おかえり、ナオト
「俺はついに最強の兵器の開発に成功した……そしてその兵器はあと数分後にこの世界…いや…天界を焼き尽くす事となるだろう…!」
「…なんだと?」
「その兵器の起動と共に!…神達は天界を焼き尽くし…新たな天界を築く……もう間に合わない…」
それを聞いて、川畑は急いでホワイトら、ゴッドカンパニーへ連絡した。
「はは!…間に合わんよ!…兵器はもう作動する……この世界を数秒で破壊した後に…天界もすぐに神達と破壊するだろうさ!」
その瞬間、地鳴りがし始めた。
「……終わり…だな……お前らも…この世界も…天界も…!」
民家の壁が吹き飛び、地下世界の天井も崩れ、青空が地下世界を照らした。
「…アレが……」
「その…最強の兵器…?」
日の光を浴びた、人型の何かが空を見つめていた。
「……来るぞ!」
「うぉ!!」
その兵器は、宇川を殴り飛ばした。宇川は少し遠くの地面へ、腕を突っ込み止まった。
「宇川!」
「…ンの…野郎が……!」
「ヤタガラス…お前らでも止められんよ……」
「その神達の目的は何だ!?…こんなものまで作って…!?」
「…新世界を創るんだとよ……ゴッドカンパニーをあの兵器と一緒に潰して…な……」
兵器は宇川と川畑へ、殴りかかる。ミユキが向かうが、兵器へ殴り飛ばされた。
「ミユキ!」
「…あ……ッ」
飛ばされたミユキを、マイケルがキャッチして助けた。
「…ゴッドカンパニーを裏切った神共を追っていくうちに……裏切った目的は何なんだと思ったら…そんな捻りのないしょーもない理由だったのかよ…」
「……マイケル…?」
「つか…俺に不意打ち食らわせてきたカイトも…神共といるのか?……なら早くカイトの所に行って…借りを返さないとな」
「……………え…?」
そして、マイケルは全力疾走で兵器の元へ向かうと、思い切りブン殴った。
「……は…?」
マイケルの打撃を食らい、兵器は上半身だけが吹き飛んだ。それを見ていたヤタガラスの前で、マイケルはゆっくりとマスクを外した。
「…………はッ…!……やっぱり…生きとったんかワレ!!」
「ナオト…!!」
マイケルの正体、それはナオトだった。それを見て、ミユキは無言で抱きついた。
「父さん!!」
「…すまんな……今まで黙ってて…」
ナオトはミユキと、涙を流しながら近付く樹一郎の頭を撫でた。
「……カイトが出てきた時に…不意打ちのやり返しをしてやろうと思って…死んだ事にしてたってわけさ……まぁ…そんな場合じゃあ無くなったけどな」
「どうやって生き延びたんだ…?」
「アイツが不意打ちを仕掛けてきた直前……この目を発動したのさ」
「マキシムザシリウス……」
そして、ナオトは天空を見ながら言った。
「…そんじゃあ…神共とカイトをブッ倒しに行くか…!」
「……うん!」
「そうだな…」
その場で立ち尽くす対士官達と榊へ、ナオトは言った。
「…積もる話はあるが……ちょっと行ってくる!」
……
「……ここ最近…急展開が多いな…」
「あぁ…」
ヤタガラス達が天界へ向かうと、そこに裏切りの神達はいた。
「やぁ」
「…あ?」
その裏切りの神達の上に、カイトが立っていた。
「……どういう事だ…?」
「この子達を…カイトが現れてボコボコにしたんだ」
ホワイトがカイト見ながら、ヤタガラス達へ説明した。
「ンだよお前ら!…仲間割れでもしたのか!?」
「…まぁね……僕達がコイツら裏切ったんだ」
「……達?」
するとヤタガラス達の目の前へ、2人のフードを被った者が現れた。
「…僕とこの人達は…この神達によって……ゴッドカンパニーの封印から解いてもらえた……」
「……それで?」
「まぁ…封印を解く代わりに協力しろって言ってきたからさ……少しだけ協力して裏切ったんだ!」
「そんな笑顔で裏切った!…なんて言うなよ…」
そんなカイトへ、川畑が尋ねた。
「何故…裏切ったんだ…?」
「…前にも言ったじゃん……ヤタガラスをフルボッコにするって…!……ヤタガラスを倒したいから裏切ったんだよ!」
「………………」
「だけど…この神達が僕達を傀儡にしようって話してたのを聞いてね……そんな事されたら僕の目的が果たせない…だから傀儡にされる前に殺した…」
そして一通り話し終えると、カイトは神達の上から飛び降りて、ヤタガラス達へ言った。
「って事で……戦ろうか…!!……邪魔もいなくなったし!」
「……この状況で…勝てると思っているのか…?」
ゴッドカンパニーの神達が、カイトとフード達を取り囲んで言った。
「…うーん……僕はタイマンがしたいんだけど…仕方ない…」
「………あ?」
「イザナク〜!…カザナミ〜!」
カイトがそう言うと、2人がフードを脱いだ。
「なッ…!!」
「離れろ!!」
その1人が巨大な獣の姿となり、辺りの神達を薙ぎ払った。
「…ナオト…生きてたんだね!…タイマンしよーよ!」
「……上等だ…!」
「あの抵士官君達の本拠地にいるから!……来ないと…七海だっけ?…あの人間を殺しちゃうよ?…今ならまだ死人蘇生もできないだろうし!」
「来ないとって…俺は絶対に行くぜ!……お前にはあん時の借りがあるからな!」




