マイケルvs宇川
「…リコ……」
「……リコ…確かミノルの友達だよな…」
ファイルには、リコの事も書かれていた。
「…クソ……リコ…」
「まぁ…リコの事はミノルが落ち着いてから…あとで考えようぜ!……とりあえずは神の事だろ!?」
宇川はそう言ったあと、マイケルと目が合い、思い出したかのようにして言った。
「……あっ!…そういえば……マイケル!…お前悪魔らしいな!」
「……まぁな…」
すると宇川が満遍の笑みで、マイケルへ言った。
「俺と喧嘩しようぜ!!」
「…は?」
「初めて会った時から…お前と喧嘩してみてぇって思ってたんだ!」
マイケルはため息を吐いて、抵士官とストレンジャー達へ言った。
「……作戦会議しててくれ…すぐ戻ってくる…」
「おっしゃ!…やるぞ!!」
そう言って平静を保つマイケルと、張り切っている宇川は部屋から出て行った。
……
「……ここなら大丈夫だろ!」
「こんな山奥まで来させやがって…」
「…とりあえず…観客はミユキだけか!」
マイケルが振り返ると、木にもたれかかるミユキが手を振った。
「ミユキ…来てたのか…」
「よし……そんじゃあやるか!!」
「…ああ」
喧嘩が始まり、2人は構えてた。それから数秒経ち、先に動いたのは、宇川だった。
「……あ…?」
宇川はゆっくりとマイケルの元へ、歩み寄った。
「へへ…!」
「…ッ!!」
無造作に宇川が振り下ろした腕を、マイケルは受け止めた。
「へッ…まぁ……これは耐えるか…!」
「フン…」
「よし!…こっからはマジだ!……いくぜ!!」
宇川はマイケルの腹へ向かって、思い切り拳を叩きつけた。速度は弾丸並、それを何度もラッシュした。
「ぐッ…く…」
「まだまだァ!!」
そのままジャンプして、空中でマイケルをブン殴った。マイケルは思わず、後退りした。
「どうした!?」
「…チッ…!」
後退りしながら地面を蹴り、マイケルは宇川を思い切りブン殴った。
「ぐッ…………へへッ!…楽しめそうだな…ッ!」
「………フッ…楽しむ余裕があるといいな…」
「おぉ〜…言うねぇ…!」
そしてマイケルは、そのままラッシュした。宇川は、全くガードしない。
「いいぞ……」
「…Mかお前…」
「……肉体を限界…ギリギリまで追い込んで……食らわす一撃は…」
その瞬間、マイケルは弾丸のようなスピードで木をなぎ倒しながら飛んでいき、岩にぶつかり止まった。
「…すんげぇエネルギーを持つんだぜ!……それこそ…爆発的なとんでもねぇエネルギーを…な…!」
「……………」
「へッ…これでも手加減してんだぜ…?」
「…………奇遇だな……俺もだ」
ボロボロのマイケルは、ゆっくりと起き上がった。
「ボロボロじゃねぇか!」
「…ッ!」
するとマイケルはノーモーションで、宇川へタックルをかました。
「……ッ!!」
「うぉぉ!!」
さっきまでいた広場へ押し返し、マイケルは宇川を持ち上げると、地面へ叩きつけた。
「…くぅ!!」
「!!」
そして、マイケルの拳を額で受け止め、思い切り腹パンした。
「うぉらぁ!!」
「ぐくッ!!」
マイケルが怯んだスキに、宇川はマイケルの襟を掴み、投げ飛ばした。
「がッ…は…ッ…」
「まだまだァァ!!」
宇川はそのまま、マイケルを思い切り蹴り飛ばした。しかし、マイケルは宇川の足を掴んでいた為、宇川は体勢を崩して倒れた。
「うぉ…ッ!?」
「ぉおおお!!」
そしてマイケルは宇川に馬乗りになり、何度もブン殴った。5発目で宇川は拳を掴み、マイケルを蹴った。
「ぐふ…ッ…」
「へへ……こっからは俺の番!!」
拳を掴んだまま、宇川はマイケルを何度もブン殴った。普通は吹き飛ぶ程のその打撃だが、掴まれている為、マイケルはサンドバッグ状態になっていた。
「…この…ッ」
マイケルは掴まれている拳を、自分の方へ引っ張っり、前のめりになった宇川を、思い切りブン殴った。
「……ッ…!」
そしてボクシングのようなスピードと、戦車のような破壊力でラッシュした。
「へへッ…!……ラッシュ対決か!!」
宇川も負けじと、ラッシュで対抗する。2人は、嵐のようなラッシュをし続けている。
「…く…」
すると、マイケルが宇川に押され、思わず後退りする。
「はははははははッ!!」
「……バケモノめが…ッ!!」
マイケルは全身から血が吹き出るが、ラッシュのスピードをぐんと上げた。
「…加速しやがった…!」
「うおおおらぁぁああッ!!」
「はーい…終了!」
その声を聞いて、2人のラッシュは止まった。声のする方を見ると、ミユキがスマホを持って立っている。
「ンだよミユキィ!!…邪魔してんじゃねぇよぉ!!」
「みんなが来てくれってさ」
「ならしょうがねぇな……おい…喧嘩の決着は…また今度つけるぞ」
「………チッ…そうかよ…」
そして、3人は何も無かったかのようにして、本部へ戻っていった。山は、まるで恐竜が暴れたかのように、荒れていた。




