楽織の捜索してたら……
「…コイツは……レベルⅩの龍業鬼…」
「……でけぇ…!」
龍業鬼の周りには、取り巻きの龍もいて、その龍は抵士官達へ突っ込んできた。
「フン…ッ!」
七海がその龍達を細切れにし、乖理が業潰を巨大化させ、龍業鬼のブレスをガードした。
「あと一つあったよな…」
「…これだな!」
斬仁が業キラーレジアルを手に持った、それを見てミユキと宇川も興奮する。
「うわぁ〜…!……カッコいい…!」
「電動ガンとして販売したらバチクソ売れんぞ!」
漆黒のスナイパーライフルを構え、斬仁は龍業鬼をロックオンした。
「こっちきた!」
「…脳天撃ち抜いてやるぜ…!」
抵士官達に向かってくる龍業鬼を、斬仁はスナイパーライフルで撃ち抜いた。スナイパーライフルの弾丸は、龍業鬼の眉間を穿った。
そして業龍鬼は、地面に重々しく落下し、消滅した。
「…【業穿】……とてもイカス武器だぜ…こりゃあ!」
「……大量生産しないとな…コレ…」
抵士官はそれぞれの、業キラーレジアルを見ながら言った。
「これで終わりか?…業キラーレジアルの前では…業人の大群も呆気ないものだな」
「…俺達の来た意味……まぁ…業キラーのレジアルを見れただけいいけどな」
梅岡が、業キラーレジアルを見ながら言った。
「よし…帰るか」
するとその時、本部から電話がかかってきた。
「何だ?……分かった…」
「どした?」
「……とりあえず戻ってきてくれと……本部へ戻るぞ」
「…行ったり来たり……忙しないやっちゃで…」
業人を殲滅した抵士官とストレンジャーは、本部へと蜻蛉返りした。
「…今度は何だ?」
「実は……楽織さんが…消えたんです…」
「なんだって?」
「楽織さんが…数時間前に消えたんです!」
それを聞いて、七海が抵士官尋ねた。
「……最後に目撃されたのは…?」
「近くで悪魔の討伐に向かって……それきり…連絡が…」
「……よし…とりあえずその消えた現場へ向かおう…マイケル…来い」
「…ああ」
そしてマイケルと七海は、現場へと急行していった。
……
「…ここが最後の目撃場所か…」
「……なんでお前らまで…」
「なんとなく!」
七海とマイケルに、ヤタガラスがついてきていた。
「なーんか…嫌な予感がしてなー…!」
「…嫌な予感?」
「……まぁいい…とりあえず楽織の痕跡を探そう」
そしてヤタガラス達は、楽織の痕跡探しを始めた。ミユキが、地面に付着した血を、指ですくって舐める。
「…お前よくできるな…」
「…………これは楽織と戦った悪魔の血だね…」
「そういえば…悪魔もいないな」
「うーん…」
ミユキは現場の近くの路地を、ジッと見ながら言った。
「…向こうから匂う……この血の匂いが…」
「よし!…行ってみるか!」
ヤタガラス達は、ミユキの見ていた路地裏へと歩いていった。
「オラァッ!…さて…何処だ…!?」
宇川がドアを蹴り破り、ヤタガラス達はビルの中へと足を踏み入れた。
「はッ…!?」
「おっ!…悪魔発見!」
「…ぐ…ぅぅ…」
「楽織はいないね」
ビルへ入ると、マフラーをした血塗れの悪魔が怯えた様子で、壁にもたれかかっていた。
「おい…お前……楽織と戦っていた悪魔だな?」
「…聞いてんすけど?」
「あ…はひ…!」
ミユキがいつのまにか、悪魔の横に立っていた。悪魔はミユキを見て、怖がりながら答えた。
「楽織は何処だ?」
「ん…あぁ…」
「え?」
「いや…あの……ぅん…」
悪魔は楽織の事を話そうとしない、それを見て、宇川がイラついた様子で言った。
「ンだよテメェ!」
「あっ…ふっ!…あの………殺して…くだひゃい…」
「は?」
その時、何かを察したミユキが、悪魔のマフラーを解いた。すると、悪魔の首には鉄の首輪がしてあった。
「……………………」
ミユキはそれを見て、七海のポケットから、メモ帳とシャーペンを抜き取った。
『この悪魔がしてる首輪は、爆破機能を持つ首輪だ。しかも、盗聴機能も付いている。』
「…!」
そして、ミユキはメモに何かを書いて、悪魔に見せた。
『二度と復活できない今、死ぬのは嫌だろ?今から答える質問に、「はい」なら一回、「いいえ」なら、二回頷け』
「!」
悪魔はそれを見て、頷いた。
『その首輪を付けたのはカイトか?』
悪魔は二回頷いた。
『お前以外の悪魔か?』
悪魔は二回頷いた。
『天使か?』
悪魔は二回頷いた。
『人間か?』
悪魔は、一回頷いた。
「……なんだとッ!?…人間がッ!?……あっ…ヤベ」
宇川が思わず呟いた瞬間、首輪が光った。そして、爆発音と共に、炸裂し破片が飛び散った。
「……………………もう!!…なに口を滑らせてんだよ!…師匠!!」
「わ…悪りぃ…!」
「まぁ…命に別状は無いからいいけども!」




