていたようだ。 それより、 私は今、 船の上にいるらしい。 それは、 視野に艦首が映し出されているからだ。 あと、 雲一つない空に何処までも続く水平線も見える。 しかし、 私以外に人気はなかった。
取り敢えず、 私は立ち上がる事にした。 しかし………
「クッ!」
突然の頭部の激痛により、 再びよたれかかった。 頭が裂けそうな程の痛みだ。 しかし、 すぐに治った。
息は切れ、 体力はかなり削れた。 落ち着くまで、 立つのはやめておこう。
…………しばらくして、 私はふと思った。
私は誰だ、 と…………