元悪魔の抵士官
「よし…行くぞ」
「ああ」
七海が合図をすると、乖理は巨大な天使の足元へ潜り込んだ。
「はッ…!」
乖理は天使の足元の地面へ手を当てた、するとその途端、雷が天使へ襲いかかった。
「雷…!?」
【SdSの魔王】極闇堂 乖理
レベルⅩの悪魔、天使、業人の撃破数14体
レジアル『T-ArX』
グローブ状のレジアル。炎と雷を生み出す事が可能で、炎や雷は自在に操る事が可能。
「雷で動きを封じている…ッ!」
乖理が雷で、天使の動きを封じているスキに、七海がビルの屋上に立っていた。
「…フッ…!」
そしてビルの屋上から飛び立つと、天使へレジアルを振り下ろした。レジアルは、頭に食い込み首辺りまで切ると止まった。
「……ッ!!」
しかし七海は諦めず、そのまま腕に力を入れて巨大な天使を一刀両断した、七海は地面スレスレで止まっていた。
「…………」
「うぉぉ……」
「やりやがった……」
腰に付けていたロープを外して、真っ二つに倒れている天使を見ると、その上を歩いて何かを探し始めた。
「…ここら辺に…本体がいる筈だ」
そして真っ二つになっている巨大天使の、心臓辺りで止まるとレジアルで切り開いた。
「いた…コイツだ」
「そいつか」
そしてその切り開いた場所から、気絶している人の姿をした天使を引きずり出した。
「…う…く………あッ!…おまr」
天使が目覚めたと同時に、七海は天使の頭をレジアルで殴って気絶させた。
「よし…拘束具を付けて連行だ」
拘束具を素早く付け、七海と乖理は天使を運んでいった。天使の巨大な体は、本体を出してから少しして、徐々に消滅していった。
「アレが総特抵士官…」
「…やっぱバケモンだな……」
天使を運ぶ2人を見て、周りの抵士官達はただただ、見送っていた。
「……そういえば…他の総特は何処へ行ったんだ?…レベルⅩ討伐のサポートをするって聞いていたのだが……いないぞ?」
「レベルⅩの討伐のサポートをする予定だったが……向かっている最中にドイツへレベルⅧの悪魔が大量に押し寄せたらしくてな……急遽ドイツに向かったんだ…」
……
「……これはこれは…」
「これまた随分と…ヤバイのがいるな……」
遠くの方を闊歩している、巨大な獣型の悪魔の群れを見ながら、総特達はレジアルを構えた。
「よし…やるぞ」
その瞬間八鳥が、先頭の悪魔へ向かっていき、フックショットで悪魔の頭へ登るとそのまま、頭を切り落とした。それに続き、光P達も悪魔へ向かっていく。
「八鳥さんに続いて行くぞ…!」
次々と悪魔が倒れていく、すると、倒れた悪魔の山に1人の悪魔が立っていた。
「何だ…アイツ……」
「ウボォォ!!」
その人形の悪魔は、奇声を上げながら総特達の元へ走ってきた。
「…ウゴ!」
「うぉ!?」
そして至近距離まで近付くと、先程総特が蹴散らした悪魔を生み出した。
「コイツがあのデカブツ共を!?」
その時、2人の影が人形悪魔へ迫った。その影は、ゼロとヘリオスだった。ゼロが、ロングソード型のレジアルで人型悪魔の足を斬って動きを封じた。そして、それを見てヘリオスは、悪魔の姿へと変化した。
「一撃必殺…ッ!」
悪魔の姿へと変化したヘリオスが、人型悪魔の顔面をブン殴った。
「…レベルⅩの悪魔が味方なのは本当に頼りになるな」
ヘリオス
元・【五つの災厄】
瞬間的に高火力を生み出す悪魔。力をチャージし、放つ一撃は、神をも地に堕とす程とも言われ、神々からも恐れられている。
「ふぅー…!……硬ったいなソイツ……拳がビリビリきた…」
「ひとまず…これで終わりか?」
「まぁ…そうだな」
……
「………」
「やっぱ…【五つの災厄】はそう簡単に口を割らないな…」
抵士官は強力な拘束具を付け、【五つの災厄】を並ばせて尋問していた。
「何故…王へ攻撃を仕掛けた?……それも…まとまりの無い【五つの災厄】が雁首揃えて…それも同時に…?」
「……カラス共を呼べ」
「カラス…?……ヤタガラスの事か…」
七海は、尋問の様子を見ていたヤタガラスを呼んだ。
「……………ヤタガラス以外は出ていけ」
「………分かった」
【五つの災厄】の言う事に従って、七海と抵士官は出ていき、尋問部屋にはヤタガラスと【五つの災厄】だけになった。
「何で俺達…ヤタガラス以外は出ていかせたんだよ」
「聞きたい事があるからだ」
「ああ?…聞きたい事だと?」
「答えてくれたら……全てを話そう」
「…サリヴァン……」
少しの沈黙のあと、サリヴァンはヤタガラスへと質問した。
「………あの事件の最後は…どうなった…」
「あの事件?……ああ!…お前が関わってたあの事件か!……あー…アレは確か…………」




